ゆったりとした動きが魅力のカメ。
水に棲むカメと陸に棲むカメがいますが、どちらもペットとして人気が高いです。
ところが、飼育を始めたものの、どんどん体が大きくなり飼いきれなくなる人も!
TVでも話題になっていますが、池に逃がしてしまう飼い主さんも多いようです。
そんな事にならないよう、カメをお迎えする時にはしっかりと種類を調べる必要があります。
そこで今回は、飼育しやすいカメをいくつかご紹介してみたいと思います。
成長し過ぎて飼育に困るケースが多いので、ここでは25cm以下のカメを集めてみました。
カメの特徴や性格について
カメは爬虫綱カメ目に分類される爬虫類です。
ご存知の通り、硬い甲羅で体が覆われているのが特徴です。
危険が迫ると、甲羅の中に閉じこもります。
カメの仲間にはたくさんの種類があり、様々な環境に適応しています。
水中で暮らすカメや陸上で暮らすカメ、両方を行ったり来たりするカメもいます。
甲羅の形も様々で、平べったかったり丸っこく盛り上がっていたり、綺麗な模様があったりします。
カメは長寿の象徴にされていますよね。
新陳代謝がとても遅いので、老化スピードもゆっくりなんです。
短くても20年は生きます。100年以上生きる種類もいますよ。
カメの性格は、基本的に臆病です。
危険を察知すると、水の中に逃げて行ったり甲羅に閉じこもったりします。
臆病な性格をしている反面、縄張り争いの時は攻撃的になります。
我が家のカメも、飼い始めたばかりの頃は臆病でした。
私が餌をあげようとして手を伸ばしただけで、甲羅に閉じこもってしまいました。
でも今では、逆に首を伸ばして「ちょうだい、ちょうだい」と催促をするほど懐いてくれています。
手渡しでご飯を食べてくれるので、とっても可愛らしいです。
半水棲または水棲のカメ
水中で暮らすカメの中から、小型の種類を紹介していきますね。
クサガメ
ニホンイシガメと同様に、子供の頃はゼニガメと呼ばれます。
日本や朝鮮半島、台湾、中国に分布しており、河川や池、湖などに生息しています。
甲羅の大きさは、15~25cm。日本産では、メスが25cmくらいにまでなります。
クサガメという名前は、足の付け根にニオイを出す腺があることからつけられました。
雑食で、魚や昆虫、ザリガニ、水草などなんでも食べます。
人に懐きますが、臆病なところがあります。
販売価格は1000円くらい、寿命は20年くらいです。
ニホンイシガメ
日本の固有種で、子供の時はゼニガメと呼ばれます。
関東以南の河川や沼、水田に生息。
外来種のミドリガメやクサガメより弱いため、準絶滅危惧種になってしまいました。
日本固有というところに惹かれる人も多く、人気の種類です。
甲羅の大きさは、15~20cm。オスの方が小さいです。
飼育する時は、皮膚病に気をつけましょう。
販売価格は3000~5000円で、寿命は20年くらいです。
キボシイシガメ(イエロースポットタートル)」
甲羅に黄色の水玉模様がたくさんあり、観賞価値の高いカメです。
アメリカ北東部やカナダ南東部の、河川や湿地帯に生息。
甲羅の大きさは13cmなので、飼育スペースがあまり取れない人におすすめです。
飼育する時は、水質に気をつけましょう。カルキ抜きをする必要があります。
繁殖が難しいこともあり金額は少し高めで、1万5千~5万円くらいです。
寿命は20年くらいです。
カブトニオイガメ
甲羅に特徴があり、まるでカブトのように尖っています。
体長が15cmで小柄、飼育難易度も低いので初心者さんにも人気の種類ですよ。
泳ぎが得意なカメなので、水深を深くするとよく泳ぐでしょう。
値段は5000~8000円で、寿命は20年くらいです。
ノコヘリマルガメ
インドネシアやマレーシア、インドシナに生息。水中と陸上を行ったり来たりして暮らしています。
甲羅の大きさは24cm。
平たい甲羅のヘリは、ノコギリのように大きくギザギザになっています。
人に懐きやすく、丈夫なのが魅力。
陸棲のカメ
次は、陸に住むカメの中から小型の種類を紹介していきます。
リクガメと呼ばれていて、どっしりとした足とゆっくり歩く姿に癒されます。
ギリシャリクガメ
体長20~25cmで、ギリシャ模様の美しい甲羅を持っています。
簡単に繁殖するので、値段が安いのも魅力ですね。
ヘルマンリクガメ
体長17~20cmで、甲羅の模様がとても美しいカメです。
美しい上に飼育難易度が低めで、小柄なので大きな水槽が無くても大丈夫なことから、ペットとして大人気です。
値段は2~4万円で、寿命は20年くらいです。
東ヨーロッパに生息している個体は、35cmまで大きくなるそうです。
ヨツユビリクガメ
体長20cmくらいの、ロシアに生息しているカメです。
指が4本しかないので、この名前が付けられました。
甲羅の模様は、他のリクガメに比べて地味です。
値段は1~2万円で、寿命は20~30年くらいです。
ミツユビハコガメ
アメリカ中央部の森林や草原に生息。甲羅の大きさは12~18cm。
名前の由来は、後ろ脚に爪が3つあること。甲羅には帯状の模様が入っています。
マレーハコガメ
マレーシア、インドネシアに生息。甲羅の大きさは20~25cm。
雑食性です。飼育の際には、配合飼料以外に野菜・果物も与えることをおすすめします。
陸場を多くし、1/4くらいの水場を設けましょう。
パンケーキリクガメ
敵が来たら石の間に逃げ込み、柔らかい甲羅を膨らませて引っこ抜かれないようにするという特技を持っています。
体長が16~18cmで、ペットとして人気のリクガメの中では最小の種類です。
値段は1万5千~4万円くらいで、寿命は20年です。
最後に
半水棲・水棲と陸棲のカメの中から、比較的体が大きくならないカメをご紹介してみました。
参考になったでしょうか?
今回紹介した種類はどれも飼育難易度が低めですが、水棲のカメは生活のメインが水中ということもあり水質に敏感です。
いくら飼育しやすいと言っても、こまめな水換えは必要でしょう。
お世話に時間が取れない場合は、カメ飼育は難しいかも知れません。
リクガメの場合は初期費用に数万円掛かったりもするので、お財布と相談しましょう。
またカメは長寿だということも、飼育を考える時によく考えておきましょう。
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