2017年10月10日に放送された「マツコの知らない世界 秋の2時間SP」を見ました。
今回は、「手羽からあげの世界」と「スイーツバイキングの世界」。そして、「県境の世界」の3本立てでした。
その中から、「手羽からあげの世界」について、まとめてみました。
「スイーツバイキングの世界」と「県境の世界」は、こちらをご覧下さい。
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出演者・オープニング
出演者は、マツコ・デラックスさん。そして、1000種類以上の手羽からあげを食べた名古屋男児、八木宏一郎さんです。
全国の、手羽からあげ業界を背負っている、手羽から日本代表の八木さんが、絶対に負けられない戦いに、挑む。
今、日本は空前の、からあげブームです。そんな中、最も美味しいからあげが、「手羽からあげ」。今回、マツコさんvs手羽からあげが、熱い戦いを繰り広げます。
ガタイのいい八木さんは、日本唐揚協会の、専務理事をしており、からあげの普及活動を行っています。
協会が主催する、からあげ検定試験に合格した人を、カラアゲニストと呼び、現在約9万人いるそうです。
からあげ専門店も、どんどん増え続けていて、その勢いはとどまることを知りません。からあげが嫌いって、あまり聞いたことありませんよね。
食べ方でわかる!手羽から性格診断
八木さんが、手羽からを食べ続けた結果、食べ方で、その人の性格がわかる様になったそうです。果たして、マツコさんの性格とは?
軟骨が嫌いだというマツコさんは、最初に全部分解して、骨ごとにかじり、手羽端を少しかじって、軟骨を残す食べ方でした。
この時出てきた手羽からは、東京の手羽からあげ第一号である、「鳥良」さんのものです。甘辛いタレが美味しそう。
大きくわけて、5つに分けられる食べ方診断。
マツコさんは、5.の身の部分だけ食べる人を、選び、その結果は、”保守的な人”でした。「可愛い!」と、気に入っていましたが、手羽端も少し食べているため、これには当てはまらず。
八木さんの診断は、2.の軟骨だけ残す人でした。その結果は、”社交的で気配りが出来る人”です。
これを聞いたマツコさんは、スタッフに向って、「お前らは分からないかも知れないけど、私は然るべき相手には、社交的で気配りが出来る」と、付き合う相手によって、対応を変えていると話しました。
ちなみに、1.の全部食べ尽くす人は、”こだわりが強く、融通が効かない人”。3.の、細かいところを残す人は、”最後の詰めが甘い人”。4.の、箸と手の同時使いの人は、”内面より外見重視の人”という、診断結果でした。
続いて、名古屋流の食べ方よりも万能と言う、「八木式食べ方」を、紹介してくれました。マツコさんが、”こだわりの強い食べ方”と表現する、名古屋式の食べ方が、一般的には有名です。
その、名古屋式の食べ方は、1.手羽端をカットする。2.2本の骨をキレイに引き抜く。これで、骨に身が残らず、キレイに食べられる方法です。
これに対し、八木式は、1.手羽中の先端に、歯で切れ目を入れ、骨を外します。そして、2.引き抜いた方をキレイに食べると、3.残ったもう1本も、細く食べやすくなる、というものです。
名古屋式は、小ぶりの手羽先に合った、食べ方ですが、八木式は、どんなサイズでも食べやすいと言います。それにしても美味しそう。
手羽先には、やっぱりビールが合うと、ジョッキが2つ登場し、乾杯。マツコさんは、一気に飲み干したのでした。
勢力図が激変!新たな激ウマ店が続々登場
手羽からあげの世界は今、勢力図が激変し、下克上時代に突入しています。現在手羽からあげは、三大激戦区で、勢力を争っています。
最も有名な愛知県は、30年以上続いた勢力図が激変!?山風(世界の山ちゃんと、風来坊)に迫る新興勢力が、登場しています。
30年以上、君臨し続ける絶対的2強。”山風”こと、「風来坊」と「世界の山ちゃん」は、長い間変わらぬ美味しさで、手羽からあげファンを楽しませています。
「風来坊」は、甘辛ダレが特徴で、現在アメリカにも展開している人気店です。
「世界の山ちゃん」は、名古屋メシを広げるといったコンセプトで、名古屋だけでなく、全国・海外にたくさんの店舗が、展開されています。
そんな、2強のお店を語るのに、外せないのが、名古屋手羽からあげの生みの親、風来坊の大坪会長です。元々は北九州の出身で、そこから愛知にきて、昭和38年に、名古屋流の手羽からを独自開発しました。鶏肉文化の盛んな、福岡からということで、マツコさんも納得の様子でした。
そして、現在では、手羽から2強が、名古屋駅を中心に約30店舗ずつ出店し、ひしめき合っています。確かに、2つのお店がコンビニ並みに、並んでいます。
そこで、2店舗の手羽からを、食べ比べてみることにしました。見比べると、色や形が全く違います。
風来坊の手羽からは、手羽端が最初から省かれています。うま味調味料・塩コショウ・煎りゴマ・秘伝のタレで、甘辛く味付けされています。う~ん、美味しそう!
