カメと言えば、大きな甲羅を背負って歩く、ユーモラスな姿が印象的ですよね。
大きな甲羅に手足をしまう姿も可愛らしく、子ども達に大人気の生き物です。
外敵から身を守るための甲羅はとても丈夫に出来ていますが、実は甲羅も怪我をしたりします。
病気になったりもするんです。
今回は、カメの甲羅の進化の歴史と、怪我や病気についてお話をします。
カメの甲羅って、何が進化したものなの?
カメが背負っている大きな甲羅は、一体どうやって進化してきたのでしょうか?
これは長年の謎でした。
ですが2013年、カメの甲羅は肋骨が変化したということが分かりました。
肋骨が変化して甲羅になっているため、肩甲骨が肋骨の内側にある状態になっています。
同じ羊膜類に分類される生き物の中で、カメだけがこのような体になっています。
解明されたことがある一方、「甲羅は骨なのに、どうして筋肉で覆われていないのか?」、「どうして肋骨が背中側だけにあるのか?」など、分からないことがまだまだあるそうです。
甲羅の怪我について
カメの甲羅が怪我を負った場合、元通りに治ることは無いそうです。
強い力が加わり変形してしまった場合も、完全に元通りには戻らないそうです。
ごく軽い傷くらいなら元通りになります。
カメにとって甲羅が割れるというのは、内臓がむきだしになるということ。
飼育する際には、特に高い所からの転落には十分気を付けてあげてくださいね。
甲羅の病気について
甲羅も病気になることがあります。
カルシウムが不足すると軟化してしまったり、水カビ病などの感染症にかかったりします。
甲羅に異常が見られる場合、体内では見た目以上に病気が進行している可能性があります。
カメを診察してくれる動物病院を受診することを、おすすめします。
甲ズレと多甲板
なんと、甲羅の位置がズレている場合もあります。
先天的な奇形なのでどうしようもありません。
ただ、これが原因で健康に悪影響を与えることは少ないようです。
見た目の悪さからか、甲ズレのカメは販売価格が安くなっていることが多いです。
同じように、先天的な奇形で甲板の数が普通より多いカメもいます。
これも健康への悪影響は少ないです。
最後に
カメの甲羅について、その進化や怪我・病気のことを話しましたがいかがでしたか?
カメの甲羅は皮膚ではなく、肋骨が変化したものだったんですね。
甲羅が酷い怪我をした場合、元通りに治ることがないそうなので、飼育する時には十分注意して挙げる必要がありますね。
病気については、甲羅にいつもと違う様子が見られたら、動物病院に連れて行くと良いでしょう。
カメを診察してくれる病院は限られているので、普段から探しておくと良いですよ。
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