フェレットは、今ではすっかり定番で人気のペットとなりました。
きっと知らない人はいないくらい、知名度も高まっていることと思います。
細長い体に短い足が印象的なフェレットですが、実はいくつかの種類があるのをご存知でしょうか?
ここでは、フェレットの種類とそれぞれの特徴をご紹介していきます。
フェレットの種類は、品種ではない?
冒頭でフェレットの「種類」と表現しましたが、フェレットには犬や猫のような「品種」がありません。
その代わりフェレットを繁殖させている「ファーム」という場所が存在しており、ファームごとに体格や性格などの特徴が違っています。
フェレットで言う「種類」は、出身ファームによって分けられているんです。
ファームによって、金額も変わってきますよ。
それではファーム別に、フェレットの特徴を紹介していきますね。
マーシャルフェレット
体長・・・オス35~40cm、メス30~35cm
体重・・・オス1000~1800g、メス700~1000g
日本でよく見かけるフェレットで、ニューヨークのマーシャル社で誕生したフェレットです。
フェレットの代表的な種類で、国内での飼育数が最も多いと言われています。
体格には個体差があり、平均的なサイズより小さかったり大きくなる子もいます。
鼻に向かう程細くなる顔や、胴体の細さが特徴です。
このファームのフェレットは、母親と過ごす時間が長いです。
噛み癖が少ないのは、そのためだとも言われています。
フェレットの噛み癖に悩む飼い主さんは多いですが、マーシャルフェレットの場合は大人になると自然になくなる場合も多いようです。
値段は4~6万円くらいです。
マウンテンビューフェレット
こちらもニューヨークのファームで生まれるフェレットで、大人しい性格をしています。
カラーバリエーションは、マーシャルフェレットと同じような感じです。
噛み癖が無い子もいれば、噛み癖で飼い主さんを困らせる子もいたりして、個体差が激しいようです。
噛み癖が酷い場合は初心者さんだと大変です。
この辺は飼ってみないと分からないので、ある程度の経験者さんにおすすめします。
パスバレーフェレット
体長・・・オス38~43cm、メス33~38cm
体重・・・オス1200~2000g、メス800~1200g
ペンシルバニアのファーム出身なのが、パスバレーフェレットです。
世界最大のファームで、たくさんのフェレットを繁殖させています。
そのため、カラーバリエーションも豊富です。
マーシャルより少し大きめで、病気に強く長生きする種類です。
日本での流通量が多く、丈夫で寿命も長めです。
頬がふっくらして丸顔なのが特徴で、体付きがしっかりしています。
よく流通している種類で、カラーバリエーションが豊富なのが魅力です。
飼い主と遊ぶのが大好きですが、噛み癖が出やすい傾向にあります。
しつけをする必要がありますが、根気強く続ければ噛まなくなるでしょう。
ペットとコミュニケーションを取りたい人におすすめです。
値段は3~6万円くらいです。
ルビーフェレット
アイオワ州にあるファームのフェレットです。
バスバレーの血を引いています。
日本にはあまり入って来ないので、目にする機会は少ないでしょう。
丸い顔に大きな耳がチャームポイントです。
個体差が大きく、性格にバラつきがあります。
噛み癖の有無も差が激しいので、飼育難易度は高めと言えるでしょう。
カナディアンフェレット
体長・・・オス40~45cm、メス35~40cm
体重・・・オス1500~2000g、メス900~1500g
カナダのバンクーバーのフェレットですが、ファームが閉鎖されたという情報があります。
既に日本での販売はされていないため、今飼育されているだけしか存在しないようです。
筋肉質な体と丸顔が特徴で、他の種類よりも大きく成長します。
噛み癖がありやんちゃな性格をしています。
しつけをしっかりする必要があるため、フェレット初心者にはおすすめしません。
ホ―ルデンフェレット
体長35~45cm
体重1~1.8kg
カナダのファームで生まれたフェレットで、日本ではあまり見掛けません。
毛色のバリエーションが多く、筋肉質で大柄です。
人によく懐きますが噛む力が強いので、しつけをしっかりする必要があります。
ニュージーランドフェレット
体長・・・オス40~45cm、メス35~40cm
体重・・・オス1500~2000g、メス900~1500g
ニュージーランドのファームで繁殖されているのが、こちらのフェレット。
原種に近い種類で、フェレットとしてはとても大きな体をしています。
丸い顔が可愛らしいのですが、気が荒い面もあります。
噛み癖が強く、飼育は大変かも知れません。
フェレット初心者には、おすすめできません。
アンゴラフェレット
体長・・・オス40~45cm、メス35~40cm
体重・・・オス1500~2000g、メス900~1500g
こちらも体の大きな種類で、毛が長いのでより一層大きく見えます。
カラーバリエーションが豊富なので、好みの子を選ぶ楽しみがありますよ。
ただ、噛み癖があり気性が荒いので、飼育に慣れた人じゃないと難しいです。
鼻の形が特徴的です。
DRFフェレット
DRFとは、ドラゴンライズフェレトリーの略です。
日本で唯一のファームで、ここで生まれるフェレットは体重が1~2kgくらいあります。
避妊去勢手術と臭腺除去手術はされておらず、お迎えした人が手術する必要があります。
専門店で売られているのは男の子だけだそうです。
女の子の情報は、DRFの公式サイトで公開されているのでチェックしてみましょう。
マイクロチップが埋め込み済みで、日本獣医師協会への情報登録を行うサービスがあります。
毛色の違い
フェレットには、たくさんのカラーバリエーションがあります。
色の名前を挙げてみますね。
セーブル、ブラックセーブル、アルビノ、スターリングシルバー、
シルバーミット、バタースコッチ、シナモン、シャンパン、
ブレイズ、パンダ、セーブルポイント、マークドホワイト、ホワイトファーブラックアイ
最後に
人気のペットであるフェレットには、いくつもの種類があることをご紹介いたしました。
その種類というのは、ファーム別に分類されたものです。
出身のファームによって、体の大きさや顔つき、性格が違っています。
また、豊富なカラーバリエーションが存在するので、自分好みのフェレットを探すのも楽しいですよ。
初心者さんには、噛み癖が少なくて性格が穏やかなマーシャルフェレットがおすすめですよ。
コメント