フェレットの細長い体とふわふわの毛並みは、見ているだけでもとても癒されます。
人間に対してフレンドリーで、頭が良く、長時間の留守番をしても大丈夫なフェレットは、飼育しやすいペットとして注目を集めています。
ですが、いくら飼育しやすいと言っても、やはりきちんと毎日のお世話をする必要はあります。
今回は、日本で一番多く流通しているマーシャルフェレットについて、飼育に必要な道具と、飼育する時の注意点などをご紹介いたします。
マーシャルフェレットって、どんなフェレット?
フェレットの種類は、出身ファームによって分けられています。
犬や猫のような、品種が存在しないんです。
たくさんあるファームの内、日本で一番流通しているのがマーシャルフェレットです。
マーシャル社には長い歴史があり、優れたフェレットが生まれています。
ここのフェレットは家族と過ごす時間を長く設けており、そのお陰か性格が穏やかで噛み癖が少ないのが特徴です。
体長25~35cm、体重0.8~1.5kgで、細長い体付きが特徴です。
寿命は6~8年くらいです。
被毛のカラーバリエーションが豊富で、自分だけのお気に入りの子を探せるのも魅力の一つ。
他にも色々なファームがありますが、ここでは流通量が多く初心者さんにおすすめのマーシャルフェレットについて、お話を進めていきますね。
フェレットを飼い始める前に揃える道具
フェレットを家にお迎えする前に、揃えて置く道具をご紹介いたします。
ケージ
底面積の広い物を選びましょう。
フェレットは隙間を抜けるのが得意なので、網の間隔は2.5cm以下のものを選ぶようにしましょう。
仕事で長時間の留守番をさせる場合には、なるべく大きいケージを用意してあげてください。
床には、網やすのこが無い方が良いでしょう。
犬や猫のように、部屋の中で自由に過ごさせてあげたいと思う人も多いと思います。
ですがフェレット特有の細長い体は、思いもよらぬ事故を招いてしまいます。
飼い主の予測しない場所に潜りこんでいたり、ちょっとした隙間に入りこんでしまったりするので、なるべくケージ内で飼育する事をおすすめします。
ケージの中で遊べるように、ハンモックなどの遊具を用意してあげると飽きないでしょう。
フェレット用の物を探してあげてくださいね。
餌、餌入れ
餌は、フェレットの専用フードを与えることをおすすめします。
食欲が落ちた時などは、高栄養のペーストもおすすめですよ。
餌入れは、軽いとひっくり返してしまうので、ある程度の重さが必要です。
陶器やステンレスなら、雑菌が繁殖しにくくて良いですよ。
水入れ
お皿だとひっくり返してこぼすので、給水ボトルタイプがおすすめですよ。
300ml程度の大きさで、1日分の水の量を確保出来ます。
トイレ
三角のトイレには入りにくいので、上手に使うことが出来ません。
四角いトイレなら、体がすっぽり入るので失敗が少ないでしょう。
高さがあるものを選びましょう。
トイレ砂には、水で固まらないものを選ぶようにしましょう。
万が一食べてしまっても、体に害がない物なら安心です。
ケージの隅をトイレにしたがるので、その辺りに設置すると良いでしょう。
お手入れグッズと、お手入れ方法について
フェレットを飼育するうえで、次のようなお手入グッズがあると良いでしょう。
- 爪切り
- 毛玉除去剤
- シャンプー
- おもちゃ
- 消臭グッズ
フェレットは耳が汚れやすいので、市販のクリーナーで耳掃除をしてあげると良いでしょう。
爪のお手入れもしてあげると良いのですが、難しいと感じたら獣医さんもやってくれますよ。
その時にやり方を教えて貰って、自宅で出来るようにしても良いですね。
爪切りは、猫用の小さなものを使うとやりやすいでしょう。
爪には血管があるので、先端の尖った部分だけ切ると良いです。
血管の位置は、光に透かすと確認する事が出来ますよ。
お風呂は、月に1回くらいで充分です。
あまり頻繁にシャンプーをすると、皮膚が乾燥し過ぎてしまいます。
使用するシャンプーは、必ずペット用にしてくださいね。
飼育の注意点
飼育する際には、次のような事に気を配るようにしましょう。
- 汗腺が未発達なので、夏は大変苦手です。適温は15~24℃で、人間には肌寒く感じるくらいの温度です。
- 明るい時間と暗い時間が交互に12時間が理想的です。バランスが乱れると、様々な病気を引き起こします。
- 腸が短いため、消化の良い食事を心がけましょう。幼い内は、フードをふやかします。
- 犬用のジステンパーやフィラリアの予防接種や予防薬の投与をしましょう。
- 隙間に入るのが得意なので、脱走に注意しましょう。
- 骨折の原因になるので、高い場所に上らせないようにしましょう。
- ケージから出して遊ばせてあげましょう。その時には、目を離さないようにしましょう。
しつけは出来るの?
フェレットは、トイレや噛み癖のしつけが可能です。
トイレは殆どの子が覚えてくれますよ。
噛み癖のしつけは、是非やっておきたいですね。
フェレットは飼い主と遊ぶのが大好きなのですが、遊んでる時についつい興奮して、強く噛みついてくる事があります。
その時には首の後ろを掴んで大きな声で注意したり、苦い味のするスプレーを使ってみたりして教えていきます。
最後に
頭が良くて、飼い主に懐いてくれる小動物、フェレット。名前を覚えて、呼ぶと反応したりもします。
留守番に強いので、一人暮らしでも飼育しやすいと注目を集めていますが、やはり気を付けるべきポイントがあります。
フェレットの適温は低めで、夏の暑さに大変弱い動物です。
ですから、夏はエアコンを使って室温を管理する必要があるでしょう。
注意点をいくつか挙げましたが、そこに気をつけて可愛がって育てれば、きっと懐いてくれるでしょう。
一緒に遊ぶことを楽しんだりも出来ますよ。
ただ、マーシャルフェレット以外の場合は、噛み癖が酷かったり気が荒かったり、体が大きい個体もいます。
それぞれの種類について、飼育方法を確認しておく必要があるでしょう。
初心者さんには今回紹介した、性格が穏やかで丈夫なマーシャルフェレットがおすすめですよ。