2017年12月12日に放送された「マツコの知らない世界」を見ました。
今回は、「宝石の世界」と「女子マンガの世界」の2本立てでした。
その中から、「宝石の世界」について、まとめてみました。
「女子マンガの世界」は、こちらをご覧下さい。
出演者・オープニング
出演者は、マツコ・デラックスさん。そして、日本で100億以上の宝石を売り上げたインド人、カピル・ミタルさんです。
誰もが憧れる、キングオブジュエリー・ダイヤモンド。しかし、今世界では、ダイヤより希少で、価格が急上昇中の宝石に、注目が集まっています。
今回は、宝石の全てを知り尽くした、インド人宝石商が、今後、価値が絶対に上がる、激レア宝石を、次々紹介してくれます。すると、マツコさんも宝石を買う!?
大きなバッグを抱え、登場したカピルさん。お二人の後ろには、キラキラと輝く宝石が、いくつも並べられています。
宝石は、卸の価格と、販売価格では、倍では済まないほどの差があると言います。2000~3000万円で売っている石が、実は500~600万円ということは、ザラなのだそうです。
早々に、そんな話も飛び出す中、カピルさんがまず、伝えたいことは、「宝石商は怪しい職業ではございません!」ということです。この日の為に、借りてきたという、ピカピカのジャケットが、怪しさを強調しているようにも、感じますが…
ここで、カピルさんのプロフィールが、紹介されました。
カピル・ミタルさんは、インド出身の46歳。商人の家に生まれ、26歳の時に、宝石会社の会計士として、日本に赴任してきました。現在の年齢や、若いときの写真を見て、マツコさんがお世辞を言っては、「安くしますよ~」と、上機嫌になる、カピルさんです。
そして、36歳の時に、宝石商として独立し、現在に至ります。
今までTVで言えなかった宝石商だけが知る真実
まずは、日本での人気宝石ランキングが、紹介され、1位はダイヤモンド。2位は、真珠。3位はルビーで、4位がサファイア。5位が、エメラルドでした。
ダイヤモンドは、誰もが知る、宝石の王様で、憧れでもありますが、カピルさんが、日本の皆さんに知ってほしいことと、出したフリップには、「ダイヤモンドはもはや、世界中どこでもとれて、いくらでもある宝石」だと書いてあります。
マツコさんは「そんなことないでしょう!」「あんなに値段が高いのに!」と、驚きますが、最近のニュースを、注目して見ると、今年カナダで発見されたり、2012年には、中国でダイヤモンド鉱山が見つかったりと、世界のあらゆるところで、採れることが分かってきたそうです。
カピルさんによると、世界で採掘される、宝石の大部分は、ダイヤモンドだと言います。話によると、2012年ロシアで、約3000年分のダイヤモンドが、眠っていることが公表されたというのです。そんなことまで、言ってもいいのか?と、マツコさんもビックリですが、カピルさんは、「ダイヤには、ダイヤの良さがある」と、フォローもしていました。
ダイヤモンドより希少な石は、たくさんあるという、マツコさんの話から、カピルさんが紹介したのは、ダイヤを超える、本当にレアな宝石「カラーストーン」です。緑色のエメラルドや、ピンク色のルビーなど、種類も様々です。
マツコさんも、ダイヤよりも、色石の方が綺麗で欲しいなと思うと言うと、「今日は安くするしかないな!」「今日が一番、嬉しい日かもしれない」と、カピルさんは興奮していました。
カラーストーンの、凄いところは、1.希少性が高い。2.本当の宝石好きに愛される。3.値上がりが止まらない!の、3点です。
特に3.は、この10年で2200%値上がりしたというから、驚きです!
