ハムスターを代表する種類とも言えるのが、ゴールデンハムスター。
他の種類よりも大きな体が特徴で、表情が豊かなこともありペットとして人気を集めています。
そんなゴールデンハムスターの生態や身体的性格的な特徴、寿命などについて、詳しく紹介していきたいと思います。
飼育を始める前に、是非読んでみてくださいね。
ゴールデンハムスターって、どんなハムスターなの?
体長18~19cm、体重85~150g。
齧歯目キヌゲネズミ科ゴールデンハムスター属に分類される、体の大きなハムスター。
今では様々な毛色がありますが、ノーマルカラーは白地に茶色のブチ模様です。
シリアを発祥地とするために、ノーマルカラーはシリアンハムスターというのが正式名です。
ノーマルカラーは原種に近い事もあり、体が丈夫で賢い傾向にあります。初心者におすすめですよ。
ゴールデンハムスターには、ノーマル以外にも以下のようなカラーがあります。
キンクマ
全身クリーム色をした、優しい印象のハムスターです。温厚な性格で人によく懐くのが特徴。
ホワイト
真っ白な遺伝子というのは無いのですが、限りなく白に近いカラーがいます。
ブラック
クロクマと呼ばれることもある、真っ黒なゴールデンハムスター。
三毛
殆どがメスというのは、猫と一緒ですね。たまにオスがいますが、繁殖能力がない場合が多いです。
バンデット
お腹周りがぐるりと白く、腹巻をしているような模様です。
ダルメシアン
犬のダルメシアンのような、白と黒のブチ模様。生まれる前に死んでしまう事が多いため、なかなか出ない希少な柄です。
その他のカラー
他にも、こげ茶、ミンク、グレーなどのカラーがあります。
それぞれの毛色で、長毛や巻き毛、サテンなどの特徴を持った子もいて、バリエーションが豊富です。
初心者でも飼いやすい?
トイレの場所を覚えてくれるので、ケージのお掃除がしやすいです。
大体の場合、ケージの四隅で排泄をします。
トイレは隅っこに設置するようにしましょう。
他のハムスターに比べて体が大きいため、前歯も大きいです。
噛まれればそれなりに痛いですが、慣れた個体は滅多に飼い主を噛む事はありません。
私もよくハムスターを飼いましたが、噛まれたのは1度きりです。
お店でハムスターを触らせて貰った時に噛まれました。
知らないニオイできっと怖かったのでしょう。
お迎えしてしばらくの間は、無理に触ろうとする噛まれる可能性が高いので、気を付けましょう。
エサの好き嫌いも無いので、初めての人にも飼育しやすいハムスターですよ。
野生ではどうやって暮らしているの?
ペットショップでよく目にするゴールデンハムスターが、野生ではどんな暮らしをしているかご存知でしょうか?
せっかくゴールデンハムスターを飼うなら、知っておくと楽しいかも知れませんよ。
どこに生息しているの?
トルコとシリアの堺に生息しています。
生息範囲は、四国よりちょっと広いくらいです。
この地域は砂漠と低木が生えている地帯の境目くらいで、とても乾燥しています。
気温的には、東京都同じくらいのようです。
ゴールデンハムスターは絶滅危惧種
どこのペットショップでも見掛けるゴールデンハムスターですが、なんと絶滅危惧種なんですよ。
先ほども書いた通り、生息範囲が四国くらいの広さしかありません。
生息している数は、推定で2500匹以下だそうです。
そこはトルコとシリアの国境なので、軍事的に不安定な地域です。
そのせいか、しっかりとした調査が出来ていません。
生息範囲も生息数も、曖昧なデータしかないようです。
ゴールデンハムスターは農作物を荒らすので、現地では害獣扱いです。
薬によって駆除されているので、この先益々減少してしまうかも知れませんね。
生活の場
ゴールデンハムスターは、地面の下に2mくらいの穴を掘って暮らしています。
なんと9mもの穴も見つかったそうですよ。
暑い地域に住んでいるので、昼間の日光から身を守るために地中深くに穴を掘っていると考えられています。
単独行動の動物で、他のハムスターには攻撃的です。
ペットとして飼育する場合も、単独で飼育するのが基本です。
血だらけになるまでケンカをし、最悪の場合どちらかが死んでしまいます。
ゴ―ルデンハムスターの性格は?
おっとりした子が多く、とても温和なのが特徴です。
人に慣れやすいので、初心者が飼いやすいハムスターと言われています。
とは言え、やはり最初は警戒をする個体が多いです。
少しずつ慣らしていく必要があるのは仕方ありませんが、根気強く接していれば手の上でおやつを食べるようにもなりますよ。
体が大きいこともあり、豊かな表情を楽しむことが出来ます。
手の上に乗せた時の重量感は、ゴールデンハムスターならではですね。
寿命はどれくらい?
他のハムスターと同じく、2~3年です。
長生きしてもらうには、やはり毎日の食事に気を配る必要があります。
主食は種子類ではなく、栄養バランスの整ったペレットにすると良いでしょう。
また、ストレスは大敵です。
人間の都合だけで触らないようにしましょう。
元気に過ごしてもらうためには、単独で飼育をし、室温に気を配るようにしましょう。
20℃以下になったら、保温対策をしてあげてくださいね。
10℃以下になると、ハムスターは冬眠してしまいます。
そのまま弱って死んでしまう事もあるので、注意しましょう。
値段はどれくらい?
お店によってバラバラですが、大体1000~2000円といったところです。
やはり、見た目が珍しい個体は値段が高くなる傾向にあります。
ノーマルカラーなら、1000円以下のお店も多いですよ。
最後に
むっちりとした大きな体が魅力の、ゴールデンハムスターについてご紹介しましたが、いかがでしたか?
基本の色以外にも、とてもたくさんの色があることに驚きますね。
珍しい色はペットショップに並ぶことが少なく、いたとしても高額な場合が多いです。
ゴールデンハムスターは、ハムスターの中でも特に飼育しやすい種類なのでおすすめですよ。
穏やかな性格ですが、複数で飼育すると激しくケンカをします。
どちらかが死んでしまう事もあるので、複数飼育は避けましょう。
性格が温和で人懐っこいのが特徴のゴールデンハムスターを、あなたも飼ってみませんか?
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