世界の山ちゃんは、もう少し濃い色をしていて、食べてみると、「もはや違う種類のもの」と、マツコさんは表現していました。特製スパイスと、秘伝のタレでコショウ強めの、スパイシーな味付けが、特徴です。
味の方向性が、全く違うので、どちらも人気を分け合っていくだろうと、マツコさんはコメントを残しました。さらに、「両方好き!」と、手羽先の魅力に、どんどんハマっていく様子でした。
そして今年、2017年の、名古屋手羽から揚げ事情として、ついに山風戦争が終焉!?へ向かっているそうです。世界の山ちゃんの創業者、山本重雄会長が、昨年亡くなり、さらに、風来坊の大坪会長も、もうすぐ90歳ということで、2人がいなくなってしまったら、どうなるんだと、名古屋では危機感を持っているそうです。
また、2人の会長が作った2強時代と、新たに出現してきた新興勢力が、手羽から界を、盛り上げていくことになりそうです。
その、新興勢力と言うのが、風来坊からインスパイアされた、知多手羽から「あうん屋」と、高級路線な、名古屋コーチン手羽から「鳥開」です。この2店舗が、現在は2強を脅かす存在だそうです。
「あうん屋」は、知多半島に本店を構え、愛知県で勢力を拡大していっています。ロック好きな店主が作る、知多手羽からとは。
スタジオに登場した手羽からを見て、サイズの大きさに驚くマツコさん。揚げたての熱さに、悶絶しながら食べてみると、風来坊の風を感じつつ、山ちゃんの雰囲気も感じさせるようです。ガッツリいけそう。
あうん屋の手羽からは、地元・武豊町のしょう油を使用した、こってり甘辛スパイシーな味付けが、特徴です。その大きさや、味付けのこってりさで、食べ応えを感じられて、知多半島から、名鉄に乗って全国に広まる日も、そう遠くなさそうと、マツコさんは話しました。
続いては、名古屋を中心に全国12店舗を展開する、「鳥開総本家」です。日本三大地鶏“名古屋コーチン”を使った、高級手羽からあげとは?
早速スタジオに、美味しそうな手羽からが運ばれてきましたが、それと同時に紹介されたのが、指や爪を汚さずに、食べられる指カバー、その名も“手羽サック”です。マツコさんは、「バカな女に出しといてください。」と、一刀両断していましたが、確かに便利そう!
試食してみると、やはり地鶏ならではの、弾力がスゴイそうです。
鳥開のこだわりは、手羽からあげに合う、厳選した大きめの名古屋コーチンを、使うことです。味付けには、塩コショウ以外に、6種類のスパイスと、赤ワインが入ったしょう油ベースの甘辛いタレを使用しています。お上品な味付けと、お肉の弾力が、やみつきになりそうです。
そして、三大激戦区2つ目が、福岡県。こちらは、言わずと知れた、鶏肉文化の根強い県です。ただ、手羽からあげのイメージは、あまりないように感じますが。
実は、全国に勢力を拡大中の、山風を脅かす、福岡の強豪チェーン「とめ手羽」というお店があるそうです。その人気ぶりを、現地で調査してみました。
街の人の声では、「なかなか予約が取れない」「手羽 of KING」などが挙がり、店名を聞けば笑いが出るほど、福岡では誰でも知っている人気店であることが分かりました。
早速、お店に向かってみました。とめ手羽は、福岡市内を中心に、全国30店舗を構えています。北は北海道から、南は鹿児島まであります。手羽からの聖地、名古屋にも、2店進出し、勢力を拡大中です。
そんな福岡の新名物、とめ手羽とは、どんな手羽からなのか?一般的な手羽からは、途中で折れ曲がった形をしていますが、なんとこちらは、串で真っすぐに突き刺しているので、より食べやすくなっていました。名物は、こだわりの塩を使った、とめ手羽(塩味)と、秘伝の甘辛ダレで味付けした、あま手羽(甘辛味)の2種類です。
さらに、その揚げ方にもこだわりがあります。手羽からを揚げられるのは、“手羽マスター”という資格を取った人間しか、できないと言うのです。
あまりの美味しさに、こんなヘビーな常連客もいると言います。そういって、VTRに登場したのは、4年間、とめ手羽に通う常連客の佐藤さん。佐藤さんは、ある記録を持っています。それは、一度に67本もの手羽からを食べたという、大記録です。
そして今回も、自らの記録に、挑戦していると言います。この日も、全くペースを落とさず食べ続け、あっという間に新記録、70本を完食しました。というわけで、とめ手羽は、一度食べたら、止まらないほど、美味しいのです!
