毎週金曜日の24:20から放送している「タモリ倶楽部」をみました。
タモリが司会を務めるこの番組、ナント昭和57年から放送しているご長寿番組です。
なんでも「毎回斬新な切り口で、さまざまな社会現象を超バラエティーチックにとり上げている」番組だそうで、おもしろいです。
今回のタイトルは「『余ったそうめんを一気に攻略!吹きこぼれ殲滅作戦』鍋の吹きこぼれの悩みを解決!!差し水はダメ?菜箸置き?油?最新グッズや鍋はどれがいいのか?そうめん食べ比べも!」です。
あらためて考えると、ある程度対策はしているけれど一番いい方法は知らないような気がします。
そうめんは、性別問わずに人気ですし、この吹きこぼれ対策しっかりと覚えておいたほうがいいかもしれないと感じます。
出演者紹介
今回の出演者は、司会のタモリとゲストはお笑いコンビ「オアシズ」、専門家として料理研究家のラズウェル細木さんです。
番組の出だしは、タモリが今年のサンマの漁獲量が最低だった話題と、オアシスの夏のそうめんが大量に残っているコントからはじまりました。
吹きこぼれ殲滅作戦
まず、ゲストの吹きこぼれ対策の話。
オアシスの光浦さんのそうめんの吹きこぼれ対策は、「差し水」。
料理研究家のラズウェル細木さんの対策は、「火を弱まるor止める」です。
私も両方の対策は、そうめんの吹きこぼれ対策の定番だと思います。私の場合は、最初は火を弱めてみて、それでも吹きこぼれそうになったら差し水をしています。この2つの方法があっていると思うのですが、果たして正解なのでしょうか?
ここで、東京家政大学 栄養学科 土屋教授から「そうめんの吹きこぼれのメカニズム」の説明です。土屋教授曰く、そうめんの吹きこぼれとは、「そうめんをゆででいると、そうめんの原料である小麦粉のでんぷんが溶け出して、水がなばり気のある状態になると、泡がとけずはじけにくくなり、鍋から泡が溢れてしまう現象」なのだそうです。小麦粉のせいで泡が消えなかったんです。泡が消えないから鍋から溢れだす。ナルホド~と感心してしまいました。知らなかったけれど、とても納得のいくメカニズムです。このメカニズムをしっかりと覚えて、次はそうめんの吹きこぼれ対策を考えます。
また、土屋教授から「差し水はよくない」とのご指摘です。なぜかというと、差し水をすると、それだけそうめんをゆでる時間が長くなってしまうため、できあがったそうめんがのびてしまっているからだそうです。オアシスのふたりは「おばあさんの知恵だ!」と反論しましたが、そうめんのパッケージには「※さし水は不要です。」と書かれているそうです。私も今までパッケージの注意書きには気が付きませんでした。さし水をしていたのは間違いだったんです。今日からあらためます。反省です。
番組スタッフの身内の吹きこぼれ対策を調査
AD種市さんの「母に聞いた吹きこぼれ対策」
「菜箸を置く」対策をしているそうです。
オアシズは、そのやり方を「聞いたことある」そうですが、料理研究家のラズウェル細木さんは「聞いたことがない」そうです。私も聞いたことがありません。
小麦粉でとけにくい泡が出ているのに菜箸を置くとはどういうことでしょう。そもそも、どんなふうに菜箸を置くのかも検討もつきません。
それでは、検証です。オアシスの提案で、菜箸を鍋の上に十字に置いてみました。すると、確かに泡が吹きこぼれません。なぜでしょうか。不思議です。菜箸も本来の用途ではないのに随分頼りになります。
東京家政大学の土屋教授のお話では、「上がってきた泡が菜箸にあたって消えるから」だそうです。また、「菜箸ではなく木のしゃもじでもよい」そうです。取材した番組スタッフから「物理的に消えるのですね」との質問に「その通り」との回答でした。小麦粉を含んだ泡は自然には消えないけれど、鍋のうえに菜箸などを置いておくそれにぶつかって泡が消えてくれるというわけです。私にとっても、初めて知った新事実です。番組をみていた甲斐があります。
番組ディレクター春田さんの「妻に聞いた吹きこぼれ対策」
「サラダ油を入れる」対策をしているそうです。
オアシズからは即座に「麺が油っぽくなる!」との声が上がり、ほかのゲストからも「鍋も油っぽくなる!」と批判が続きました。こちらの方法は、ゲストの誰も知らないようですし、私も知りませんでした。うまくいくのかははっきりいって半信半疑です。
ともあれ、検証です。鍋に水を入れてサラダ油を大さじ1杯入れて火にかけて、そうめんを入れます。結果は、泡が出ません!確かに、泡が出なければ、吹きこぼれはありません。でも、麺が油っぽくないか気になります。タモリが味見してみたところ、「油の感じがある」とのことです。オアシスには、「ウソだね!」と突っ込まれていました。油の感じはするけれど、たぶん味には問題はないのでしょう。
