マグノリアというのはマグノリア(モクレン)科に分類される植物の総称です。
モクレンの仲間は日本でも人気があり、ハクモクレンやシモクレン、タイザンボクなどがあります。
香りのある美しい花で、春の訪れを知らせてくれるマグノリア。
庭木として育てている人も多いんですよ。
ここでは、マグノリアの代表的な種類と特徴、見分け方について紹介していきます。
マグノリアって、どんな植物なの?
マグノリアとは、マグノリア(モクレン)科に分類される植物です。
種類によって、常緑であったり落葉であったりします。
木の高さも、低木~高木まで様々です。
マグノリアの分布は、日本以外に北アメリカ、熱帯アメリカ、マレーシア、ヒマラヤなどに見られます。
日本では、モクレン、ハクモクレン、タイザンボクなどがよく植えられています。
花には芳香があり、美しく特徴的な形をしています。
良い香りがする花ですが、よく見掛けるモクレンやハクモクレンの樹高は高く、近くで花の香りを嗅ぐことが難しいです。
マグノリアの香りは香水にもなっているので、気になる人は香水を嗅いでみてはいかがでしょうか?
マグノリアの香水
- グッチ
-
グラマラスマグノリア
- ジバンシー
-
ホットクチュール
- フエギア
-
アグアマグノリアーナ
マグノリアの仲間には、どんな種類があるの?
マグノリアにはたくさんの種類があるので、その中から代表的なものだけを紹介しますね。
モクレン(シモクレン)
学名「Magnolia liliflora」
3~4月に、紫や濃いピンクの花を咲かせます。
白い花を咲かせるハクモクレンに対して、シモクレンと呼ばれることもあります。
樹高は5mくらいです。
ハクモクレン
学名「Magnolia denudate」
3月に、白くて大きな花を咲かせます。
ハクレンやハクレンゲと呼ばれることもあります。
蕾が銀色の毛で覆われているのが特徴的です。
樹高は10m以上にもなります。
コブシ
学名「Magnolia Kobus」
3月に白くい花を咲かせます。
ハクモクレンと同じような色ですが、こちらの方が大きさが小さいです。
ハクモクレンよりも花弁の数が少なく、花弁を広げて咲くのが特徴です。
サラサモクレン
学名「Magnolia soulangeana」
3~4月に、薄ピンク~ピンクの花を咲かせます。
モクレンとハクモクレンから作られた品種で、昔からヨーロッパで人気があったようです。
タイザンボク
学名「Magnolia grandiflora」
6~7月に白い花を咲かせます。
かなりの高木で、樹高は20m以上にもなります。
花のサイズも大きくて、直径15cm以上もあります。
そんなに大きな花ですが、花は木の上の方に咲くので咲いていることに気付かない場合もあります。
アメリカの州花にも指定されている、人気の花です。
ホオノキ
学名「Magnolia obovate」
5~6月に、白い花を咲かせます。
木の葉を使って作られた、朴葉焼きという料理があります。
オオヤマレンゲ
学名「Magnolia sieboldii」
5~6月に、白い花を咲かせます。
この花の様子が蓮のように見えることから、この名前が付いたと言われています。
オガタマノキ
学名「Magnolia compressa」
2~3月に白い花を咲かせます。
3cmくらいの小さな花ですが、ちゃんと芳香があります。
神社に植えられることが多く、神事に使われています。
マグノリアの栽培方法
マグノリアの基本的な栽培方法についてまとめてみますね。
植え付け
元気が良く、虫の食害跡などが無い苗を選んで植え付けましょう。
マグノリアの仲間は樹高がとても高くなるので、鉢植えではなく地面に植えた方が良いでしょう。
水はけが良い場所に植え付け、土の表面が乾いたらしっかり水やりをしましょう。
根付いてからは、水やりをしなくても大丈夫です。
時期は、1~3月が適しています。
肥料
休眠期の冬と、花が終わった後に緩効性肥料を与えましょう。
病害虫
カミキリムシが付くことがあるので、注意して見ておきましょう。
剪定
冬になると休眠状態になるので、その期間に伸び過ぎた枝などを切りましょう。
モクレン、ハクモクレン、コブシの違いについて
マグノリアの中で、モクレン、ハクモクレン、コブシは特によく似ています。
どれがどれだか区別したい人のために、違いをまとめてみました。
モクレンの特徴
花径7~10cmの赤紫色の花。
花弁は6枚で、チューリップのように上向きに咲く。
葉の形は楕円形で、10~20cm。
ハクモクレンの特徴
花径10~15cmの少しクリーム色が入った白い花。
花弁は9枚。
モクレンと同じように、上に向かって咲く。
葉の形は卵型で先が尖っている。大きさは10~20cm。
コブシの特徴
花径5~7cmの白い花。
花弁は6枚。
花弁が広がっている。
葉の形は細い楕円形で、大きさは10~5cm。
モクレン、コブシ、ハクモクレンには共通点も色々あります。
例えば、蕾が毛に覆われているということです。
早春に花を咲かせるため、毛には寒さから蕾を守る役割があると言われています。
ちなみに初夏に咲くタイザンボクやオオヤマレンゲなどは、蕾に毛がありません。
モクレン、ハクモクレン、コブシは、実にも共通点があります。
どれもとても硬い殻に覆われていて、表面がボコボコしています。
この形が握り拳に似ているので、コブシと名付けられたとも言われています。
マグノリアの花言葉って何?
素敵な方向と美しい花で、存在感抜群のマグノリア。
一体どんな花言葉があるのか、気になったので調べてみました。
マグノリア全体の花言葉は、次の通りです。
- 自然への愛
- 壮大
- 華麗
- 持続性
種類別の花言葉もまとめてみますね。
- モクレン
-
持続性、自然への愛
- ハクモクレン
-
高潔な心
- タイサンボク
-
威厳、前途洋々
花のイメージ通りの、素敵な花言葉ですね。
最後に
マグノリアの特徴や種類の紹介と、栽培方法や見分けるポイントなどをまとめましたがいかがでしたか?
マグノリア=モクレンと思っている人も多いようですが、そうではありません。
マグノリアというのは、マグノリア(モクレン)科の植物の総称なんです。
マグノリアの中には、たくさんの種類があります。
種類によって樹高や花の大きさ、開花時期などが違っています。
基本的にとても樹高が高くなるので、植える場所をよく考えてから植え付けましょう。
日本でよく見られるモクレン、ハクモクレン、コブシの違いもまとめたので、是非覚えてお散歩の時に探してみてくださいね。
コメント