エダマメは比較的栽培が簡単なので、初心者さんにもおすすめの野菜です。
プランターで栽培することも可能なので、マンションのベランダでも育てられますよ。
品種が多いので、収穫したい時期に合わせて育ててみても良いでしょう。
簡単とは言え、上手に育てるためのポイントがいくつかあります。
そこで今回は、エダマメの特徴や栽培のポイントについてまとめてみました。
エダマメの特徴について
マメ科ダイズ属に分類される、野菜です。
普段エダマメとして食べているのは、未成熟の若い大豆です。
未成熟であっても、たんぱく質やビタミン、カルシウムなどの栄養素は、大豆と同じくらいあります。
茶豆や黒豆は香りが強く、人気の品種です。
ほかにもたくさんの品種があり、それぞれ栽培する時期が違っています。
エダマメの元である大豆は、縄文時代には既に栽培が始まっていたそうです。
そして平安時代になってから、未成熟のうちに収穫するようになったとされています。
エダマメはアジアの食文化でしたが、現在では海外でも「EDAMAME」と呼ばれ人気の食べ物となっています。
エダマメの主な品種
エダマメには400以上もの品種があります。
とてもたくさんの品種がありますが、大きく分けると「青豆」、「茶豆」、「黒豆」の3つとなります。
それでは、それぞれの特徴について簡単に紹介していきます。
青豆
白毛豆とも呼ばれていて、日本で一番よく流通しています。
エダマメと言えば、大抵この品種を指すことが多いです。
サヤに白いうぶ毛があり、種子の色が薄緑色なことから、青豆や白毛豆と呼ばれます。
一つのサヤに2~3粒の豆が入っています。
関東地方が主な産地となりますが、全国各地で栽培されています。
茶豆
こちらは、東北地方が主な産地です。
中に入っている豆が茶色なのが特徴で、殆どが1サヤに2粒です。
青豆に比べて収穫時期が遅めです。
甘みが強く、独特な香りはスイートコーンに例えられたりします。
黒豆
お正月料理に欠かせない黒豆は。関西が主な産地です。
特に京都の、丹波の地方の黒豆が有名ですね。
黒大豆が未成熟な内に収穫したものが黒豆で、サヤの中の豆は黒っぽい状態です。
粒が大きく、甘みとコクがあるのが特徴です。
収穫時期は茶豆よりも遅いです。
エダマメの栽培時期について
発芽気温は25~30℃で、20~25℃が生育に適した気温です。
エダマメは品種によって発芽から収穫までの時期が違います。
- 早生(わせ)
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4~5月に種まき、収穫まで80~90日
- 中手(なかて)
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5~6月に種まき、収穫まで90~110日
- 晩生(おくて)
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6~7月に種まき、収穫まで約120日
自分が育てたい品種がどのタイプなのか、きちんと確認しておく必要があります。
種の蒔き方
育てる場所に直接植える「直まき」と、別の場所で苗を育ててから畑に植え替える方法があります。
直まきでも問題なく育つのですが、鳥に食べられてしまうケースも多いです。
それを避けるには、苗を作ってから植える方法がおすすめです。
直まきする場合
平らな土の表面に2~3cmの穴を作り、3~4粒ずつ種を蒔きます。
隣の穴との間隔は、早生と中早生は20~30cm、晩生は30~40cmです。
土をかぶせたら、優しく水をかけましょう。
鳥に食べられないように、防虫ネットをかけておきましょう。
苗を作る場合
セルトレイのトレイに水をたっぷりいれたら、2cmくらいのくぼみを作り1粒ずつ種まきをします。
ポットで育てる場合は、3~4粒です。
その後、完全に隠れるように土を1~2cmかけます。
鳥よけのため、ネットを掛けておくのを忘れずに。
本葉が出て来たら、畑に定植しましょう。
間引き方
発芽後、ある程度葉っぱが出て来たら、1カ所に1~2本になるように間引きましょう。
間引く時はハサミでカットすればOKです。
手で抜くと、他の株も抜けてしまったりするからです。
土寄せと追肥について
土寄せと追肥は、本葉が4枚になった時と、6~8枚になった時に行います。
土寄せは、株元に土を集めてしっかり支えることです。
安定感が増すだけではなく、除草効果もあります。
同じタイミングで肥料も与えておきましょう。
この時期に栄養が足りないと、サヤが出来にくくなってしまうからです。
摘心のポイントついて
エダマメに限らず、植物の栽培でよく耳にするのが摘心です。
これは、先端にある葉っぱを切り取ることを言います。
どうしてそんな事をするかと言うと、脇芽を増やして収穫量をアップせるためです。
摘心すると枝がたくさん出来るので、どんどん摘心したくなりますよね。
ですが、早生の品種は摘心による効果はあまり期待出来ません。
逆に晩生の品種なら、摘心で収穫量を増やす事が可能です。
やり方は、本葉が5~6枚になったタイミングで先端の葉っぱを摘み取ります。
手で摘んでも良いですし、ハサミで切り取っても良いです。
エダマメ栽培で気を付けること
乾燥
エダマメはたくさんの花を咲かせます。
水分が足りていないと、落花数が増えてしまいます。
収穫量に影響するので、土が乾かないように気を付けましょう。
開花後も、サヤが大きくなるために水分が必要です。
中身を大きく育てるためにも、水やりはしっかりしましょう。
害虫対策
エダマメに寄って来る虫と言えば、カメムシです。
カメムシは、豆に口針を刺して栄養を吸います。
栄養を吸い取られた豆は小さいままです。
大きくなってから刺されたとしても、美味しくなくなってしまいます。
防ぐには、防虫ネットか農薬散布しかありません。
繁殖力がすごいので、手で取るのはかなり大変です。
収穫の時期ついて
エダマメが実ったら、収穫をしましょう。
収穫に最適な期間は3~5日しかありません。
他のサヤが大きくなるのを待たずに、膨らんだサヤを見つけたら収穫していきましょう。
タイミングが遅れると、サヤは黄色くなっていきます。
最後に
エダマメの特徴と栽培のポイントついてまとめましたが、いかがでしたか?
初心者さんも育てやすい野菜ですし、プランターでも育てることが出来るので人気があります。
エダマメは収穫に適した期間が非常に短く、鮮度が大切な野菜です。
そういう点でも、家庭菜園にピッタリな野菜だと言えるでしょう。
種まきの後は鳥に狙われやすく、大きくなってからはカメムシに狙われやすいです。
ネットを掛けて対策をするようにしましょう。
初めて育てる野菜に悩んでいたら、是非エダマメに挑戦してみて下さいね。
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