2017年11月7日に放送された「マツコの知らない世界」を見ました。
今回は、「大学博物館の世界」と、「シャボン玉の世界」の2本立てでした。
その中から、「大学博物館の世界」について、まとめてみました。
「シャボン玉の世界」は、こちらをご覧下さい。
出演者・オープニング
出演者は、マツコ・デラックスさん。そして、年に100回大学博物館に通う男、大坪覚さんです。
大坪さんを見るなり、「大学博物館っぽ~い」と、喜ぶマツコさん。清潔感のある見た目で、博学そうな印象です。
まず、大坪さんは、東京・上野にある《国立科学博物館》を、紹介します。国立の総合科学博物館で、2016年度の来場者数が約247万人。1日平均7000人の方が、来場している計算です。
しかし、大坪さんが、全国の大学博物館を巡って、気付いたことがあると言います。それは、「大学博物館はタダなのにガラガラ」ということです。全国のほとんどの大学博物館は、無料で、一般の方々にも開放されています。不満そうな大坪さんでしたが、マツコさんは「(そもそも大学博物館を)知らないですからね」と、なだめていました。これをきっかけに、皆に知ってもらえると良いですね!
空前の博物館ブーム!
今、空前の博物館ブーム!話題の特別展が開催されれば、お宝を一目見ようと、長蛇の列が!しかし、あまり知られていない、超もったいない博物館が…それが、大学博物館です。そのほとんどが、入館無料で、実は世界に一つだけの国宝級の展示物が、たくさんあったのです。未知の世界に、マツコさんも大興奮です。
ここで、大坪さんのプロフィールが紹介されました。富山県出身、現在50歳の大坪さんの職業は、アルバイトと文化学院の非常勤講師という、意外なものでした。見た目やテーマから、教授か何かをされているのかとイメージしていましたが、色々な事情があるのでしょう。優しい性格が、時々垣間見られて、応援したくなってしまいます。マツコさんも思わず、「頑張りましょう!」とエールを送りました。
大坪さんが、大学博物館にハマったきっかけは、2008年、母校の龍谷大学の会報で、大学博物館の存在を、初めて知ったことからだと言います。東京のよく知られている大学のほとんどには、大学博物館があるのだそうです。
大学博物館とは?
大学博物館は、全国に420か所以上あり、全ての都道府県にあります。
そんな中、明治大学の博物館は、大学博物館の中でもスター的な存在で、世界の拷問器具を展示していると言います。これにはマツコさんも「悪趣味ですね~」と、コメント。しかし、明治大学は元々、法律の学校であったため、刑罰の研究の為に、展示されているそうです。1番の目玉は、「鉄の処女」という、中世ヨーロッパで使われた、侮辱刑の道具です。ここでしか見られないお宝で、凄く迫力があり、大坪さんも行くと必ず見ると言います。
この、明治大学博物館には、年に20回以上も訪れると話し、「拷問好きなんですね」と、マツコさんにからかわれていたのでした。
そんな大坪さんがオススメする、全国の大学博物館を、紹介してもらいました。
まずは、静岡にある、東海大学の《東洋科学博物館》です。400種類以上もの、海の生き物が観られる、国内トップレベルの水族館です。
中でも、メガマウスザメのはく製や、体長5ⅿを超える、世界最大級のリュウグウノツカイなど、深海生物のコレクションは、圧巻の内容!子供連れからカップルまで、誰もが楽しめます。この、東洋科学博物館は、東海大学の海洋学部の調査・研究を目的として、運営されています。
続いては、東京農業大学《「食と農」の博物館》を紹介します。広い館内には、食文化や農業にまつわる展示が、充実しています。
特に人気なのが、併設された、植物園や動物園で、60種類を超す、キツネザルやリクガメなどの、珍しい動物たちが、全て無料で見ることができます。
また、博物館には、東農大卒業生が蔵元をしている、酒瓶コレクションが、ズラリと並べられています。なんと、全国の蔵元の8割が、東京農業大学出身だそうです。
京都府にある、京都精華大学《京都国際マンガミュージアム》では、入館料800円を支払えば、30万点のマンガや資料が、読み放題。マンガ喫茶の様なものと思いきや、そこは博物館だけあって、貴重な雑誌の創刊号も、読むことができると言います。「ここは行きたい」と、マツコさんも気に入った様子です。
そして、日本一有名な大学と言えば、東京大学。こちらの博物館には、世界にたった1つしかない、驚くべきお宝があるそうです。
大坪さんがやってきたのは、東京大学《農学資料館》です。こちらは入場無料で、楽しむことができます。こちらでは、東大農学部の歴史にまつわる展示を、行っています。
こちらで見られる、貴重なお宝とは?その正体は、渋谷駅前にある銅像でおなじみの、忠犬ハチ公の心臓でした。実は、飼い主の上野英三郎が、東京大学農学部の教授で、その縁で、死後に解剖された臓器が、東大に寄贈されたと言います。
さらに、この心臓を見ると、ハチ公の死因が分かるそうです。ニョロニョロとしたものが見えますが、これがフィラリアに寄生されていた証拠です。大坪さんは、毎年、ハチ公の様子を、こちらの博物館に見に来るのだと話していました。
ハチ公のはく製は、国立科学博物館に所蔵されていて、子供などに人気ですが、実は、内臓も東大に展示されていたと知り、驚きました。
