動物園や子供向けイベントなどで見かける、「動物ふれあいコーナー」。
そこには必ずと言っていい程、モルモットが居ます。
手の上に乗る手頃なサイズ、フワフワした毛並み、黒くてまん丸の目。
可愛い要素がいっぱいのモルモットは、昔からペットとして愛されてきました。
今回は、そんなモルモットの飼育方法についてお話をしていきます。
モルモットって、人間に懐くの?
モルモットを飼うなら、やっぱり懐いて欲しいですよね。
モルモットが人間に懐くかどうか、一番気になるところではないでしょうか?
結論から言うと、人間に懐きます。
時には、猫のように喉を鳴らして喜びを表現したりもします。
また、名前を覚えるので、呼ぶと反応してくれるのが可愛いです。
ただ、モルモットは大変臆病で警戒心の強い動物です。
懐いて貰うには、焦らずじっくりと根気強く接する必要があるでしょう。
大きな音を出したり、急に掴んだりしないようにしましょう。
モルモットは臆病なんですが、結構好奇心旺盛です。
色々なものに興味を持って、かじって確認します。
その好奇心を刺激するような接し方をすると、早く懐いてくれるかも知れません。
飼育ケージの選び方
モルモットは、排泄量が結構多いです。
ですから、ケージの形状はシンプルなものにしましょう。
掃除がしやすいデザインでないと、汚れが溜まって不衛生になってしまいます。
大きさとしては、幅60cmで高さは40cmくらいが良いです。
これはモルモット1匹あたりの広さです。
ちなみに、モルモット用という名前で売られているケージはあまりありません。
ウサギ用ケージを使って飼育すると良いでしょう。
床材について
野生のモルモットは、穴の中に枯れ葉や枯れ草を敷いて巣を作っていました。
飼育する際にも、床材を用意してあげると良いでしょう。
床材の種類はいくつかありますので、それぞれの特徴を紹介していきますね。
牧草
よく使われている床材です。
私はモルモットではなくハムスターを飼っていたのですが、床材には牧草を使っていました。
モルモットが食べる事も出来ますし、保湿と保温性があるのも魅力です。
木製チップ
木くずや削りカスを圧縮したもので、ペレット状になっています。
牧草に混ぜて床に敷いたり、トイレに入れたりして使います。
木の種類によっては、アレルギー反応が出る事があるので注意が必要です。
加熱処理してある製品を選ぶようにしましょう。
スノコ
スノコは隙間があるので、そこから排泄物を下に落とすことが出来ます。
床が汚れにくくなるのは良いのですが、隙間が広いと牧草も落ちてしまいます。
また、モルモットが足を挟むことも考えられます。
モルモットはスノコを齧ったりするので、天然素材だと安心ですね。
スノコを敷くのは、ケージの一部にしましょう。
牧草の場所も残してあげて、モルモットが好きな場所に移動できるようにしておきます。
金属の網
ケージに備え付けの金属の網は、おすすめ出来ません。
足を引っ掛けて骨折したり、排泄物によって腐食したものがモルモットに付着して皮膚病になる可能性もあります。
もし金属網がついていたら、外してしまいましょう。
ケージに入れる物って、何?
床材以外にも、ケージに入れるべきものがありますよ。
次に挙げるものを用意して挙げましょう。
巣箱
モルモットは大変臆病な動物で、人の気配や音に敏感に反応します。
安心して睡眠がとれる場所を設けてあげましょう。
周りから見られず、暗くて体を囲まれている状態を作ってあげます。
そのためには、モルモット1匹がスッポリ入れるサイズが良いです。
巣箱は木製がおすすめ。かじる事で、歯の伸び過ぎ防止につながります。
給水ボトル、食器類
水は給水ボトルを使うと衛生的です。
お皿タイプだと蹴っ飛ばしてこぼしたり、排泄物が入ったりします。
抜け毛や食べ物が入ることも考えられるので、給水器をおすすめします。
オモチャ
ペットショップに行くと、かじり木や牧草ボールなどが売られています。
モルモットの歯は一生伸びるので、固い物を齧って削らなくてはいけません。
齧る事が出来ない環境にいると、不正咬合になり食事が出来なくなったりもします。
また、ストレス発散の効果もあります。
遊びの一つでもあるので、齧り木を入れてあげてくださいね。
モルモットって、何を食べるの?
食事は、1日2回与えるようにしましょう。
モルモットの主食となるのは、モルモット専用ペレットです。
それと牧草、野菜を組み合わせて、毎日与えるようにしましょう。
牧草はたっぷりとあげてください。
モルモットが好きな野菜は、小松菜、レタス、キャベツ、ニンジン、ブロッコリー、大根の葉っぱ、白菜など。
レタスのように水分の多い野菜は、食べ過ぎると下痢になるので注意しましょう。
慣れてくると、野菜を手から受け取って食べてくれますよ。
モルモットにあげてはいけない食べ物があります。
それは、ネギ類、アボカド、チョコレート、コーヒーなど、刺激の強い食べ物です。
中毒を起こし、死亡する可能性も!
また、人間の料理を分け与えるのもNG!濃い味付けはモルモットにとって危険です。
季節によって、適切な温度管理を
モルモットにとっての適温は、18~24℃です。
高温に弱く、30℃くらいが限界です。
日本の夏は年々暑くなっており、モルモットにとって厳し過ぎます。
脱水症状や熱中症の危険があるので、扇風機やエアコンを使って温度管理をしてあげましょう。
冬は15℃以下になると動きが鈍くなってきます。
あまり低温が続くと、免疫力が低下し病気になりやすくなります。
特に短毛種は気を付けましょう。
小動物用の保温器具を使い、15℃以上をキープしてあげましょう。
最後に
今回は、モルモットの飼育に必要な道具をご紹介しましたが、いかがでしたか?
特殊な道具などは必要なく、どこでも間単に手に入るものばかりです。
飼育を始めたら、2週間ほどは抱っこするのは控えて、ゆっくり過ごさせましょう。
とても臆病な動物ですから、時間をかけて慣れてもらうようにしましょうね。
慣れてきても、スキンシップは1日1時間くらいが限度だと思っておきましょう。