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いだてん~東京オリムピック噺~ 第8回「敵は幾万」のあらすじとネタバレと感想。

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第7回「おかしな二人」では、家族に反対されてオリンピックを辞退した三島弥彦(生田斗真さん)でしたが、嘉納治五郎(役所広司さん)にのせられて参加を決意。

四三(中村勘九郎さん)は、英会話や食事マナーなどを安仁子(シャーロット・ケイト・フォックスさん)から学びます。

自分と弥彦の生きる世界が違うことや、金が工面できないことに悩む四三。

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そしてオリンピックまで1ヶ月と迫った時、兄(中村獅童さん)が上京してきました。

前回の第7回「おかしな二人」を見逃した方は、是非こちらをどうぞ。

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それでは、第8回「敵は幾万」のあらすじと感想です。

目次

兄から、学友からの贈り物

四三は、上京した兄・実次を寄宿舎に案内します。実次が風呂敷包を出して「大事な弟の渡航費やけん、郵便為替では送れんばい!」と、金を見せると、「兄さー!まさか、田んぼば売ってしまったとですか?」と、四三が泣き崩れました。

1ヶ月前、熊本。春野スヤ(綾瀬はるかさん)と実次が、玉野の庄屋である池部家を訪ねました。実次は、オリンピック参加の渡航費として大金が必要だと説明しますが、スヤの婚約者・重行(高橋洋さん)とその母・幾江(大竹しのぶさん)は断ります。

実次が「10里も走ったその先に、なんばあるかは知らん。いや、何も無かかも知れん。ばってん、その景色ば見る資格を、四三は持ってる。兄として見せてやりたか」と思いを語ると、幾江は「あー、もう分からんけん。こうしましょう」と、金栗家の田畑を1800円で買うが、そのまま使っていいという条件を提案。驚く実次に「あーたを信用したわけじゃなか。スヤさんばい」と、ぶっきらぼうに言い放ちました。

そんなやりとりで、実次は1800円を工面することができたのです。それを知らない学友たちは、全国の高師から募金を集め1500円を用意してくれました。四三は「なんとお礼を言ったらよいか…」と、喜びます。

四三の不安

寄宿舎の宿直室で、可児助教授(古舘寛治さん)と永井教授(杉本哲太さん)が酒を飲んでいまいた。そこに、実次が挨拶にやってきます。実次が四三のことを誇らしげに話すと、永井は「例えば4年後、何千何万ものオリンピック選手が日本から出ても、第一号は金栗四三!」と、褒め称えました。

次の日、四三と美川(勝地涼さん)は実次を連れて東京見物に出かけます。浅草十二階に上ると、美しい富士山の姿が見えました。四三は不安になり「オレは、生きて帰れっとだろか。ストックホルムまで8200km。片道20日もかかるとばい。なしてそぎゃん遠くに、言葉も通じん国に、行かにゃあいかんとだろか」と、泣き言を漏らします。実次が「今更弱音を吐くな、四三!」と喝を入れ、四三は「うん、そぎゃんたいね」と、気を取り直しました。

十二階を出たところで、遊女の小梅(橋本愛さん)と遭遇。小梅は不愉快そうに立ち去り、美川は後を追います。実次は、スヤは池部の跡取りと婚約し、もうすぐ祝言なのだと教えてくれました。四三は「そぎゃんね」と、寂しそうにつぶやきます。実次は熊本に帰っていきました。

出発前

四三が播磨屋を訪ねます。店主(ピエール瀧さん)はつま先と踵だけ3枚重ねにした足袋を何足も作って「それだけありゃ、足りるだろ」と、持たせてくれました。さらに風呂敷包を渡します。「持ってけ。日本代表が裸で走るわけにはいかねえだろ」と言うので開けると、胸に日の丸の旗が刺繍された白い体育着が。四三は「ありがとうございます!」と、喜びます。

ストックホルム出発まであと2日。三島邸では、母・和歌子(白石加代子さん)が「弥彦は三島家の恥じゃ」と呟きながら、縫い物をしていました。弥彦はストックホルムへ行くことを、家族に話していません。女中のシマ(杉咲花さん)は「まさか、黙って行かれるおつもりですか」と言いますが、弥彦は「話しても話さなくても、結果は同じさ」と諦めていました。

東京高師の寄宿舎で壮行会が開かれました。教授たちは酒をのみ、生徒たちも盛り上がります。四三が最後に「えー皆様のご行為、ご支援に感謝して、精一杯走ってきます!」と言うと「歌えー!」と野次が飛びました。気分の良い四三は自転車節を歌いだします。

四三の自転車節をバックに、スヤの花嫁道中や祝言の映像が流れます。ちょっと音の外れた四三の歌は、元気な声なのに、どこか悲しげに聞こえました。

いざ、ストックホルムへ

明治45年5月16日。金栗四三と見送りの大行列は、徒歩で新橋に向かいました。四三は嘉納の金で仕立てたフロックコートと背広で、ビシッと決めています。新橋駅は黒山の人だかりです。弥彦は屋根を外した自動車に立ち乗りして、新橋駅に乗り付けます。カンカン帽にダブルカラーのスーツと、粋なスタイルで登場。天狗倶楽部が音頭をとって盛り上げます。

『敵は幾万』という軍歌と、車のクラクションが鳴る中、「道をお開け下さい!」というシマの声が。弥太郎(小澤征悦さん)と和歌子が、汽車に駆け寄ります。弥彦はおどろきながらも「母上。弥彦、精一杯戦ってきます」と言うと、和歌子は「当たり前じゃ。おまんさあは三島家の誇りぃなんじゃから」と、日の丸を刺繍した体育着を渡してくれました。「時間です」と車掌が汽笛を鳴らして、記者が発車します。四三が「やっぱり、我が子に関心のない親は、おらんとですよ」と声を掛けると、弥彦は体育着を握ってむせび泣きました。

ストックホルムへの道のりは…新橋から寝台車で福井県敦賀に。そこから鳳山丸に乗ってウラジオストック。そしてシベリア鉄道に揺られること2週間、さらにロシアの首都・セントピーターズバーグから船でバルト海を渡って、ストックホルムにつくのは17日後となります。

熊本の家族は嬉しそうに、四三がインタビューされた新聞記事を読みます。『日本運動会の全責任を負って出場するからには、倒れて後已むの大決心をもって臨み、決して国体を辱めざることを期すというところの心境ですと、金栗君はそう宣言し、爽やかに笑った』

列車内でトイレを探していると、可児と徒歩部の後輩・野口(永山絢斗さん)と橋本の3人を発見。野口は「新橋では人が多すぎてちゃんと見送れなくて…」、橋本(高橋周平さん)が「気付いたら汽車に飛び乗っていました」と謝ります。可児は「嘉納先生にはどうか内密に!」と手を合わせました。四三は「いや、うれしかですよ~」と笑顔ですが、「あれ、嘉納先生は?」と嘉納がいないことに気が付きます。新橋駅では、汽車に乗りそこねた嘉納が「乗れなかったよ!」と、叫びました。

次回、第9回は「さらばシベリア鉄道」。

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シベリアの気温は5月なのに摂氏5度と、冷え冷えとしていました。

嘉納の渡航が遅れたり、外国人の態度にびっくりしたりとトラブルだらけのシベリア鉄道の旅を乗り越え、いよいよ決戦の地・ストックホルムに。

一方、美濃部孝蔵は、噺家としてデビューすることに。

ここ2回ほとんど出ていない孝蔵も登場、次回は落語の落ちもでてくるのでしょうか?

楽しみですね。

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