土屋教授の話では、「油は油にとけやすいので、そうめんの油を含んだ泡が、水に油を加えると消えやすくなる」のだそうです。今度はそうめんの油から考えた対策です。泡がほとんど出ていなかったので、一番成功といえば成功です。
市販の吹きこぼれ対策グッズ
ダイソーで人気の「コトコトクン」¥108.-
このグッズは、凹みのある鉄製の円盤状の形状をしています。この「コトコトクン」を使用する時には、鍋の底にこの「コトコトクン」を置きます。そうすると、「コトコトクン」の裏側に小さな泡が集まり、円状の周囲の凸凹から小さな泡を大きな泡にして排出しています。大きな泡なら弾けるので吹きこぼれないというわけです。
検証では、確かに大きな泡だけがボコボコと出ているけれど、弾けてしまうので、吹きこぼれませんでした。さすがに、ダイソーで年間20万個売れている人気商品だけあります。
実は、私も欲しいです。100円ショップで、吹きこぼれ対策ができるのであれば、儲けものです。
ドイツメーカーが開発した「クッキングフラワー」¥2,700.-
このグッズは、ピンクのゴム状のプラスチックの蓋に黄色いお花が付いています。使用する時には、鍋の上に置きます。蓋のようですが、通常の蓋だと吹きこぼれてしまうのですが、こちらは黄色い花の下から吹きこぼれてくるのですが、ピンクのプラスチック部分でつぶせなかった泡も黄色の花でつぶしてくれるので、吹きこぼれません。
実際の検証でも、吹きこぼれませんでした。更に、タモリやゲストは「クッキングフラワー」の上にブロッコリーを乗せて、吹き出た泡をつぶして蒸気がたっているいるので、蒸し器として使えないかを実験。たしかに、ブロッコリーも茹でられるし、簡単な煮物もできるそうです。1つで2役の優れモノです。忙しい方にはいいのではないでしょうか。
歯医者さんが開発した「くるくる鍋」¥9,800.-
この鍋は、愛媛の渡部歯科医院の渡部院長が開発した鍋です。発明のきっかけは、「鍋と換気扇を合わせたら面白いかな」と思ったことだそうです。
この渡部院長は電話で取材したのですが、タモリからの「仕組みは?」との質問に、この鍋と換気扇を合わせた鍋の仕組みを説明してくれました。渡部院長曰く、「お湯を沸かすとお湯が上にあがるじゃないですか。斜めのフィンに沿ってあがるので、渦巻きが発生して、渦巻きによって泡が溜まらず、吹きこぼれないんです。」とのことでした。
この鍋も検証してみました。確かに鍋のなかで渦が巻いていて吹きこぼれません。すごい鍋です。
更に、タモリの「儲けは?」との質問に、渡部院長は「まだ赤字です。」と答えていました。なんでも、開発で投資した金額は3千万円もしたのだそうです。その上、高めのお値段なので、なかなか売れないのだそうです。家庭で使うには、確かに高級な鍋です。でも、開発したのだから、なんとか売れてほしいです。
タモリお気に入りのそうめんレシピ
タモリから「冷やしかけそうめん」のレシピの紹介です。
- 粉末だしと薄口醤油、みりんと水を鍋に入れる。
- 並行して、網で辛子明太子を8割程度焼く。
- そうめんに、刻んだミョウガとネギ、あぶり明太子ととろろ昆布をトッピングして完成です。
なかなか美味しそうでした。
空耳アワー
「誰が言ったか知らないが、言われてみれば確かに聞こえる「空耳アワー」」。楽曲の一部のフレーズを替え唄にしたこのコーナーは、ソラミミストの安齋肇さんとタモリでおおくりしています。
1曲目は、レディー・ガガの「ザ・クイーン」です。この曲をバックに、黒い画面にウィンナーが次々の写し出され、1つだけパッケージに包まれたままのウィンナーがウィンナーがありました。この曲の「WIND AND HURRICANE」のフレーズを替えて、エロネタになりますが、「ウィンナー包茎」。失礼しました。
2曲目は、イブライム・フェレールの「最後のデート」です。この曲の流れる中、市民スポーツ大会50m走が始まります。スタートして最初はトップだった選手が、次々に抜かれてしまい、最後はビリでゴールしました。歌詞の「DELA CITA AQUELLA」の部分を「出だしだけじゃん…」との替え歌で歌います。最後は、ビリだとガッカリです。
言われてみればたしかに聞こえるということでしょうか。でも、このコーナーはタモリの「笑っていいとも!」を思い出すイメージをしていて、いい感じでおすすめです。
最後に
私もおっちょこちょいで、「吹きこぼれ」はよくやります。今後は、グッズを使うなら、「コトコトクン」を購入して使いたいです。
あと、菜箸でもいいかなと思います。十字置きで私も置いて、試してみようかと思っています。
豆知識をありがとうございました。