毎週金曜日の24:20から放送している「タモリ倶楽部」をみました。
タモリが司会を務めるこの番組、ナント昭和57年から放送しているご長寿番組です。
なんでも「毎回斬新な切り口で、さまざまな社会現象を超バラエティーチックにとり上げている」番組だそうで、おもしろいです。
今回のタイトルは「タモリ電車クラブが大興奮!JR30周年記念の大型企画「山手線一周ツアー後半戦」を開催!とはいえ実際に乗るのではなく、超精巧につくられた鉄道模型でなんですが…」です。
オープニング・出演者紹介
前回に引き続き、今回の出演者も同じく、司会のタモリと、ゲストはくるりの岸田繁とハマ・オカモト、ビビる大木と私立恵比寿中学の廣田あいかでお送りします。
番組の出だしは、先週放送された前半戦からの続きで、プラレールをたどって次の部屋に入り、出演者メンバーは全員もう鉄道話で盛り上がっております。
前半戦の番組も、タイトルからすると山手線だけのはずが、周辺の私鉄の駅まで作成されて、プラレール上にはおもちゃの電車も走っている様子。東京23区の鉄道駅のプラレールというほうが正しいのではないかと感じました。でも、鉄道マニアはみていて、すごく楽しい番組ではないかと思います。
プラレール山手線の駅の紹介も、残すところあと17駅です。今週の後半戦の番組も、追いかけてみたいと思います。
池袋駅
後半戦の最初にご紹介する駅は、池袋駅です。誰もが知っているビックステーションなのですが、番組では「日本第2位の乗降者数を誇るビックステーション」なのだそうです。前半戦でご紹介した新宿駅は、「世界で乗降者数No.1の駅」だったので、池袋駅は新宿駅に次いで日本では2番目に利用者が多い駅ということになります。さすがは東京、大きな街が多いです。
池袋駅には、山手線のほかに湘南新宿ライン、埼京線、東武東上線、西武池袋線が乗り入れています。ホームが綺麗に並んでおり、おもちゃの車両は、東武10000系のほか、ゲストのハマ・オカモトに似ている8000系も置かれています。興味のある人は、8000系の電車を調べていただけると、本当にハマさんに電車の顔が似ていますよ。なんだか面白いです。この8000系は、車体や機器をリニューアルしていない車両で「未更新車」なのだそうです。結構人気があるからリニューアルの必要がないのでしょうか。
この池袋駅の製作について、プラレール愛好家たちは、「となりの部屋とまたがる部分に製作することになったので、西武池袋線のレッドアローを作ることができなかった」と残念がっていました。まだまだほかにも池袋駅については、作りたかったものがある様子ですが、部屋またがりだと場所が限られてしまったので、なんだか悔しがっていました。それは、ビックステーションだからもっと作りたいでしょうね。
大塚駅
この大塚駅は、お隣の池袋駅に比べて山手線のみの小さな駅です。近くには、都営荒川線が走っています。ゲストの岸田は、通っていたバッティングセンターがあるそうで、懐かしい思い出がある様子でした。
巣鴨駅
タモリ曰く「巣鴨と駒込って間違えやすいよね?」。このタモリの言葉に、鉄道に詳しいメンバーは全員うなずきました。その2駅を間違えやすい理由も鉄道マニア的なもので「2駅とも同じくらいの高さにあり、おなじように隣に道路が通っているから」というもの。要するに、駅や周辺の構造が似ているから間違えて錯覚してしまうそうです。メンバーだけではなく私自身も「なるほど。」と納得できました。巣鴨駅の周辺には、有名な桜並木があるそうでその桜並木もきちんと作られていました。製作者のプラレール愛好家達は、周辺の特徴的なものはちゃんと作ってくれています。私立恵比寿中学の廣田さんは、その桜並木があるのが嬉しそうです。ここで、またしてもプラレール愛好家達の今度は鳥取のお友達が製作したおもちゃの桜ラッピングの車両が置かれていました。鳥取のお友達が車両に塗装したのだとか。プラレール愛好家、その車両をみつけてもらえて嬉しそうです。
この巣鴨駅も山手線のみの駅ですが、ご存じの方もおおいのではないでしょうか。
駒込駅
この駒込駅の先には、有名な踏切があるそうです。メンバーがその踏切を張り切って紹介しようとする理由は、実はこの踏切は山手線で唯一の踏切なのだそうです。意外なことに山手線には踏み切りはこの1カ所だけだったんですね。この踏切の名前は、「第二中里踏切」といいます。実物の踏切をみてしまうと、たぶん、普通の踏切なのでしょうが、なんだか感慨深いです。ここでも、プラレール愛好家達の細やかさを発揮して、ゴルフボールのあるビルが再現されていました。山手線に乗っている方はどのビルのお話なのかがわかるのではないでしょうか。ゴルフ用品メーカー「ライト株式会社」のビルです。山手線から実物のビルをみるとすぐにゴルフ用品の会社だとわかりやすいビルです。
