葉の色が緑色以外の植物は、カラーリーフプランツと呼ばれています。
カラーリーフプランツは、花の少ない時期でも葉の色を楽しむことが出来るので、とても人気があります。
そんなカラーリーフプランツの中には、銀色の葉を持つ種類もあります。
とても存在感があり、花壇や寄せ植えで他の植物と合わせやすいのが魅力です。
今回は銀色の葉を持つ「シルバーリーフ」について、人気の種類と特徴を紹介していきたいと思います。
シルバーリーフって、どんな植物なの?
シルバーリーフというのは、葉の色が銀色っぽく見える植物のことを指します。
見た目がお洒落で、存在感もあることからカラーリーフプランツの中でも特に人気があります。
存在感はあるけど主張し過ぎないので、他の植物と合わせやすいのが魅力です。
お庭の雰囲気をちょっと変えたい時などに、シルバーリーフを取り入れてみると良いかも知れません。
シルバーリーフの中には、はっきり銀色だと思えるもの以外にも、灰色っぽいものや紫色っぽいものなどが存在します。
どれも個性的でお洒落な雰囲気ですよ。
それでは、代表的なシルバーリーフを紹介していきますね。
サントリナ
キク科ワタスギギク属に分類される、地中管沿岸に多く見られる植物です。
草丈は30~60cmで、耐寒性も耐暑性も強いです。
開花期は6~7月で、黄色や薄黄色の花を咲かせます。
葉の色は銀白色で、こんもりと茂るように生長していきます。
サントリナは、爽やかな香りがするのも特徴です。
この香りを活かして、虫よけやポプリ、リースなどを作る人もいますよ。
サントリナ属にはいくつかの品種があり、緑葉種も存在しています。
アメジストセージ
シソ科サルビア属に分類される、中南米原産の多年草です。
サルビア・レウカンサという学名がありますが、お店ではアメジストセージという名前で売られています。
セージと言っても薬効がある種類ではなく、観賞用として栽培されています。
葉の色はシルバーグリーンで、秋になると紫やピンク、白色の花が咲きます。
長い花茎が伸び、その先に花を付けます。
草丈が50~120cmで、あまり大株にすると根元が木のようになってしまいます。
剪定をして、大きくしないようにしておきましょう。
オリーブ
モクセイ科オリーブ属に分類される、常緑高木の植物です。
樹高が2m以上になるので、シンボルツリーとして植える人も多いです。
一年中葉があるのが魅力で、美しい銀葉を楽しむことが出来ます。
苦いので果実の生食は出来ないですが、バージンオイルとして楽しむことが出来ます。
小さい実の方が、含油率が高くてオイルに向いているそうです。
温暖な気候でよく育ち、日本では小豆島での栽培が知られています。
白い花も咲くので、色々と楽しみがある木です。
ヒューケラ・シルバースクロール
ユキノシタ科ヒューケラ属に分類される、常緑多年草です。
草丈は15cmくらいで、花茎が50cmくらい伸びます。
開花時期は5~7月で、白やピンクの花を咲かせます。
紫の葉脈が特徴的で、葉の色は春から夏にかけて胴から銀に変化します。
色の変化を楽しみながら、季節を感じることが出来ますよ。
半日陰でも育つので、シェードガーデンにおすすめです。
ユ―カリ
フトモモ科ユーカリ属に分類される、常緑高木です。
コアラが食べる葉として知られていますが、600種類もあるユーカリの仲間のうち、コアラが食べるのは12種類くらいです。
地中深くの水を吸い上げる事が出来るので、砂漠化した場所に植えられたりします。
品種によって樹高が違いますが、70~100mくらいの高さになる種類もあります。
精油が採れる種類もあり、アロマオイルとしても有名です。
セラスチウム
ナデシコ科ミミグサ属に分類される、常緑多年草です。
ヨーロッパ原産で、高温多湿が苦手な植物です。
そのため、日本の暖地では一年草扱いとされています。
地面を覆うように広がり、4~6月に可愛らしい花をたくさん咲かせます。
美しい銀色の葉が魅力的で、シルバーリーフの中でも特に人気があります。
シルバーレース
キク科タナケツム属に分類される、常緑多年草です。
よく似ているシロタエギクよりも、葉の切れ込みが多くて繊細な雰囲気です。
まるで雪の結晶のような姿が、とても魅力的です。
日当りが良く、乾燥気味の場所を好みます。
丈夫なので日陰に置いたからといってすぐ枯れることは無いですが、葉の色が悪くなったり徒長したりします。
リクニス・コロナリア
ナデシコ科センノウ属に分類される、多年草です。
フランネルソウの名で呼ばれる事の方が多いかも知れません。
茎や葉が白く細かい毛で覆われていて、美しいシルバーリーフとして人気があります。
草丈が60~100cmで、すらっと伸びた先に濃いピンクの花を咲かせます。
風に揺れる姿がとても優雅です。
アルバと呼ばれる、白い花を咲かせる品種もあります。
モクビャッコウ
キク科モクビャッコウ属に分類される、常緑性低木です。
東アジアの熱帯や亜熱帯の地域に分布しています。
草丈は30~50cmで、白い毛で覆われたシルバーリーフが特徴です。
晩秋から早春に花を咲かせますが、黄色くて地味な感じで悪臭もあります。
シルバーリーフにしては珍しく、暑さに強い種類です。
夏の日なたでも元気に育ちます。
エレモフィラ・ニベア
ゴマノハグサ科エレモフィラ属に分類される、常緑性低木です。
ニベアの他に、トビーベルという品種もお店でよく見られます。
樹高は50~100cmくらいで、3~5月が開花時期です。
シルバーリーフに青紫色の花がよく映えて、観賞価値が高く人気があります。
高温多湿に弱いので、日本では大きく育てるのは難しいでしょう。
日当りが好きなものの、夏の日差しは苦手なので遮光してあげると良いでしょう。
最後に
シルバーリーフについて、人気のある種類とその特徴を紹介しましたがいかがでしたか?
葉の色が銀色っぽく見えるシルバーリーフには、とてもたくさんの種類があります。
主に葉を楽しむタイプだけでなく、美しい花を咲かせる種類もあります。
常緑の種類なら、花や緑の少ない時期にも庭が寂しくならずに済みます。
存在感はあるものの、派手過ぎないので寄せ植えで他の植物と合わせやすいのも魅力です。
花壇に何かアクセントになる植物が欲しい時には、是非シルバーリーフを植えてみてくださいね。
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