体中の皮膚がたるんでいる、シャーペイという犬をご存知でしょうか?
大変長い歴史を持ち、古代犬種のハンドッグが先祖だと言われています。
藍色の舌も特徴的で、見た目のブサカワさがペットとして人気になっています。
それでは、シャーペイの特徴や性格についてご紹介いたします。
シャーペイの歴史について
シャーペイは、中国やチベット原産だと言われています。
約2000年前の漢王朝時代に生まれた犬で、舌が紫なのでチャウチャウの祖先とも言われています。
中国で農民の番犬とされていたシャーペイは、闘犬として使われるも多かったようです。
そんな中で、闘犬として有利な体に選択繁殖されました。
そして、ダメージを受け流せるシワシワの皮膚や、眼球をガードするための窪んだ目を持つようになりました。
中国政府は犬の飼育が食物の無駄遣いであるとして、犬を大量に殺したそうです。
シャーペイも絶滅の危機に瀕しましたが、香港からアメリカに渡り、アメリカで繁殖されるようになりました。
そして1974年に、アメリカンケネルクラブで新犬種として登録されました。
シャーペイの身体的特徴は?
体重 ・・・ 25~30kg、体高 ・・・ 44~51cm
大きい頭に小さな目と耳、短くて大きな口先が特徴の、中型犬です。
首は太く、全身がしっかりした筋肉に覆われています。
皮膚にたるみがあり、独特な風貌をしています。
シャーペイの性格は?
物静かで落ち着きのある性格をしています。
いつも冷静で、感情をあまり見せません。
家族には愛情深く明るい面を見せ、子供と遊んだりもします。
警戒心が強く、家族以外の人には攻撃的になることもあります。
飼育上の注意点
番犬としての歴史が長いので、警戒心がとても強いです。
知らない人が苦手で、家族を守ろうとするあまり攻撃することもあります。
飼い主と一緒に過ごす事を好むので、長時間留守にする環境での飼育は難しいでしょう。
運動は、1日2回(1回30分以上)が基本です。
運動不足はストレスとなり、攻撃性が高まる原因になります。
暑さに弱いので、熱中症対策はしっかりと!
冷房で温度管理が出来る、室内飼育が向いています。
賢く冷静なシャーペイは、飼い主がリーダーにふさわしいかどうかしっかり見ています。
しっかりとリーダーシップを取れないような飼い主は、信用されずしつけが上手くいきません。
子犬の頃から社会化もきちんと行いましょう。
皮膚病のリスクが高いので、シャンプー後はシワの間をよく乾かしましょう。
最後に
シワシワの体や顔で、個性的な外見が魅力のシャーペイについて、特徴や性格をご紹介いたしました。
怖い顔をしていますが、冷静で落ち着きがあり頭の良い犬です。
室内で飼い主と一緒に過ごすのが好きなので、留守が多い家庭にはおすすめ出来ません。
また闘犬としての歴史があり、闘争心の強い面もあるのでしつけはしっかりする必要があります。
熱中症や皮膚疾患の予防など注意点がいくつかあるので、よく考えてからお迎えしましょう。
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