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おんな城主 直虎 第34回のあらすじとネタバレと感想。

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毎週日曜日20時から、NHK総合他にて放送中の大河ドラマ「おんな城主 直虎」。

2017年8月27日、第34話「隠し港の龍雲丸」が放送されました。

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今回の「隠し港の龍雲丸」というサブタイトルの元ネタは「隠し砦の三悪人」ですね。たぶん。1958年に公開された世界の黒澤明監督と世界の三船敏郎主演の映画です。

この「隠し砦の三悪人」は、ジョージ・ルーカス監督の「スターウォーズ」他、多くの映画やドラマに影響を与え続けた名画で、ちなみに、樋口真嗣監督、嵐の松本潤主演の組み合わせで、2008年に「隠し砦の三悪人 THE LAST PRINCESS」と言う題名でリメイクされています。

前回、小野但馬守政次(高橋一生さん)は、井伊直虎(柴咲コウさん)と徳川家康(阿部サダヲさん)の約束通り、井伊谷城を明け渡そうとしたところ、遠江の道案内だけの役割になったことを不満に思っていた、菅沼忠久(阪田マサノブさん)、鈴木重時(菅原大吉さん)、近藤康用(橋本じゅんさん)の井伊谷三人衆の、近藤が、罠をしかけ政次が徳川に手向かったように見せかけました。

政次は井伊を守る為、近藤の謀ったシナリオ通り、直虎を騙して徳川に刃向かったという事にして、自ら謀反人として磔の刑を受けるのでした。

徳川は、井伊を通り抜け、他の遠江の国々へ進んでいきました。徳川軍は引間城、今の浜松まで進み、北条氏真(尾上松也さん)のいる掛川城と、同時に浜名湖畔を攻めることになりました。

気賀にも戦はやってきます。果たして、気賀はいかに?

前回の第33回「嫌われ政次の一生」を見逃した方は、是非こちらをどうぞ。

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それでは、第34回「隠し港の龍雲丸」のあらすじと感想です。

目次

政次の死を受け入れられない直虎

政次の死によって、近藤は井伊を手に入れ、井伊はこれ以上の咎めも受けずに済みました。

隠し里にいた祐椿尼(財前直見さん)、あやめ(光浦靖子さん)、なつ(山口紗弥加さん)、そして亥之助(荒井雄斗さん)は、政次の最期を、中野直之(矢本悠馬さん)から聞きます。

「殿のお手にかかったのなら、義兄上も本望でございましたでしょう。」なつは涙を流します。亥之助は耐えきれずその場を立ち去りました。

祐椿尼は、自分で政次を刺殺した直虎を気遣い、隠し里で戻るよう言います。しかし、直虎は政次の死を受け入れきれず、ずっと龍潭寺で碁を打ちながら、政次を待っていました。

政次の死を、記憶から消していて、「近藤が井伊を乗っ取ろうとしているから、避ける策を政次と立てる。」と言って、龍潭寺から離れようとしませんでした。

南渓和尚(小林薫さん)は、本気で政次を待っている直虎を、あえて正気に戻そうとせず、見守っていました。

龍雲丸(柳楽優弥さん)は、龍潭寺に来て、直虎の様子を見て南渓に今の状況を聞きます。

「次郎の頭の中ではまだ、徳川は来ておらず、かつ近藤の企みを前もって掴んでおることになっている。どう処すべきか、但馬と話すと言っている。」と南渓は話します。

「但馬様は生きているって事に?言うてやらねえんですか?まことのこと。」龍雲丸は不思議がりますが、「直虎は政次が死んだという事が聞こえないようだ。」と南渓は話します。

「ああやってる分には、辛そうじゃないし、本人は案外、幸せなんじゃねえですかね?哀れだってなぁ、こっちの勝手な見方でさ。」と龍雲丸は、違う角度で物を言い、気持ちを楽にさせてくれるのでした。そんな龍雲丸に南渓は、「気賀の動きを確かめておいた方がよいぞ。戦は何が起こるか分からぬ。巻き込まれぬようにな。」とアドバイスするのでした。

気賀に戻った龍雲丸は、中村屋(本田博太郎さん)に気賀の動きを聞きました。

方久、徳川へ取り入る

松下常慶(和田正人さん)は、引間の家康の陣に来て、井伊でのもめ事の経緯について聞こうとしますが、石川数正(中村織央さん)に制されます。井伊谷三人衆もその場にいた為、三人の企んだことだと分かっていたが、そのままにしたとは言えなかったのです。

常慶は、事情を聞くのを諦め、「戦道具や兵糧を納めたい。」と言う者を家康に引き合わせます。瀬戸方久(ムロツヨシさん)でした。家康は喜び、どこの者か聞きます。方久は、「商人にして、気賀の城主、瀬戸方久と申します!」と堂々と挨拶をしました。

