カフェイン中毒とか、ノンカフェインといった言葉、よく耳にしますね。
カフェインとは、そもそも何なのでしょうか?
調べてみるとコーヒー豆や茶葉、カカオの実に含まれるアルカロイドの一種だそうで、一杯のコーヒーには約100mgのカフェインが含まれています。
苦味のある結晶で、大脳皮質に作用し、神経興奮作用、胃液分泌促進、強心作用、利尿作用、眠気を除去するなど様々な作用があります。
疲れた時に「熱い紅茶が飲みたいな」と思ったり、「朝はコーヒーを飲まないと始まらない」と思ったりするのは、カフェインの効果なのです。
カフェインで健康に!美容にも!
身近なカフェインですが、健康や美容に良い4つの効果があります。
覚醒作用
眠気覚ましにコーヒーを飲む人が多い様に、一番よく知られているのは覚醒作用ではないでしょうか。
朝はコーヒーを飲んでシャキッとしてから出勤とか、車の運転中の眠気対策に、また午後のだるさ眠さ対策にコーヒーを飲んでいる方も多いでしょう。
鎮痛作用
カフェインには痛みを鎮める効果があり、風邪薬や頭痛薬にも使われているそうです。
これは私も実感があり、頭が痛い時にコーヒーを飲むと痛みが和らぐ事があります。
カフェインは脳の血管を収縮させるので、血管拡張により発生する偏頭痛を解消出来るのだそうです。
緑茶や紅茶でも、同じ効果が得られます。
ダイエット効果
カフェインは脂肪燃焼に効果があるので、コーヒーダイエットなんていうのが流行った時期もありました。
ですが、これはただ飲めば痩せると言う物では無く、有酸素運動をする前にカフェインを摂取すると、脂肪燃焼を助けてくれると言う事なので、適度な運動も必須です。
ウーロン茶や緑茶がダイエットに効果がある、というのはこの理由からです。
脳卒中のリスクを軽減
カフェインは血管内皮の修復を促し、血管を健康に保つ手助けをしてくれるので、脳梗塞、脳内出血などの、脳卒中のリスクを低く出来るのだそうです。
毎日コーヒーや緑茶を飲む人の方が死亡リスクが低いと言う研究データも出ているそうですが、これはカフェインによる物なのか、その他のクロロゲン酸、カテキンなどの効果による物なのか、まだ解明出来ていないのです。
どちらにしても、忙しい人ほど、仕事の合間に緑茶でほっと一息、またはコーヒブレイクをすると良いと言うですね!
摂り過ぎは危険!カフェインの光と影
健康効果のたくさんあるカフェインですが、大量に摂れば良いと言う物ではありません。それどころか、過剰摂取には様々な危険があります。
胃が荒れる
カフェインには胃液分泌促進作用がありますから、空腹時に摂取すると、胃が空っぽなのに胃液が分泌されてしまい、胃粘膜が攻撃されて炎症を起こしやすいのです。
空腹時にコーヒーやお茶だけを摂取するというのは、避けた方が良さそうです。
貧血の可能性
カフェインは、鉄分の吸収を阻害すると言う説があり、コーヒーや紅茶を多く飲む人は貧血になりやすいと言われています。
過剰摂取は危険
カフェインの致死量は体重50kgの人で10g、体重60kgの人で12gと言う風に体重毎に異なります。
カフェインが多く含まれるエナジードリンクを24本飲んで、心臓破裂で亡くなったアメリカ人男性の例や、日本国内でもカフェイン錠剤とエナジードリンクを常用して夜勤勤務をしていた20代男性が中毒症状で亡くなったと言う例もあります。
適量なら薬になる物も、度を越すと劇薬となってしまうと言う事ですね。
きちんと知って適量を
コーヒー大好き人間の私ですが、カフェインの効果、そして危険を知って、適量を上手に摂取したいなと思う様になりました。
カフェインの代表例はコーヒーですが、紅茶や緑茶、チョコレート、コーラ、ココア、時々お世話になるエナジードリンクなど、身近な様々な物に含まれている事も分かりました。
カフェインは摂取してから30分ほどで脳に届き、作用し始めます。
効果の持続性は8時間程度と言われていますから、摂取する時間や量を上手にコントロールすると、なお良さそうですね。
カフェインを摂る時、逆にあえてノンカフェインにする時、両方上手にバランスを取って健やかに生活したいと思います。
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