2017年12月12日に放送された「マツコの知らない世界」を見ました。
今回は、「宝石の世界」と「女子マンガの世界」の2本立てでした。
その中から、「女子マンガの世界」について、まとめてみました。
「宝石の世界」は、こちらをご覧下さい。
出演者・オープニング
出演者は、マツコ・デラックスさん。そして、女子マンガで日々キュンキュンを補充する、小田真琴さんです。
名前だけ見ると、女性のようですが、登場し男性だとわかると、マツコさんはびっくり。
マンガの映像化が大ブームの今、特に注目を集めているのは、『重版出来!』や、『逃げるは恥だが役に立つ』などに代表される、大人向けの女子マンガです。
そんな、映像化の争奪戦が起きている、女子マンガの世界を語るのは、女子マンガ研究科・小田真琴さん、40歳です。
編集者で働く傍ら、日々女子マンガでキュンキュンを補充しているマニアが、次にブームを巻き起こす、キュンキュン作品をご紹介!
まず小田さんは、少女マンガと女子マンガの違いを、説明してくれました。
少女マンガは、読者に夢と希望を与えるファンタジー作品が多く、例えば『花より男子』も、ドラマ化や映画化されている、人気の高いマンガです。
貧乏な主人公が、セレブ高校に入学し、イケメン4人との、紆余曲折を描いた、ラブコメディで、「普通はありえないだろうな」という設定が、ウケています。
一方の女子マンガは、現実以上に絶望を教えてくれる作品が、多いと言います。
最終的には、絶望を知った上で、そこから希望を見出すテーマが、多いのだとか。
代表されるのが、『おんなのいえ』という作品で、29歳の主人公が、仕事・恋愛・結婚など、女性が抱える様々な問題と、向き合っていくストーリーです。
もうひとつが、『1122【いいふうふ】』という女子マンガで、「不倫公認」を選んだ夫婦が主役の、結婚の嘘と真実、30代のリアルライフを描いた作品です。
小田さんの自宅には、25年間で集めた、約5000冊のものマンガが、眠っているそうです。そんなご自宅の書庫を、大公開していただきました。
6畳間に、本棚14台が所狭しと並べられ、作家名を五十音順で配置しています。最近は、それだけでは足らずに、リビングのテーブルにまで、マンガが溢れかえっていました。
学生時代、お昼代として毎日500円を貰っていた、小田さん。そのうちの、100円でパンを一つ買って食べ、残りの400円でマンガを1冊買って、読んでいたと言います。毎日買い続けていたなんて、それは収納が追いつかないわけです。
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小田流 女子マンガの楽しみ方
女子マンガを読む上での、小田さんなりの楽しみ方は、
- 女の子になってキュンキュン
- 平凡な人生の僕にも明日起こるかも!
のふたつです。
基本的に、女子力が高い小田さんは、女子マンガを読むだけでなく、お菓子も作るのだそうです。私より女子力が高いかも!
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読まなかったらもったいない!隠れた名作女子マンガ
キュンキュンがとまらない!小田さんが、絶対に読むべきという、女子マンガを、紹介してくれました。
最初は、『プリンセスメゾン』という作品で、26歳の主人公が、真面目に働き、夢であるマンション購入を果たすという、ストーリーです。
何度も泣かされたという、小田さんイチオシのこの作品。
登場人物の中には、無表情とさり気ない優しさにイチコロ!とおすすめする、伊達政一という男性が出てきます。メガネの奥の、表情がなかなか読み取れず、性格はクールで、不動産会社に勤務し、宅地建物取引士の資格も持っています。
作品の中で、小田さんが最もキュンとした、伊達政一のある表情が。それは、主人公が、伊達に紹介されたマンションを、ついに購入したシーンで、主人公に感謝された伊達の、優しそうな目です。ずっとメガネで、その奥が見えなかったのに、そのシーンで初めて見られた瞳は、憂いを帯びていて、思わずキュンとしてしまいました。
続いては、『舟を編む』という、三浦しをんさんが原作で、映画化もされた作品。
辞書作りに励む編集者たちが、言葉の深みに触れながら、成長していく、ヒューマンストーリーです。
そんなこのマンガで、小田さんが最もキュンとしたのが、主人公・馬締光也が、辞書編集部に誘われた時の表情です。困惑したり、いろんな表情を見せる馬締が、最後に見せた表情が、ニヤッとした笑顔で、「自分にもこんな道があるのか」、「その手があったか!」と、納得するような、安心するような表情だと話しました。これに、小田さんは、「彼のことが可愛いな」と感じるのだとか。
3作目は、恋愛のときめきや、結婚との向き合い方を描いた作品『マリーマリーマリー』です。
主人公の里多と、自由気ままなギタリスト・森田との、結婚生活を描いた名作なのですが、小田さんが最もキュンとしたのは、この作品の「あり方」でした。
「結婚」に関して、ネガティブな情報が多い中、その素晴らしさや楽しさを、痛快に描いているところが、「今の世の中に必要」だと話しました。
マツコさんも、少し興味を持った様子で話を聞いていたのが、印象的だった、女子マンガの世界でした。
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最後に
現実の厳しさを押してつつも、その先の幸せを教えてくれる、女子マンガ。人生のバイブルのようになりそうですね!
今回は、「宝石の世界」と「女子マンガの世界」の2本立てでした。
「宝石の世界」は、こちらをご覧下さい。