方久は、徳川に付いた方が得策だと考えたようです。龍雲丸は、中村屋から方久の動きを聞いて、井伊が同じことを考えて、足をすくわれたことを中村屋に話します。

「井伊は徳川と結んでいたにも関わらず、最後には見捨てられたんでさぁ。信用ならねえと思いますがね、徳川ってなぁ。」龍雲丸の考えは周りに受け入れられませんが、いつも真実を突いていると思います。

中村屋は、「井伊と気賀では事情が違おう。湖畔は今川への忠誠を誓う者が多く、徳川も苦戦していると聞く。我ら気賀だけが、徳川の味方。井伊のような憂き目には遭うまい。」と聞き入れませんでした。

隠れ家に戻った龍雲丸は、いつでも逃げ出せるよう、カジ(吉田健悟さん)に荷物をまとめておくよう指示を出しました。

堀川城を大沢が占拠する

家康は、引間城を拠点として、掛川と浜名湖畔を攻めていましたが、徳川の猛攻にも拘らず、今川氏真が立て籠もる掛川城は持ちこたえ、戦況は膠着。浜名湖畔においても、今川方の大沢基胤(嶋田久作さん)が領地を次々と奪還。徳川は船を奪われ、苦戦を強いられていました。

そして、大沢はとうとう気賀にも攻め入ってきました。

方久が、徳川に戦道具を都合していると聞いた、大沢の家臣、山村修理(相島一之さん)、尾藤主膳(朝倉伸二さん)は堀川城に出向き、方久を追い出し、堀川城を占拠します。

そして、城に残っていた民に、「うぬらの主は逃げた!今日よりここは、大沢の城となる!これよりは、我らと共に徳川と戦え!」と脅しをかけるのでした。

ゴクウ(前田航基さん)と力也(真壁刀義さん)が堀川城内にいました。龍雲党の隠れ家に中村屋が来て、「船に乗せられるだけの民を乗せて、気賀を出て、徳川に援軍を頼むから、一緒に来ないか。」と龍雲丸達を誘いに来ました。このままだと大沢に今川方として、戦わされるだけだからです。

徳川が勝つと信じていない龍雲丸は、「俺らは俺らでやりますんで。」と断りました。

政次の辞世の句

鈴木重時が、政次の辞世の句を持って直虎に会いに来ました。政次の死を信じていない直虎は、はじめ、何のことか分からず戸惑います。南渓が代わりに受け取りますが、直虎は南渓の手から奪って政次の辞世の句を読みます。

そこでやっと、自分が政次を刺したことを思い出し、「もう、おらぬのでしたね。但馬は。」と言います。そこでやっと涙を流すことが出来ました。直虎は、その場に座り込み、泣き声を上げるのでした。

三途の川の水は、亡くなったことを悲しむ人が流した涙だと聞いたことがあります。人の死に直面した時、涙を流さないと、三途の川の水がないから、あの世に渡れなくて亡くなった人は成仏出来ないのだそうです。

直虎が政次の死を受け入れて泣いたからこそ、政次は成仏出来るのだと思います。

鈴木は、南渓和尚と二人になり「事情を知らず、面目次第もございません。井伊谷城開城の折、それがしは側におりながら、止める事は出来ず、ただ流されるばかりで…情けのう存じます。」と深々と頭を下げます。「何かお役に立てる事があれば、お申し付け下さりませ。」と南渓和尚に言います。

「では教えてくれますかの。但馬を生きて返す術を。」と怒りを抑えた厳しい目で南渓は言いました。叶わぬ事です。鈴木は驚きを隠しません。目を見開きます。

その表情を見て南渓は謝りますが、「いや、覚悟はしておりましたゆえ。」と鈴木も消え入りそうな声で答えます。

私は、このシーンで号泣しました。鈴木は前回、近藤が徳川に色々と吹き込んでいる時もずっと迷っている表情をしていました。わざわざ、但馬の辞世の句を持ってきてくれたなんて、後悔をしていた証拠です。

南渓和尚に責められても、受け入れた表情が切なくて、辛そうでした。私には、鈴木の表情が泣けました。助けられたかもしれないという後悔じゃないでしょうか?

