小学生の頃、自分のクラスや理科室でメダカを飼育した経験はありませんか?
小さくて群れを作って泳ぐ姿に、癒しを求める人が増えています。
大掛かりな熱帯魚水槽には手が出せないけど、メダカなら何とか飼えそうという人も多いようです。
数年前からメダカの人気が爆発的となり、現在も品種改良が盛んに行われており500種類を超えています。
色や形のバリエーションが豊富で、コレクション性も高いですよ。
今回は、メダカを飼ってみたい初心者さんに飼育方法をご紹介します。
メダカについて
体長3.5cmくらいの小さな魚です。
尻びれの形でオスとメスを見分けられます。
メスは三角形、オスは四角っぽい形をしています。
流れの緩やかな場所を好み、動物プランクトンを食べて暮らしています。
ボウフラを食べてくれるので、自宅のビオトープで泳がせている人も多いです。
元々日本に生息していたメダカは、体が黒っぽいことから黒メダカと呼ばれています。
残念ながら、自然界では絶滅危惧種となっています。ペットショップに行けば手に入ります。
小学校などでよく飼育されている、体が黄色っぽいのがヒメダカです。体が丈夫で飼いやすい品種です。
体が真っ白な白メダカも有名で人気の種類です。
体が青っぽい青メダカも、最近ではすっかり定着した人気種です。
鮮やかなオレンジ色で、まるで金魚のような楊貴妃という品種も定番の品種となっています。
キラキラしたみ幹之メダカや丸っこい体つきからダルマメダカと呼ばれる種類もいますし、まだら模様が特徴のブチメダカなど、たくさんの種類が作りだされています。
どんな容器を用意すればいいの?
メダカを飼うには、当然水槽が必要となります。
必要な道具が一通り揃っている、初心者セットを買うのもおすすめです。
メダカ1匹に対して水1Lが基本です。
さくさん飼育したいと思ったら、大きな容器を用意しましょう。
室内飼育か屋内飼育かによっても、適する容器は違ってきます。
また、どれくらいスペースを取れるかも考慮しなければいけません。
素材よって耐久性も変わって来るので、色々な方向から考えてみましょう。
室内飼育の場合は、中型~大型の水槽で飼育する人が多いようです。
幅45cm以上のサイズだと、水質が安定しやすいので初心者さんにおすすめです。
これより小さい小型水槽だと、場所を取らずに済むのは良いのですが、水質が不安定になります。
水質管理に慣れない初心者さんには、ハードルが高くなってしまいます。
屋外飼育の場合は、次のような容器が使われています。
プラ舟
たくさんの水を入れる事が出来るので、本格的なビオトープを楽しめます。
水生植物を育ててみたい人におすすめです。
水鉢
陶器製とプラスチック製がありますが、どちらも一長一短と言えるでしょう。
陶器製だと水温が変化しにくくて良いのですが、重いので移動が大変ですし値段も高いです。
私はプラスチック製を使っていますが、夏場は水温が上がりやすいので日除けが必要です。
軽いので、あまりにも暑い時は日陰に移動させる事が出来ます。
様々なサイズがあるので、置き場所にあったサイズを探しやすいです。
飼育容器以外で、必要な物って何?
飼育容器が決まったら、その中に入れるレイアウトなどを考えましょう。
底砂
底に砂を敷きましょう。水質を安定させるために、バクテリアを増やすと良いからです。
底砂はバクテリアの棲み家となるのです。
見た目が綺麗なものでも良いですし、園芸コーナーにある赤玉土でもOKです。
水草
メダカの隠れ場所になる水草は、是非入れてあげてください。
環境に慣れてくると、卵を産むようにもなります。
水草は産卵場所として必要ですので、繁殖させるのであれば猶更入れるようにしましょう。
また、光合成により酸素を作り出したり水の浄化作用もあります。
アナカリスがよく使われています。
お店で買ったものでも、必ず洗ってから使うようにしましょう。
そしてしばらくカルキ抜きした水に入れておきましょう。
水
水道水をそのまま使わないように!カルキ(残留塩素)があるので、メダカには毒なのです。必ずカルキ抜きをしましょう。
カルキ抜きの薬品は、大抵のペットショップで売られています。
時間がある場合は、1日組み置いた水を使うと良いでしょう。
用意した水にメダカを入れる時は、水合わせをしましょう。元々メダカがいた水に、新しい水槽の水を少しずつ足して慣らしていくのです。水質と水温の変化は、メダカにダメージを与えるので気をつけてください。
水換えは、週に1回しましょう。換える量は、全体の3分の1くらいにしておきましょう。
照明
室内の場合は蛍光灯を使うと、光不足にならずに済みます。
光が不足するとビタミンA、D不足で体調を崩してしまうのです。
餌
市販のメダカの餌を用意しましょう。
屋外飼育の場合は、プランクトンなどを食べるので、餌の上げ過ぎに注意しましょう。
5分で食べきれる量が適量です。
必ず、水合わせをしよう
持ち帰ったメダカを、「いきなり容器にドボン」はダメですよ。
水質の急変により、1週間以内に死んでしまうこともあります。
水質の変化によるダメージを減らすためには、水合わせをするのが基本です。
これはメダカ以外の魚でも同様です。
水合わせの方法
まずは、買って来た袋のまま水槽に浮かべて水温を合わせます。
30分以上経過したら、袋の中に水槽の水を少しだけ入れて10分くらい浮かべておきます。
これを3回くらい繰り返します。
その後、袋のメダカを掬って水槽に移します。
袋の中の水は、なるべく水槽に入れないようにしましょう。
初心者さんの失敗例
初心者さんがやってしまいがちな失敗があるので、注意しましょう。
メダカをたくさん入れてしまった
賑やかな方が楽しいと思って、たくさんのメダカを泳がせてしまう人がいます。
これは酸素不足の原因になりますし、水質の悪化にも繋がります。
メダカ1匹につき水1Lが基本です。
エサをたくさん与えてしまった
エサをあげると寄ってくるので、可愛くてたくさんあげてしまいがちです。
でも食べ残しで水が汚れてしまいますし、食べ過ぎで消化不良にもなります。
3分くらいで食べきる量を、数回に分けて与えるようにしましょう。
グリーンウォーターが濃すぎた
屋外飼育で見られるグリーンウォーターは、メダカにとって良い環境です。
でもそれが行き過ぎると、抹茶のような濃い緑色になります。
底が見えないほどのグリーンウォーターは、メダカに良くない環境です。
1週間に1度くらいのペースで、水槽の1/5~3/1の水を換えましょう。
私は毎日小さい容器に水を汲み置き、夕方に屋外のメダカ鉢に流し込んでいます。
適度に薄まるので、酷く緑色になる事はありません。
最後に
日本人に昔から馴染みのあるメダカ。最近では品種改良が進み、たくさんの種類があり選ぶ楽しみもありますね。
大きな水槽を必要としないので、一人暮らしのお部屋にもピッタリです。
飼いやすく癒しを与えてくれるメダカを、あなたも飼ってみませんか?
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