3大カラーストーン タンザナイト
ダイヤモンドの1000倍希少価値があるという、タンザナイト。マツコさんも、心動かされる石の一つだと言います。
しかし、タンザナイトは発見されてから、まだ50年しか経っていない、新しい石。タンザニアの、メレラニ鉱山で発見され、世界中でこの場所しか、採られていないのです。
カピルさんが、実際にメレラニ鉱山に行った様子の、VTRが流れました。厳重な警戒を抜け、エレベーターで、地下700mへと向かいます。地中深くにある、タンザナイトの地層でのみ、タンザナイトが採掘されます。
カピルさんが、スタジオ持ってきてくれた、約2カラットのタンザナイトの粒たちは、1つ1つ綺麗な青を輝かせていました。憧れます。
しかし、「ちょっと色が薄い…」と、感想を言うと、「専門家じゃないですか~!」と、カピルさん大興奮。“タンザニアの夜”が語源と言われている、タンザナイトの、さらに高級なものを、出してくれました。宝石商の特徴として、最初は良いものを見せないという特性も、併せて教えてくれたんですね。
23カラットもあり、大きく、そして青色の濃い石は、まさにトップレベル!かと思いきや、マツコさんからは「もう一声」。更に驚くカピルさんでしたが、もっとすごいのが、まだあるそうなのです。
23カラットで、加工前でも500~600万円もするそうですが、次に出てきたのは、50カラットの、更に大きく、色の濃いタンザナイトでした。濃い色の中に、光が入ると、赤みが出て、とてもお綺麗です。青紫色が濃いほど、価値が上がると言い、こちらはちなみに、1500万円の値が付いていました。スタッフが、促すように「うんうん」と言うと、マツコさんは「買えるわけないだろ!」と、キレていました。
そして、裏から出てきたのは、タンザナイトのジュエリーたち。加工前のものだけじゃなく、加工品もぜひ見て欲しいという、カピルさんの思いからです。
マツコさんが気になったのは、シュガーローフカットという、丸みを帯びた加工の指輪。とても珍しいデザインで、可愛らしいですが、高級感が漂います。17.488カラットの、タンザナイトを使用した、この指輪の価格は、1500万円。これには、マツコさんも絶句でした。
続いて、レアなカラーストーンを求め、世界中で買い付けしている、カピルさんが、普段絶対に見せてくれない、禁断の宝石買い付け現場に、今回特別に密着させてくれました。
今回、買い付けに訪れたのは、インドの北西部にある、ジャイプール。1700年頃から、宝石取引で栄え、世界中の宝石の、約40%が集まる、世界一の宝石都市です。
取引に向かう、カピルさんは、意外とリラックスした服装です。宝石商や、お金を持っている人に見えちゃうと、困るので、仕入れの時は、ラフな格好なのだそうです。年間で、1人~2人殺されてしまうという、危険な面も持ち合わせている、宝石商というお仕事は、そう楽ではありませんね。細心の注意を払い、取引に向かいますが、交通量の多い道路に対しては、大胆に横断する、カピルさんでした。
まずやってきたのは、ビルの一室にある、研磨工場。最初にここを訪れることで、宝石の流行を、確認すると言います。
続いて向かったのは、怪しい雰囲気の、雑居ビルです。そこには、カピルさんがインドで借りている、宝石取引用のオフィスがあります。すると、突然アポなしで、宝石ブローカーがやってきました。さらに、次から次へと押し寄せ、たちまち行列ができています。実はカピルさんは、大量の宝石を仕入れるバイヤーとして、超有名人なのだそうです。
次々と、宝石を見ていくカピルさんですが、なぜか全く買おうとしません。あえて、値段を聞かないことで、相手が売り急ぎ、値下げするのを待つ作戦なのです。
目をキラキラさせ、200種類以上の宝石を見ましたが、この日宝石を買うことは、ありませんでした。さらに、2日目も動きはなく、いよいよ滞在最終日の3日目、超レアな宝石が持ち込まれ、ついにカピルさんが動きます!
小袋に入った、無数の緑色の粒を見て、「あ~、これは良いものを見た」と、カピルさん。その正体は、ガーネット石の最高級品、グリーンガーネットでした。日本でも大ブームで、品薄状態が続いています。その値段は、卸値で1袋200~300万円。製品になると、なんと8~10倍の値が付くそうです。
いよいよ、買い付け交渉が始まりました。カピルさんの同僚が、「不良品が混ざっているから、3割引してくれ」と、交渉すると、ブローカーはすぐさま、持ち主と値下げ交渉の電話をし始めます。1割引ならと言われるも、拒否すると、ブローカーは凄い言葉で、持ち主をまくし立てます。「売りたいのか、売りたくないのか!」「寝ぼけてんじゃねーのか!」など、必死になって、なんと5時間説得して、ようやく価格を2割下げで、交渉が成立しました。約400万円で、700カラットのグリーンガーネットを購入し、勢いづいたカピルさんは、200~300万円のアパタイトや、800万円のカラーチェンジガーネット。3kgのピンク水晶など、宝石を爆買い!この日使ったお金は、2000万円以上にのぼりました。このように、買い付けた宝石は、すべて日本に持ち込まれます。
数ある世界の宝石市場から、カピルさんが日本を選ぶのには、ある理由があるそうです。
日本は、技術的にすごく進んでいる国で、製品づくりに長けているからだと話しました。日本で加工すると、価値が上がる。Made in Japanは、信頼の証だと言います。凄いですね!