鈴木役の菅原大吉さんの演技が素晴らしかったです。

「これより、堀江の大沢攻めに向かいます。また、参ります。」真っ赤な目でそう言うと、鈴木は去っていきました。

民を逃がすための城

堀川城には、続々と気賀の民が集められていました。ゴクウと力也もその中にいました。銃声が鳴り響くと、民たちは身をかがめます。

「おぬしらの城主は、おぬしらを置いて逃げた。近く、徳川が攻め込んでくるのを恐れてな。おぬしらは、見捨てられたのじゃ。」と尾藤が言うと、民はどよめきます。方久は徳川じゃなくて、大沢が恐くて逃げたのに、嘘を言います。

「その徳川というのは、今川様のように寛大ではない。戦戦で成り上がってきた鬼のような奴らじゃ。勝てば略奪の限りを尽くそうとし、下ったとて人買いに売られるだけじゃ。」山村が続けて言うと、尾藤が「腹をくくれ~!うぬらにはもう、あとがないのじゃ!」と大声を張り上げます。

そこにそっと、龍雲丸とモグラ(マキタスポーツさん)が現れ、「巻き込まれてどうすんだよ、あほらしい。俺ら逃げてなんぼだろうが。」と言って、夜になってから兵を眠らせ、ゴクウと力也を船へ乗せ、連れ出そうとします。ゴクウが「皆は逃げられねえんだな。」と後ろを振り返って言います。銃声が鳴り、数人の民が、隠れ港へ逃げ込んできます。鎧を着た兵に追いかけられ、連れ戻されます。

力也が「そういやこの城は、皆を逃がすために造ったんだよなぁ。」とつぶやきました。

徳川軍が堀川城を攻める

徳川軍は、掛川城を落とすのに苦戦していました。船を奪われていた為、浜名湖畔から人を回せないでいたのです。まずは湖畔を鎮めなければ話にならなかったのです。

そこへ方久が、堀川城を大沢に乗っ取られたと助けを求めに来ます。続けて中村屋も、船を率いて家康に援軍の要請に来ました。

話を聞いた家康は、方久に城の船着き場の場所を聞きます。方久は裏にもあると答えます。

「丑の刻に潮が満ちるのはいつじゃ?まずは城の裏に船を着ける。そこで、捕らわれた民をこちらの船に逃げ込ませる。中におる民を引き揚げてしまうのじゃ。さすれば、場内に残るのは、大沢の者のみになる。落とすのは容易かろう。」と家康は策を述べます。それを受けて石川が、「大沢の武将たちの首と引き換えに大沢の降伏を求める。」と言います。

酒井忠次(みのすけさん)は、「妙案にござりますな。」と言いながらも、何か他に考えがある様子です。

家康は中村屋に船を借り、兵を堀川城へ向かわせるのでした。

堀川城では、龍雲丸達が大沢の兵から民を逃がす為、動き出しました。鎧を着た兵を水に落とし時間を稼ぎ、皆を船に乗せようという作戦です。

龍雲丸は尾藤を羽交い絞めにし、刃を突きつけます。「侍は侍同士、てめえらだけで戦えや!人の褌で相撲取ってんじゃねえよ!ば~か!」と言って、椅子を振り回したり、大声で叫んだりして時間を稼ぎます。その間に龍雲党は民を船へと誘導します。

ゴクウが中村屋の船を見つけ、援軍が来たと手を振った瞬間、ゴクウの胸に矢が刺さります。船に乗り込んだ民にも次々と矢が刺さります。異変に気付き、駆け寄った力也にも刺さります。中村屋の船からの攻撃でした。

「中村屋が何故?」と民が言います。酒井が指示していたのです。「生ぬるい仕置きでは、大沢は下りはせぬ。見せしめがいる。」と言う酒井。

方久は「気賀の民はお助け下さると、徳川様が。」とすがりますが、「手向かいをした。それまでの事じゃ。」と冷たく言い放ちました。

力也は徳川の兵と戦いますが、力尽きます。龍雲丸は城内で、大沢の兵と戦っていて、徳川の兵が来た隙に逃げ出します。物陰から戦の様子を見て、過呼吸になる龍雲丸。

隠れたまま、モグラが亡くなっているのを見つけます。「モグさん…」龍雲丸は泣きながら見つめます。そこへ兵に追いかけられているカジを見つけ、助けます。

カジを担ごうとしたところを、後ろから刺されました。振り返るとなんと、直虎でした。

同じ時、寝ていた直虎が人を殺す夢から覚めます。龍雲丸を刺したのは直虎の夢でした。

そこへ方久が助けを求めて龍潭寺へ逃げ込んできました。

夢から覚めたばかりの直虎は、夢で見た龍雲丸を思い、駆け出すのでした。

今回はここで終わりです。龍雲丸を刺したのは夢でしたが、実際の龍雲丸はどうなったのでしょうか?政次に続いて龍雲丸まで失ったら直虎はどうなるんでしょう?

次回、第35回「蘇りし者たち」です。

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柴咲コウさんは以前、草彅剛さん主演の「黄泉がえり」で亡くなった人がよみがえるという話に出演されていましたが、大河でまさかそれはないですよね?

けれど、少し期待しながら次回まで待つことにします!

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