田端駅
この田端駅は、山手線と京浜東北線が合流する駅です。プラレール愛好家達にとっては作りがいがあった駅のようで、線路故障などがあった場合には線路を切り替えることによって山手線と京浜東北線が線路を協力して利用しているそうです。プラレールの切替スイッチ部分をみせてくれました。なんだか貴重な駅です。この駅周辺のホテルメッツ田端のビルが再現されていました。レールだけはなく、特徴的なビルも再現することで楽しさも増しています。
日暮里駅と西日暮里駅
この日暮里駅と西日暮里駅の感覚は、500mしかありません。また、日暮里駅には京成スカイライナーが乗り入れており、山本寛斎デザインの京成日暮里スカイライナーが置かれていました。シャープなデザインで素敵ですよ。
鴬谷駅
この鴬谷駅は、山手線のみの駅で、山手線のなかで最も乗降者数が少ない駅です。でも、素敵な名前の駅なので覚えやすいですね。
上野駅
この上野駅は、北から新幹線が入ってくる駅のせいか、「北の玄関口」と呼ばれる駅です。上野駅のホームは3種類に大きく分けて3種類あります。まず、「高架ホーム」には、山手線や京浜東北線が入っています。次の「地平ホーム」には、宇都宮線・高崎線(発着)などがあります。3番目は、「地下ホーム」で、新幹線のホームとなっています。上野駅には、山手線・京浜東北線・常磐線・宇都宮線・高崎線・上野東京ライン・東北新幹線などがあります。上野駅も相当大きな駅で、駅の構内では迷子になってしまいます。
ここで、プラレールネーム「そ~なんさん」の話です。そ~なんさん曰く、「宇都宮線・高崎線が分かれていくところがむずかしい」とのこと。この2線は、私は乗り間違えたことがあります。埼玉や栃木の地名に詳しくないせいもあるけれど、同じ方向にいくので、同じ路線の電車じゃないかと間違えてしまうくらいなので、その線路が分岐していくところは作りづらいと、確かに感じます。
前半戦にご紹介した駅とは違い、上野東京ラインも後半戦の山手線の駅にはある様子です。またそのほか、この上野駅には、この今年2017年4月に誕生した13.5番線の「四季島」専用ホームがあります。13.5番線だなんて、ハリー・ポッターの世界みたいですね。この「TRAIN SUITE 四季島」は豪華寝台列車です。すごく料金はお高いことでしょうね。お風呂も車両についているそうです。専用ホームだなんて思いきったものです。
おもちゃの車両は、懐かしい寝台列車「北斗星」のブルートレインが置かれていました。みなさんも、この列車は聞いたことがあるかと思いますが、2015年がラストランでした。
そのほか、京成上野駅が製作されているのですが、隣の部屋の壁に突き抜けた状態で、駅自体をなかばまでしか、作れなかったようです。プラレール愛好家達は、またすごく残念がっていました。ここには、初代スカイライナーのおもちゃの車両が置かれていました。
このおもちゃの初代スカイライナーは、おもちゃの車両の歴史で重要なものなのだそうです。現行のプラレールのおもちゃの車両は、車両の上部に走行スイッチがありスピード調節が可能になっています。初期のプラレール車両は、走行スイッチが全面にあり、まだスピード調節はできず、ただスイッチがはいったら走行するだけです。この初代スカイライナーのプラレール車両は、1年ちょっと前に登場した初期と現行の過渡期のモデルのおもちゃの車両で、走行スイッチが前面にあり、スピード調節可能な珍しいタイプです。この過渡期タイプはレアものだそうですよ。
御徒町駅
この御徒町駅は、山手線のほかに京浜東北線が入っているおり、プラレールで再現されています。京浜東北線は、2015年から快速が土日に停車するようになりました。この御徒町駅付近は、上野東京ラインの分岐点があり、鉄道マニアの撮影スポットになっています。
(番外)御茶ノ水駅
御茶ノ水駅は、山手線ではありませんが、プラレールで再現されています。JR中央線と総武線が入っており、東京メトロ丸の内線への乗換で便利なことでは、知る人ぞ知られている駅です。おもちゃの車両の赤い列車の丸の内線500系が置かれており、この実物車両は、1996年の引退後にブエノスアイレスの地下鉄に譲渡され、昨年そのうちの4両が、東京メトロの社員研修用に里帰りました。私が調べたところ、ブエノスアイレスでも引退が決まったので、現在のように2枚扉が両側に開くタイプを初めて採用したりと歴史的価値があり社員教育の教材としても適しているとのことで、日本に呼び戻したのだそうです。
秋葉原駅
この秋葉原駅は、よく「オタクの街」といわれています。山手線と総武線の立体交差で有名な駅です。ハマ・オカモトは、音楽友達はよくパーツを買いに行くそうで、彼にとっては、そのような街だそうです。