3大カラーストーン パライバトルマリン
青と緑を兼ね備えた究極の色石、パライバトルマリンは、先ほどマツコさんが好きな色石として、挙げていた中の一つです。カピルさんも、「色石の王様!」「負けない石」と、大絶賛です。マツコさんも、「この石を見てから、他の宝石を綺麗と思わなくなっちゃった」と話していました。
1980年代に、ブラジル・パライバ州で採掘された、この石は、1年で全て掘りきってしまった、非常に希少な宝石です。現在も、隣の鉱山で採掘されますが、ごく少量だと言います。
そんな、パライバトルマリンの27カラットの石を、見せてくれました。エメラルドグリーンの、透き通ったとっても綺麗な石です。マツコさんからも、「一番綺麗な石だわ」と、ため息が漏れます。
しかし、価格は1700万円。とてもお手頃価格とは言えません。
さらに、カピルさんは、「もっと凄いものがあるけど、値段は聞かないでください」と前置きして、人生で1度、見られるか見られないかの大きさ、80カラットのパライバトルマリンを、見せてくれました。マツコさんも度肝を抜かれ、その美しさに、酔いしれていました。
また、パライバトルマリンのジュエリーも登場し、1300万円の指輪を、麻痺して安く感じてきてしまった、マツコさんでした。「半分出さない?」と、スタッフに詰め寄る場面も。ついに宝石を買うか?!と言うところまで、気持ちが動いていました。
3大カラーストーン アレキサンドライト
3大カラーストーンの最後は、宝石商にもランクがあり、この石を持っていれば、超一流という証になる宝石、アレキサンドライトを、紹介してくれました。
ロシアで、1830年代に発見された、この石の、最初の鉱山は、数十年で掘りきってしまい、閉鎖されたと言われています。現在、一番ランクが高いと言われているのは、ブラジルのヘマチタ鉱山ですが、それでも採掘量は、月に数十カラット程度です。
しかし、今回は良いものを、持ってきてくださったそうです。「マツコさんは、目が肥えているから、一気に見せちゃう!」と、カピルさんが取り出したのは、滅多に1カラットもいかないと言われる、アレキサンドライトの3カラットの石です。今まで登場したものと比べると、明らかに小さいですが、これが、アレキサンドライトのトップクラスの大きい石だそうです。お値段なんと2000万円!小さい小さい粒に、そんな価値があるなんて。
しかし、カピルさん曰く、これでもお値打ちで、アレキサンドライトは通常、1カラットで1000万円以上するのが、ザラだと言います。変色効果という、光によって色が違って見える特徴を持っており、日光や蛍光灯だと、茶色に見えるのに対し、白熱光を当てると、赤色に。カピルさんも、説明に熱がこもっていました。
アレキサンドライトのジュエリーも登場し、真っ先に目が行ったのは、周りにダイヤが散りばめられた、アレキサンドライト2.3カラットのネックレスでした。そのお値段は、2000万円。マツコさんは、「金はないのに、高いものにばかり目がいく」と、悲しそうでした。
それに対し、カピルさんは、「目が肥えちゃってるからしょうがない」「そこまで人生が進んじゃった」と、フォロー?をしたのでした。
テレビ初公開!世に出回らない2アイテム
思わず目を疑うタイトル、“宝石商が絶対に口にできないお客様事情”として、紹介されたのは、「トップクラスのセレブにしか流通しない《ジュエリーブック》が存在する」ということです。日本の有名デパートに聞いてみると、「ない」とは言わないけど、「はい」とも言わないのだそう。
そして今回は、マツコさんの為に特別に、アーガイルピンクダイヤモンド社が、年に一度作る、ジュエリーブックが、スタジオに登場しました。普段は、世界の大富豪や、超一流宝飾メーカーにのみ配布され、オークション形式で、一番高い値段で落札されたお客様だけが、そのジュエリーを手にすることができます。
メディア初公開という、そのジュエリーブックの中身は…?
紹介してくださった岡田さんが、まずおすすめしてくれたのは、「ピンクダイヤモンド」です。ダイヤの中でも最高級品で、ほぼ全て、アーガイル鉱山で採掘されます。1カラットが、年間で10ピースも採れないというほど貴重で、2020年に採掘が終了されるそうです。
特別なものには、名前がついており、「レッドダイヤモンド」と言うと、カピルさんが途端に反応。「あるの?あるの?!」と、大興奮し、カタログで確認すると、「うわぁ~!」と、うなだれていました。それほど幻のダイヤモンドのようです。カタログに載っていたのは、2.11カラット。カピルさんは、03.カラットしか見たことがないと言います。「値段が言えない」と言い、特別に耳打ちしてもらったマツコさんは、驚愕していました。テロップには“○○億円”の文字が出て、まさに超一流セレブにしか、手が届きそうにありませんね。
最後に、カピルさんは、宝石商が、長年かけても、「1個どうしても欲しい」石があると言います。それが、テレビ初公開!誰にも見せたくない本当にレアな宝石「マスグラバイト」です。カピルさんが、7年かけて見つけた、誰も見たことがない石とは?
見せてくれたのは、透き通った青色っぽい小さな石でしたが、1.5カラットのこの大きさでも、日本全国で20ピースないと言います。世界で見ても、数十ピースしか存在しない、大変貴重な代物です。
お値段は、元々ものが少ないということで、それほど高くないと前置きしながらも、700万円と、充分お高いです。でも、みんな感覚がおかしくなって、安く感じてしまいます。
マツコさんは、「逆にそういうのがいいかも」と、他の人が持っていないというところにも、価値を見出していました。
カピルさんは、「すぐに結論を出さなくても」「後で電話一本いただければ」と、宝石商の仕事を全うしていました。マツコさんは「恐ろし~」と、警戒していましたが、果たしてその後買ったのか?気になるところで、終了しました。
最後に
やはり宝石はきれいでした。
見ているだけで、ウキウキと心を踊るジュエリーは、女性の永遠の憧れですね。
今回は、「宝石の世界」と「女子マンガの世界」の2本立てでした。
「女子マンガの世界」は、こちらをご覧下さい。