タイムは料理にもよく使われますし、寄せ植えにも人気のハーブです。
這うように広がる品種もあり、庭のグランドカバーに使っている人も多いですよ。
丈夫で育てやすく、可愛らしい花を咲かせるので初心者さんにもおすすめです。
タイムにはたくさんの品種が存在していて、それぞれ特徴が違っています。
もし育てるなら、特徴を知ってから選ぶことをおすすめします。
350種類以上もあると言われるタイムの中から、今回は特に有名な品種を紹介していきます。
タイムって、どんな植物なの?
シソ科イブキジャコウソウ属に分類される、ハーブの一種です。
草丈は10~40cmで、品種によって異なります。
原産国はヨーロッパ、アフリカ、アジアなどで、広い範囲に分布しています。
そのため種類がとても多く、なんと350種類以上もあるそうです。
病気や虫の害を受けにくいので、初心者さんにもとても育てやすいハーブです。
開花時期は4~6月で、ピンクや紫、白の可愛らしい花を咲かせます。
タイムと言う名前は、ギリシャ語の「Thymon」が由来となっています。
勇気を表す言葉で、これはタイムの花言葉にもなっています。
タイムの歴史は長く、古代エジプト時代にはすでに使われていて、ミイラの防腐処理に利用されていたそうです。
古代ローマや古代ギリシャでも使われていた記録が残っていて、人間の生活に密接に関わってきたことが分かります。
香りは種類によっても違いますが、爽やかでスパイシーな印象が強いでしょう。
とにかく種類が多いので、香りを一言で言い表すのことは難しいです。
タイムの人気種を紹介
たくさんの種類があるタイムは、大きく分けて立ち性とほふく性に分けられています。
これは生長の仕方で分けたもので、上に向かって伸びていくのが立ち性、横に広がるように伸びるのがほふく性です。
ここではよく知られている品種だけを紹介していきますね。
オレンジバルサムタイム(立ち性)
オレンジの香りがするタイムで、草丈は30~40cmくらいです。
ピンクの花が春~初夏に咲きます。
カンファータイム(立ち性)
とても香りの強いタイムです。
カンファーというのは、虫除けにも使われていた樟脳のことです。
樟脳に似た香りがするので、この名前が付きました。
草丈が10~20cm程度で、ピンクの花を咲かせます。
コモンタイム(立ち性)
とても有名なタイムで、スパイスやエッセンシャルオイルに利用されているハーブです。
草丈20~40cmで、5~7月に薄いピンク色の花が咲きます。
古代エジプトでは、死体の防腐剤として使っていたそうです。
シルバータイム(立ち性)
葉の周囲が白く縁どられている、観賞価値の高いタイムです。
草丈20~40cmで、5~8月に薄ピンクの花を咲かせます。
気温が下がってくると、葉の色が赤っぽくなって可愛らしいです。
シルバーレモンタイム(立ち性)
葉の縁がアイボリー色になっているのが特徴のタイムで、草丈は20~40cmです。
6~8月に薄いピンク色の花が咲きます。
レモンタイム(立ち性)
草丈20~30cmくらいで、4~6月に薄ピンク色の花が咲きます。
レモンのような爽やかな香りが人気で、料理やハーブティに使われています。
イブキジャコウソウ(ほふく性)
滋賀県の伊吹山で発見されたので、この名前が付きました
日本原産のタイムで、高山性で涼しい環境が好きです。
無数の花を咲かせるので、カーペット状に育てると見応え抜群です。
ウーリータイム
白くて細かい毛で葉が覆われていて、料理やハーブティには向かないハーブです。
薄いピンクの花が可愛らしく、花茎が伸びた先に花を咲かせます。
オレンジスパイスタイム
オレンジの香りがするタイムで、スパイシーな香りも混ざっています。
薄いピンクの花がボールのようにまとまって咲き、見応えがあります。
ほふく性なのでグランドカバーに使えますが、蒸れが苦手なので水はけが良い場所で育てます。
キャラウェイタイム
キャラウェイというスパイスのような香りがするので、この名前が付けられました。
肉料理によく使われています。
草丈5cmくらいで、初夏にピンクの花がさきます。
タイムには、どんな効果効能があるの?
ハーブとして人気のタイムには、次のような効果効能があります。
- 殺菌、抗菌作用
- 喉の痛み、咳の緩和
- たんの排出を助ける
- 口内炎、水虫に効果あり
- 気分をリフレッシュさせる
タイムの色々な使い方
タイムの使い方をいくつか紹介します。
是非やってみてくださいね。
ハーブティ
摘みたての生葉で淹れた、フレッシュハーブのハーブティは格別ですよ。
勿論、乾燥させた葉でも美味しいお茶が出来ます。
おすすめのブレンド
- タイムの枝2本
- ミント3枚
- レモンバーム5枚
ハーブをティーポットに入れたら、熱湯を注いで5分くらい蒸らして完成。
料理に使う
肉や魚の臭みを消してくれるので、料理におすすめのハーブです。
ハーブバターやハーブオイル、ハーブビネガーにして保存しても良いでしょう。
他の種類のハーブと一緒に束ねたブーケガルニも、煮込み料理で活躍しますよ。
バスソルト
タイムの爽やかな香りは、入浴の時に使うバスソルトにもおすすめですよ。
市販のバスソルトを使えば、手軽にタイムの香りを楽しめます。
うがい薬
タイムの強い抗菌作用は、うがい薬としても活躍します。
風邪の予防や喉の痛みに効果的です。
喉の調子が良くない時などに、薄く煮出してからうがいをしてみましょう。
最後に
タイムというハーブについて、その特徴や代表品種、使い方について紹介しましたがいかがでしたか?
タイムには爽やかでスパイシーな香りがあり、料理やハーブティ、入浴剤として利用されています。
たくさんの種類があり、その中には料理やハーブティに向かないものもあるので、購入前に特徴の確認をしておくと良いでしょう。
タイムは大きく分けて、立ち性とほふく性の2つに分かれます。
立ち性の種類は料理に使われることが多く、ほふく性の方はグランドカバーとしてガーデニングで活躍することが多いです。
葉だけではなく花も楽しめるタイムは、丈夫で育てやすいので初心者さんにもおすすめですよ。
うがい薬としても使えるので、感染症対策に取り入れてみるのも良いかも知れませんね。
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