続いて紹介されたのが、実はとめ手羽を脅かす脅威である、キャバクラ出前No.1争いを繰り広げている、「とめ手羽」vs「桃園」対決です。西日本一の繁華街である、中洲のキャバクラ出前一番人気が、手羽先だそうです。
全国で30店舗あるチェーン店の、とめ手羽に対して、中洲で1店舗しかない中華料理店の「桃園」。桃園の塩辛い手羽からあげも、地元では大人気です。マツコさんも、「これは食べたい系なんですけど~」、うらやましそうにVTRを見ていました。
8本入りで1300円の、桃園の手羽からの、今までの最高売り上げ数が、1日400箱と言うから、驚きの数です。総額は52万円ほどというから、お店もホクホクですね。
ちなみに、八木さんがキャバクラで、手羽からを出前するときは、最初に桃園を頼み、延長したら、とめ手羽を頼むと、決めていることを明かしました。マツコさんはすかさず、「どうでもいいです~」と、スルーしました。
三大激戦区、最後は、大分県です。大分も、からあげが有名ですが、山風を脅かす、からあげの神様が作る、神手羽からあげがあると言うのです。
大分県は、からあげ専門店発祥の地で、50年以上も続く、その歴史の中で、からあげの聖地と呼ばれる、中津市。その中津市の凄いところは、コンビニの数(36店)より、からあげ店(51店)が多いところです。さらに、某フランチャイズを、一度撤退させたこともあります。
人口が83,000人の中津市では、毎年9月にからあげフェスティバルが行われ、全国約30店舗のからあげ専門店が集結し、2日間で約10万人が訪れます。
そんな、平成のからあげブームの立役者であり、からあげ界のドンが、スタジオに登場しました。
「見た目はヤバいかもしれない」、と八木さんに紹介されて、登場したのが、からあげ界の神様、森山文弘さんです。坊主頭に、たくましい髭を蓄えて、一見怖そうですが、目は優しそうな方でした。
この森山さんは、全国に23店舗展開する、からあげブームの火付け役、「元祖中津からあげ もり山」を経営しています。そのお店で出している、手羽からが登場。シンプルな見た目ですが、食欲をそそります。名古屋の手羽先は、衣が薄いですが、大分の手羽からは、衣がしっかりとついています。
試食したマツコさんは、「衣がうまい!」と絶賛。今までの手羽からとは、一味違うようです。「もり山」では、骨なし(モモ肉)という、普通のからあげも販売し、これも絶品と言います。塩をベースに、ショウガや数種類の調味料と、ニンニクを使った秘伝のタレで、味付けされているからあげ、ぜひ食べてみたい!
「バクバク食べたいから、骨がない方が良い!」と、マツコさんは、夢中で手羽からを食べていました。しまいには、「なにこの衣」と、美味しすぎて少し怒ってしまう程。
通常手羽からは約10分揚げますが、ジューシーに仕上げるため、5分30秒しか揚げないそうです。鶏の味を、十分に楽しめそうです。
手羽から界が直面する最重要問題
八木さんは、由々しき問題として、「チューリップ」が、絶滅危惧種になってきていることを挙げます。チューリップとは、お花のチューリップに似ているため、名付けられたからあげのことです。チューリップは、骨を抜いて、丸くする加工に手間がかかるため、取り扱うお店が減ってきているのです。
そんな、チューリップの重要性を紹介すべく、八木さんが持ってきたのが、岐阜県海津市にある飲食店「勝文商店」の、チューリップからあげです。八木さんが、“ずるいタレ”と表現する、そのお味とは?
マツコさんも納得で「うまいこのタレ」と、頷きます。名古屋人に愛される、しょう油ベースの甘辛いタレで、カラッと揚げるために、小麦粉・片栗粉・タピオカ粉の3種類をブレンドする、こだわりがあります。タレを飲み干すほど、気に入ったマツコさん。秘伝の甘辛タレには、たまりしょう油・氷砂糖・酒をベースに、塩コショウ・すりごまが入っています。食べてみたい~。
今回、全部美味しかったと振り返るマツコさんは、手羽からを独特な1個のジャンルと位置付け、お酒と切っても切り離せないものだと、再確認したようです。八木さんのことも気に入っちゃった、マツコさんなのでした。
最後に
全部本当に美味しそうでした。画面からでも十分伝わるほどです。本場に行って、お酒と一緒に食べてみたいものです。
今回の、マツコの知らない世界は、秋の2時間SP「手羽からあげの世界」と、「スイーツバイキングの世界」。そして、「県境の世界」の3本立てでした。
「スイーツバイキングの世界」と「県境の世界」は、こちらをご覧ください。
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