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花を楽しみたいならエゴノキがおすすめ!エゴノキの特徴や種類、栽培方法について。

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小さな花をビッシリ咲かせるエゴノキは、庭木として人気があります。

公園にも植えられていたりしているので、名前を知らなくても目にしたことはあると思います。

新緑と花とのコントラストが美しく、庭木にすればお庭を明るく彩ってくれます。

シンボルツリーとして植える前に、エゴノキの特徴を詳しく知っておきたいという人も多いことでしょう。

そこで今回は、エゴノキの特徴や種類、栽培のポイントを紹介していこうと思います。

目次

エゴノキって、どんな木なの?

エゴノキ科エゴノキ属に分類される、落葉高木です。

樹高は7~15mにもなります。

原産地は日本、中国、朝鮮半島、フィリピンです。

日本では、北海道から沖縄まで全国に自生していることもあり、古くから親しまれてきた植物です。

公園や庭に植えられていることが多く、ツルツルした樹皮が特徴的です。

開花時期は5~6月で、梅雨前にたくさんの花が一斉に咲きます。

花は2cmくらいで小さめですが、下向きに鈴なりにたくさん咲くので見応えがあります。

エゴノキの下に立って見上げると、可愛らしい花が全部こちらを向いているので嬉しくなります。

この花は、散る時にはそのままの形で落ちます。

落ちる時にはクルクル回るので、それを見るのもまた楽しみです。

花だけじゃなく、葉も美しいエゴノキ。

4~8cmの楕円形をした葉が、互生に付いています。

新緑の柔らかい色も素敵ですが、夏の濃いグリーンも元気いっぱいで綺麗ですよ。

エゴノキは、秋に赤い実が出来ます。

直径1cmくらいの小さな実が、たくさんぶら下がります。

実はこの果皮に、有毒成分が含まれているんです。

エゴサボニンという成分で、食べると胃腸障害や溶血のリスクがあります。

昔はこの実をすり潰したものを川に流し、漁をしていたこともあったそうです。

実が固い上に美味しくもないので、食べてしまうことは滅多にないと思いますが、注意しましょう。

エゴノキには、どんな種類があるの?

エゴノキには、いくつかの種類が存在しています。

よく見かけるのは白い花ですが、ピンクの花を咲かせるエゴノキもあるんですよ。

北海道から沖縄まで日本中に分布している植物ですから、地域によって自生している種類が違っています。

それでは、代表的な種類を紹介していきますね。

ベニガクエゴノキ

ガクが赤いのが特徴です。花は薄ピンク色です。

シダレエゴノキ

枝垂れるタイプのエゴノキです。

枝が下に垂れるので、植える場所の横幅が比較的少なくて済みます。

ピンクチャイム

ベニバナエゴノキとも呼ばれていて、ピンク色の花が咲く園芸品種です。

ベニガクエゴノキよりも、ピンクが濃いです。

イッサイエゴノキ

通常のエゴノキよりも小さめの、矮性種です。

あまり大きく育つと困る人におすすめです。

鉢植えでも管理出来るので、少ないスペースで育てられるのが魅力です。

花は通常のエゴノキ同様に、たくさん咲きますよ。

エゴノキの栽培ポイント

エゴノキを育てる時のポイントについて、まとめてみました。

栽培環境

日当りの良い場所だけでなく、半日陰でもOKです。

下の方が日陰でも、樹上に日光が当たっていれば問題なく育ちます。

乾燥を嫌うので、西日が強過ぎる場所は避けた方が良いでしょう。

乾燥すると葉が反り返ってしまいます。

水やりのタイミング

乾燥を嫌う植物なので、夏の水切れには注意が必要です。

エゴノキは日本の環境に適応しているので、地植えなら雨の水だけで大丈夫です。

ただ、真夏に何日も雨が降らず土が乾いてしまっていたら、水やりをしてあげると良いでしょう。

鉢植えの場合は、小まめに乾燥していないかチェックしておきましょう。

特に夏は、朝にたっぷり与えたつもりでも夕方には乾いてしまっていたりします。

冬なら鉢植えの場合でも、それほど気を遣わなくて大丈夫です。

生育期のように水をたくさん必要としないので、与え過ぎると根腐れを起こしてしまいます。

土の表面が乾いたら与えるようにしましょう。

肥料

エゴノキは肥料を与えなくても、しっかり育ってくれます。

与えるとしたら、花が終わった後が良いでしょう。

たくさんの花を咲かせた後は、木が疲れてしまっています。

肥料によって回復することが出来ます。

また、あまり良く生育していない時なども、肥料を与えることで育ってくれたりもします。

用土

水はけと保水性が良く、肥沃な土壌に植えましょう。

そのためには、植え付ける場所に腐葉土を梳きこんでおくと良いでしょう。

鉢植えの場合は、市販の園芸用培養土を使えば大丈夫です。

植え付けや植え替えのタイミングは、いつ?

植え付け

植え付ける時期は、11~12月または2~3月が良いです。

地植えなら、苗より一回り大きな穴に植えます。

鉢植えも、苗より一回り大きな鉢に植えましょう。

植え替え

ゴノキはとても大きく育つ植物です。

鉢植えの場合、放っておくと根詰まりをおこしてしまうので定期的な植え替えが必要です。

2~3年に一度、一回り大きな鉢に植え替えましょう。

病害虫について

エゴノキには、エゴノキアブラムシやカミキリムシが付きやすいです。

カミキリムシは、木の中に卵を産み付けてしまうので厄介です。

カミキリムシの穴があったら、そこに殺虫剤を噴射して駆除します。

エゴノキアブラムシの場合も、幼虫が葉っぱを食べてしまったりします。

見つけたら駆除していきましょう。

エゴノキと言えば、「エゴノネコアシ」と呼ばれる独特な虫コブが有名です。

虫コブというのは、アブラムシなどの存在が刺激になって出来たコブのことです。

エゴノキの場合は、黄緑色の手の平みたいな形の虫コブが出来てぶら下がります。

コブの中には、たくさんのアブラムシが入っています。

虫コブは、葉の裏に出来る場合もあります。

最後に

エゴノキの特徴や種類、栽培方法についてまとめましたが、いかがでしたか?

エゴノキは北海道から沖縄まで、日本全土に自生している木です。

地域によってどの種類が自生しているか違っていますが、基本的に丈夫で育てやすい木です。

梅雨前に咲く下向きの花がとにかく可愛らしく、私も大好きな木の一つなんです。

花が終わった後は、葉のグリーンを楽しめます。

高木なので広いスペースが必要ですが、鉢植えで育てたい人には矮性種もありますよ。

丈夫で観賞も楽しめ庭木として人気のエゴノキですが、アブラムシやカミキリムシには注意しましょう。

可愛らしいエゴノキを、あなたも育ててみませんか?

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