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いだてん~東京オリムピック噺~ 第7回「おかしな二人」のあらすじとネタバレと感想。

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第6回「お江戸日本橋」で、オリンピック代表に選ばれた四三(中村勘九郎さん)と三島弥彦(生田斗真さん)。

弥彦は母と兄がスポーツを快く思っていないため辞退。

負ければ切腹と始めは辞退した四三ですが、嘉納(役所広司さん)の説得で参加を決意。

自費で行くことになり、実家に援助を求めました。

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一方、孝蔵(森山未來さん)は、橘屋圓喬(松尾スズキさん)に弟子入りし、落語の『富久』を足で覚えるために、上野から日本橋まで人力車を押して走り回ります。

前回の第6回「お江戸日本橋」を見逃した方は、是非こちらをどうぞ。

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それでは、第7回「おかしな二人」のあらすじと感想です。

目次

参加決意をした2人

嘉納は弥彦を呼び出し、審判の飛び入り参加はオリンピック出場資格が無いと抗議がきていること、さらに弥彦の記録は12秒だが世界記録は10秒であることを教え、弥彦の闘争心を煽りました。弥彦はタバコに火をつけるのをやめて、オリンピックのポスターを眺めます。

四三は可児(古舘寛治さん)をコーチ代わりに、オリンピックに向けて練習をしていました。実家から連絡が無いが、休学して借金してでもオリンピックに出るのだと可児に言います。

校長室に集まる、大日本体育協会の面々。大森兵蔵(竹野内豊さん)が「金があるのに行けない三島と、行けるのに金が無い金栗かあ」とつぶやきますが、嘉納は「三島くんは行くよ」と、ニヤリと笑います。

三島邸。兄の弥太郎(小澤征悦さん)は、弥彦が最近酒もタバコもやらないことを不審に思っていました。弥彦は庭で土下座…と思いきや、クラウチングスタートのポーズに。そして思いっきりダッシュして、女中に持たせたゴールテープを切ります。

四三に、兄・実次(中村獅童さん)からの手紙が届きます。恐る恐る開くと、「四三よ、天晴れ!よくやってくれたぞ。外国に行けるのは、千載一遇の好機だ。行って来い」「金のことは心配するな」と、応援の言葉でした。手紙を握りしめて、涙を流して喜びます。

四三と弥彦は、オリンピックのエントリーフォームに、アルファベットで名前を書き込みました。嘉納は「勝てとは言わん。精一杯、戦ってきてくれたまえ!」と、激励します。

食事マナーの勉強会

ストーリーテラーである志ん生(ビートたけしさん)が「私今回、あんまり出番無いんです。こないだ頑張りすぎちゃって」と、笑いを誘いました。

ストックホルムへはシベリア鉄道を使います。英会話は安仁子(シャーロット・ケイト・フォックスさん)が教え、西洋式の食事マナーは三島家で学ぶことに。四三が不安な顔で「お世話になります!」と頭を下げると、弥彦は「へーい!かしこまるな、金栗天狗!」と四三の肩に腕を回しました。

一方、熊本。兄の実次は医者である春野(佐戸井けん太さん)に頭を下げて、金を工面しようとします。春野家にもそんな大金は無く困っていると、スヤ(綾瀬はるかさん)が「池部さんはどぎゃんやろか」と提案。池部家は玉名地区の庄屋で、スヤの見合い相手です。

三島家での食事マナー勉強会の日、四三、可児、安仁子の3人は広いリビングに通されました。同じ日に、日露戦争の悲劇の将軍・乃木希典が庭で歓談をしていました。三島家は政財界の要人が集うサロンなのです。

皿が運ばれ、食事マナーの指導が始まりました。スープを啜ったり、ナイフの持ち方を間違えたりすると、安仁子が手厳しく指導します。欧米には「いただきます」という言葉が無いのだとも教わりました。

沈んだ気持ちで帰ろうとする四三に、女中のシマ(杉咲花さん)が握り飯を持たせてくれました。ピアノ、カメラ、大豪邸…「こげん裕福な家の子じゃなきゃ、出られんとですな、オリンピックは」と落ち込みます。シマは元気づけるように「私はうれしかったです、いただきますと言ってもらえて」と、笑顔で言いました。

嘉納からの餞

兄から音沙汰が無いまま、2ヶ月が過ぎました。同室の美川(勝地涼さん)に、自費で行くことになった経緯を説明すると「騙されてるよ、まんまと口車に乗せられてるよ、金栗氏。校長に直談判すべきだ」と勧めました。

美川に言われて、四三は校長室を訪ねます。10万円(今の価値で言えば数億)の借金を抱える嘉納に、金の話を切り出すことができず「私はその、本当にオリンピックに行くとでしょうか…」と、弱音を吐きました。嘉納は、四三を街に連れ出します。「私が海を渡って欧米視察に行ったのは29の時だ。その際、餞にとある人がこれを譲ってくれたのだ。誰だと思う?」と、フロックコートの内側を見せました。そこには『勝』の刺繍が。あの勝海舟にもらったコートだったのです。

嘉納は質屋に入るとそのコートを換金し、ポケットマネーを上乗せして「これを持って三越に行き給たまえ。ここに書いてある通りに言えば、仕立ててくれる。これは体協からではなく、私個人からの餞だ」と、四三の肩を叩きました。四三は感激して「ありがとうございます!」と礼を言い、まさしくその足で日本橋へと向かいます。2週間後、立派なフロックコートと背広が届きました。

マラソンは走るのに金がかかる

嘉納は可児に、同行者はもう大森と安仁子夫妻だと告げました。通訳もできるし、女性の方が身の回りの細かいことに気付くろうと。自分が同行できるかも知れないと思っていた可児はがっくり。そこに永井(杉本哲太さん)がご機嫌で、シベリアは寒いからとコートを新調したと見せびらかしますが、可児は何も言えませんでした。

弥彦が、新しいフロックコートを着た四三の写真を撮りました。熊本の家族は神に祈り、田畑を売っても金を送ると言っているのだと四三が喋ると、弥彦は「うらやましいな。うちはダメだね。話が通じない」「母は兄にしか関心がない、兄は金にしか関心が無い」と、自虐的に言います。どうにも対象的な『おかしな二人』です。

四三は播磨屋に行き、足底が擦り切れた足袋を見ながら「どうして擦り切れっとですかね」とつぶやくと、店主(ピエール瀧さん)は「走るからだよ。外走るもんじゃないからね、足袋は」と返します。「どうして走るとですかね」、「知らねえよ」。すると清さん(峯田和伸さん)が「金になるからだよ、ハッハッハ」と小銭を鳴らします。車屋は走ると金になる、マラソンは走るのに金がかかる。四三は苦悩していました。

そして「嘉納先生、すいません!」と、優勝カップを売る決意をします。町中で優勝カップを握りしめていると、路面電車から兄が下りてきて「いだてんのお出ましたい!」と指を指しました。赤ゲットを羽織ってお登りさん丸出しな兄は「金1800円、持ってきたばい!」と、四三に抱きつきます。

今回、落語のオチがありませんでしたね。

次回第8回は「敵は幾万」。

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四三と弥彦は、大勢に見送られてストックホルムへと旅立ちます。

永井も「何千何万ものオリンピック選手が日本から出ても、第一号は金栗四三!」と応援しました。

兄が持ってきた1800円は、庄屋の池部幾江(大竹しのぶさん)が、「あーたを信用したわけじゃない。スヤさんばい」と言って、用意してくれたものでした。

スヤが花嫁衣装で歩く姿…お嫁に行ってしまうようです。

次回はオリンピックに向けての旅立ち、楽しみです!

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