また、路線の立体交差では、秋葉原駅のほか、近鉄 大和八木駅の大阪線と橿原線の直交が有名なのだそうです。
神田駅
この神田駅は、山手線と京浜東北線、中央線が、プラレールで再現されています。上野東京ラインの用地がなかったため、新幹線の真上に上野東京ラインの線路ができているのが、面白い駅です。
東京駅
この東京駅は、14面28線が走行する単一の駅としては最大の駅です。乗り入れている路線は、東海道線、京浜東北線、山手線、中央線、上野東京ライン、横須賀・総武快速線、京葉線、東北・東海道新幹線などです。シンボルの赤レンガの駅舎も再現されています。ここの迷子になりがちの駅ですが、たくさんのお土産屋さんが並んでいるので、むしろ色々なお店を見て回りたくなりますね。
有楽町駅
この有楽町駅は、山手線と京浜東北線が停車する駅です。昼間は、京浜東北線は、停車しません。タモリ曰く、「東京駅、京葉ホームにかなり近いので、山手線からの乗り換えは、こちらの有楽町駅がおすすめ」なのだそうです。
新橋駅
この新橋駅は、「日本の鉄道発祥の地」です。JR・東京メトロ・都営地下鉄・ゆりかもめが乗り入れている駅です。山手線、京浜東北線、横須賀線、東海道線(宇都宮線・高崎線・常磐線)が乗り入れています。お台場に行く時に、モノレールのゆりかもめに乗りますが、ここでは、レインボーブリッジまで再現されています。
浜松駅
この浜松町駅は、「ホームの小便小僧が有名」な駅です。山手線・京浜東北線・東京モノレールが乗り入れています。ここで、タモリとメンバーの会話です。「モノレールが、「1本のレール」という意味なら、一般の路線は「ステレオレール」と呼ぶのだろうか。」それもありかもしれないけど...と微妙な雰囲気でした。羽田に行く時には、ここ浜松町駅からモノレールに乗り換える人もおおいのでは?とのタモリ&メンバーのお話でした。
田町駅
この田町駅が、最後の駅です。山手線と京浜東北線が通っています。2020年の東京オリンピック開催に向けて、田町―新橋間に新駅が誕生予定です。タモリが試しに駅名を考えてみようとのことで、タモリが付けた新駅名が「品田」。駅名の理由は、単に「田町」とお隣の駅の「品川」をミックスさせて命名したそうです。ビビる大木からは、「大田区みたいなものですか。」。大森と蒲田から1文字ずつとって「大田区」になったそうです。私立恵比寿中学の廣田さんからは、「国分寺と立川をあわせて、国立みたいな感じですね。」。2つの地名を合わせた命名例は色々あるようです。フィナーレは、タモリが新駅をどこにするか。駅舎模型をその場所に無事に飾って、終了となりました。私が調べたところ、新駅は、東京総合車両センター田町センターおよび泉岳寺駅の付近に暫定開設予定だそうです。新駅も東京オリンピックも楽しみです。
空耳アワー
「誰が言ったか知らないが、言われてみれば確かに聞こえる『空耳アワー』」。楽曲の一部のフレーズを替え唄にしたこのコーナーは、ソラミミスト:安齋肇さんとタモリでおおくりしています。
まずは、ソラミミストの安齋さんのお喋りからです。東京は、駅ナカがスゴイから、出発前から両手にお土産を持っているイメージとの安齋さん。東京駅などは確かにそんな感じですね。
1曲目は、クイーンの「うちひしがれて」です。この曲をバックに、公演で、うつぶせに寝転んで、ヘッドフォンをして本を読んでいる「ヒロシ」の横に、なせか、兵隊が行進してあらわれて、この曲の「KEEP YOUR CHIN UP WHEN YOU’RE FEELING LONELY」のフレーズを替えて、「ヒロシの上に不意に乗れ」。兵隊に不意の乗られたヒロシさんは、あまりの出来事に驚いた顔で、面白かったです。
2曲目は、ジルベルト・ジルの「ガンジーの宴」です。この曲の流れる中、夜、深夜に帰宅して、朝、7時。子供に起こされるお父さんと起こそうとするお子さんとのやりとりです。歌詞の「E MORI MORI、O BABA O KILOXE」の部分を「えっ、無理無理よ」(父)「パパ起きろ シェー」(子)「えっ、無理無理よ」(父)「パパ起きろ シェー」(子)との替え歌で歌います。この親子のやりとりは、無理矢理感はあるけれど、笑えます。
言われてみればたしかに聞こえるということでしょうか。でも、このコーナーはタモリの「笑っていいとも!」を思い出すイメージをしていて、いい感じでおすすめです。
最後に
ようやく、タモリ倶楽部「JR30周年記念の大型企画『山手線一周ツアー』(後半戦)」を書き上げました。
この山手線ツアーの記事を書くことができて、相当鉄道に詳しくなったような気がします。
思わずJRの職員さんになりたいという意気込みで書きました。
タモリは鉄道好きだったんですね。ちっとも知らなかったので、タモリの違う世界をみたような気がします。
新駅ができたら、その駅にも遊びに行きたいです。