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サンゴを育てるには何が必要?サンゴの特徴や飼育ポイントについて。

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海の中を彩る美しいサンゴを、自宅の水槽で育ててみたいと思ったことはありませんか?

サンゴは家庭でも育てることが可能ですが、海水を用意したり色々とコツが必要となってきます。

淡水魚水槽に比べたら管理がちょっと大変ですが、その代わりカラフルで美しい水槽を毎日見ることが出来ますよ。

サンゴを飼育する前に、まずはサンゴについて知っておくと良いでしょう。

そこでここでは、サンゴの特徴と飼育ポイントについてまとめてみました。

目次

サンゴって、どんな生き物なの?

サンゴは一見植物のように見えますが、イソギンチャクやクラゲと同じように、刺胞動物の仲間です。

刺胞動物の中で、固い骨格を作る物がサンゴと呼ばれてるんです。

刺胞動物の仲間にはポリプ(触手)があり、刺胞という毒針を持っています。

水槽で飼育されているサンゴは毒性が低いので、人間が刺される被害は殆ど無いようです。

ただ、サンゴ同士が触れ合うと、どちらかが毒でダメージを受けてしまいます。

水槽に複数のサンゴを入れる時は、触れ合わないように設置しましょう。

サンゴにはどんな種類があるの?

サンゴの仲間にはたくさんの種類があり、刺胞で獲物を捕まえるタイプや光合成でエネルギーを作るタイプがあります。光合成をするタイプの方が飼育難易度は低いです。

大きく分けると、次の4つのタイプが存在しています。

ソフトコーラル

骨が無いサンゴで、死んでも骨格が残りません。

一番水槽で育てやすいタイプで、生長スピードも速いです。

特殊な設備も比較的少なくて済むので、サンゴの初心者さん向けです。

入門種として人気があり、値段も手頃なので入手しやすいでしょう。

ハードコーラル

固い骨格を作るのがハードコーラルです。

ハードコーラルの中で、大きなポリプのものを「ラージ ポリプ ストーニー」と呼んでいます。

海水にゆらゆら揺れているサンゴは、このタイプです。

ソフトコーラルよりもデリケートで飼育難易度が高まりますが、オオバナサンゴやキクメイシなどのように、それほど難しくない種類もあります。

小さいポリプのサンゴは、「スモール ポリプ ストーニー」と呼ばれています。

枝状に見えるサンゴは、このタイプです。

とても飼育が難しくて、水質や水流、照明などをしっかり管理していかなくてはいけません。

生長がゆっくりなので、長い時間を掛けて楽しみたい人におすすめです。

陰日性サンゴ

深海のように暗い海に生息しているサンゴを、陰日性サンゴと呼んでいます。

この種類のサンゴは、ポリプでプランクトンを捕まえて食べています。

そのため飼育する場合には、エサを与える必要があります。

深海のように、水温が低い状態をキープする必要もあります。

暗い場所が好きなため、他のサンゴと一緒には飼育出来ません。

サンゴ飼育で気を付けることって、何?

サンゴを育てる際に気を付けることを挙げていきますね。

水質

サンゴは綺麗な水じゃないと生きていけません。

硝酸塩濃度を目安に、水質管理をしていきましょう。

丈夫なサンゴなら、20ppm未満をキープしていれば大丈夫です。

普通のサンゴで10ppm未満、デリケートなサンゴなら2ppm未満を維持しなくてはいけません。

水温

サンゴは高温に弱いです。

22~27℃をキープするようにしましょう。

照明

お店で売られているサンゴの殆どは、光合成でエネルギーを得ています。

そのため、照明はかなり重要となります。

陰日性のサンゴの場合は、照明を当てることで調子を崩すので注意が必要です。

水流

サンゴには、水の流れが必要です。

水流が無い場所だと、自分の粘液にやられてしまったりします。

海の中ではあらゆる方向からの水流があります。

そういう場所で生きるような体になっているので、水槽内でも水流を作らなくてはいけません。

食事

サンゴを元気に育てるために、栄養を与える必要がある場合もあります。

浅瀬に暮らす種類なら光合成で育つサンゴが多いですが、深くて暗い場所に生息する種類だと光合成が出来ないタイプが多いです。

その場合は、エサを与えるようにします。

色々なエサがあるので、サンゴの種類に合わせて選びましょう。

飼育には、どんなものが必要なの?

サンゴを飼育するには、次のような道具が必要になります。

水槽

ガラス製がおすすめです。

水質や水温の変化をなるべく少なくするため、30cm以上の水槽が良いでしょう。

海水

アクアショップには、人工海水の素が売られています。

規定の量を、人工海水の素を水に溶かしていきましょう。

比重計

塩分濃度を確認するための道具です。

適切な比重にしておかないと、サンゴが弱ってしまいます。

硝酸塩濃度測定

水質管理のために、硝酸塩濃度を測定するキットを用意しましょう。

検査方法はとても簡単なので、説明書を見ながらやってみましょう。

クーラー

サンゴは水温が上がると死んでしまいます。

近年、日本の夏は異常なほど暑くなるので、27℃以下に維持するのは大変です。

水槽用のクーラーを用意して、夏を乗り切りましょう。

ヒーター

サンゴは低温にも弱いです。

冬でも22~27℃をキープする必要があるので、ヒーターを用意しましょう。

照明器具

サンゴ飼育用の、強い照明器具を使いましょう。

水深によって適切なスペクトルが違うので、自分の家のサンゴに合わせて用意します。

スペクトルを自分で調整出来る商品もあるので、それを使っても良いでしょう。

一般的な熱帯魚用の照明器具では、上手く飼育出来ないので注意しましょう。

ウェーブポンプ

水流を作り出す、ウェーブポンプも必要です。

後半に水流を作る装置で、サンゴ飼育には必須です。

底砂にはサンゴ砂

ろ過バクテリアが住みやすく、水質安定効果の高いサンゴ砂を敷きましょう。

粒は粗目以上の大きさが良いです。

最後に

サンゴの特徴と、飼育する場合に注意する点や必要な道具についてまとめましたが、いかがでしたか?

サンゴは植物のように見えますが、実はクラゲやイソギンチャクと同じ刺胞動物です。

光合成でエネルギーを作ったり、刺胞によって捕食したりして生きています。

サンゴにもたくさんの種類があり、大きく4つに分けられます。

初めてサンゴを育てるなら、飼育難易度が低いソフトコーラルの仲間がおすすめです。

深海に生息するサンゴは玄人向けで、飼育するのはかなり難しいです。

まずはソフトコーラルでサンゴの育て方に慣れてみましょう。

最初は設備にお金がかかりますが、一度水質が安定してしまえば意外と元気に育ってくれますよ。

膿の一部を切り取ったような水槽を、是非作ってみてくださいね。

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