東京大学は、10以上の博物館等を所有し、大坪さんもよく訪れるそうですが、農学資料館では、ハチ公の心臓推しで、ずっと展示を行っていると言います。
420以上から厳選!1度でいいから行って欲しいベスト3
第3位は、《國學院大學博物館》です。
広い館内には、約3万点の貴重なお宝が、展示されています。日本に1点しかない、持ち手のついた「挙手人面土器」や、炎のような装飾が美しい「火焔型土器」など、その収蔵数は、10万点以上にものぼります。
オシャレな造りで、入り口から、楽しくて笑っちゃうという、大坪さんおすすめのポイントは、引き出しの中の縄文土器の縄を再現した展示です。縄文土器に入れる模様をつけるための縄を、博物館の学芸員が、手作りで再現したものだそうです。
この展示は、いつも引き出しが閉まっていることで、あまり見てもらえないので、大坪さんが少し開けておいて、誰かが見てくれた!と思ったら、閉めるという、細々とした普及活動をしているのだとか。
縄文時代の縄は、土器の種類によって、100種類以上存在したと言われており、本当に縄文時代に作られたのかと、不思議に思うくらい、細かいものもあると言います。だんだんち密になっていったり、凝ったものになっていったりする傾向から、流行があったのかと推測できると、大坪さんは話しました。
続いて、第2位は、《東京家政大学博物館》です。
こちらは女子大ですが、博物館が併設されていて、誰でも入ることができます。守衛室で入館証をもらい、早速中に入ります。
こちらの博物館では、スタンプラリーをやっており、スタンプ4つ集めると、オリジナルグッズがもらえるそうです。入場は無料なのに、トートバッグや、ステーショナリーセットなどをもらえるなんて、お得です。
東京家政大学は、元々日本で最初の、服飾系の専門学校で、明治から昭和にかけての生活や、衣類に関する展示が、充実しています。中でも、大坪さんが日の目を浴びて欲しいと、願うものが、“裁縫雛形”という、明治から昭和にかけて、学生が実際に作ったミニチュアの衣服です。こちらの博物館では、4500点ものコレクションが並び、その内の2290点が、国の重要有形民俗文化財に、指定されています。貴重なお宝がたくさん展示されているんですね。
そして、今回特別に、裁縫雛形がスタジオに登場しました。当時は貴重だった布を使って、丁寧に作られた衣服は、どれも小さいサイズで、可愛らしかったです。
しっかりとデザインされた、裁縫雛形は、東京家政大学の創始者である、渡邉辰五郎という人物が、考案したそうです。そんなことまで知っている、大坪さんがスゴイ。
大坪さんは、コレクションの中の1つである、海水浴着を実際に着ているところを見るのが、夢だったと言い、特別に東京家政大学の学生さんが試着して、登場しました。お披露目された、100年前の水着は、とても海水浴着には見えず、かわいらしいワンピースのよう。とても泳ぎにくそうな、デザインでした。
そして、大坪さんがオススメする大学博物館、第1位は、《城西大学大石化石ギャラリー》です。さらに、大坪流のオススメは、化石のエキスパートの学芸員・宮田さんです。
東京・麹町にある、大石化石ギャラリーは、入場無料で、誰でも入ることができます。世界的な分子生物学の権威、大石道夫博士がコレクションした、化石専門の博物館です。
館内には、1億年前の貴重な化石が、展示されており、中でも、大坪さんが好きなのは、魚類の化石だと言います。保存状態は、世界トップレベルで、鱗や骨まで、はっきりと残っています。
大坪さんオススメの、化石マニア・学芸員の宮田さんが、一番そそられる化石は、“ヘリコちゃん”と呼んでいるという、ヘリコプリオンの歯の化石です。目をキラキラ輝かせて、説明してくれる宮田さん。暇な時は、1時間くらい解説してくれるそうです。
今回、宮田さんが特別にスタジオに来てくれました。持ってきたのは、1億2000万年前の、ラコレピスという魚の化石です。しかし、もしかしたら別の魚かもしれないということで、これから研究すると話しました。今の魚で言うと、ニシンに近いのではないか、と言われていると言います。
また、こちらのギャラリーでは、化石を発掘するときの感動を、実際に味わえる体験があるそうです。教材費900円で、事前予約をすれば、化石発掘体験ができます。
ということで、宮田さんが実際に持ってきてくれたのは、4億5000万年前の、化石が入った石です。これを、マツコさんが金づちで叩き、石を割ると、中から三葉虫の化石が、出てきました。かなり綺麗に割れたと、宮迫さんも興奮気味で、マツコさんよりも、喜んでいたのでした。三葉虫は、古生代に生息していた、筋足動物の仲間です。
そのまま置いておいても、ただの石ころと変わりないので、学術的な意味を持たせるために、ラベルを作り、化石の情報を記録しています。ラベルを置くのと置かないのでは、全然見え方が違いました。
最後に、大坪さんに「今日はどうでしたか?」と聞かれた、マツコさんは、「近所の大学で、どういうのがあるか調べると思う」と話し、興味を持った様子で、終了しました。
最後に
マニアックなジャンルばかりでしたが、興味のあるモノはより深く知ることができて、しかも入場無料と言うところが、いいポイントだなと思いました。
今回は、「大学博物館の世界」と、「シャボン玉の世界」の2本立てでした。
「シャボン玉の世界」は、こちらをご覧ください。