シンボルツリーという言葉を耳にしたことはありますか?
その名の通り、庭のシンボルとして植える木のことです。
シンボルツリーには特に決まりが無いので、自分の好きな木を植えればOKです。
近所のお庭を見ていると、夏に日陰が出来るような大きな木や、花を楽しめる木、樹高が低くて管理が楽な木など、様々な木が植えられています。
基本的に何でも良いとは言え、一度植えたらその後ずっと付き合っていくことになる木なので、しっかり考えて決めたいですよね。
そこでここでは、シンボルツリーにおすすめの木を紹介していきたいと思います。
シンボルツリーの役割と特徴
シンボルツリーを植えることで、庭作りの構想が練りやすくなったり、庭に統一感が出たりします。
どんな雰囲気の庭になるかは、シンボルツリーによってある程度決まったりもします。
また、外から庭を覗かれたくない場合には、目隠しとして植えるのも良いでしょう。
どんなタイプの木を植えるかによって、それぞれメリットが違ってきます。
木のタイプ別にメリットをまとめてみたので、参考にしてみてくださいね。
常緑樹
一年中葉があるタイプなので、外から庭を見られないように目隠しとして植えたい人におすすめです。
緑が少ない季節でも、庭が寂しくなりません。
ただ、日陰が多くなることによるデメリットもあります。
落葉樹
春~秋は葉が茂り、冬になると葉が落ちるタイプです。
葉が茂ることで夏の強い日差しを遮ってくれるので、暑さを凌ぎやすくなります。
冬には葉が落ちるので、寒い季節に日当たりが悪くなることはありません。
デメリットとしては、落ち葉を片づけるのが大変なことと、冬は目隠し効果がないことです。
樹高が低い木や鉢植え
低木や鉢植えのシンボルツリーは、管理が楽で扱い易いです。
鉢植えなら、ベランダでも育てられます。
マンションなどで庭が無くても、シンボルツリーを育てることが出来ます。
植え替えの時に、手間がかかるのがデメリットです。
それでは、おすすめのシンボルツリーを紹介していきます。
オリーブ
モクセイ科オリーブ属に分類される、常緑高木です。
地中海、中近東、北アメリカ原産で、落ち着いた独特な葉色が魅力的です。
樹形の美しさから、シンボルツリーとして人気があります。
スラリと細い葉や可愛らしい花、花の後の実など、見どころがたくさんある植物です。
実はオリーブオイルやピクルスにすることが出来ます。
レモン
ミカン科ミカン属に分類される、常緑低木です。
低木に分類されていますが、地面に植えると5mくらいになったりします。
開花時期は4~7月で、白くて香りのある可愛らしい花が咲きます。
耐暑性は強いですが、耐寒性と耐陰性が弱めです。日当りの良い場所に植えましょう。
病害虫の被害も少なめで、育てやすい植物です。
レモンの果実はビタミンが豊富なことで有名ですが、他にもカルシウムやカリウムなど栄養がたくさん含まれています。
生食以外にも、お酒やジュース、ドライフルーツなど、様々な楽しみ方があります。
ミモザ
マメ科アカシア属に分類される、常緑高木です。
房状になった黄色い花を咲かせる、マメ科アカシア属の植物をミモザと呼んでいます。
葉の色が銀色っぽく、シルバーリーフと呼ばれています。
シルバーリーフと明るい黄色の花は、コントラストがとても美しくて人気の庭木です。
私の実家にもミモザがあるのですが、地植えにするとかなりの大木になります。
5m以上に生長する木なので、毎年剪定をしないと手に負えなくなるかも知れません。
植える場所をよく考えた方が良いでしょう。
キンモクセイ
モクセイ科モクセイ属に分類される、常緑樹です。
樹高は5~6mで、秋にオレンジ色の花をたくさん咲かせます。
花の芳香は強めで、クチナシとジンチョウゲと共に三香木と言われています。
ちなみに、我が家のシンボルツリーもキンモクセイです。
一年中緑を楽しめるのが嬉しいですね。
小さいオレンジの花は香りが良く可愛いのですが、散った後の掃除が手間に感じる人もいるかも知れません。
放っておくと5m以上の高さになるので、定期的に剪定をしましょう。
ハナミズキ
ミズキ科サンシュユ属に分類される、落葉樹です。
10m以上の大きな木になります。
開花時期は桜が散った後で、4月下旬くらいにピンクや白の花を咲かせます。
大きな花に見えますが、実は花弁に見えているのは総苞(葉が変形したもの)なんです。
有名アーティストの歌で知られていることもあり、日本でとても人気のある庭木です。
たくさんの市で、市の花として指定されていたりもします。
基本的に地植えで育てますが、大きくしないで良いのなら鉢植えでも育てられます。
マグノリア
モクレン科モクレン属に分類される植物を、まとめてマグノリアと呼びます。
庭木として人気なのが、落葉樹のハクモクレンやモクレン、コブシ、サラサモクレンです。
マグノリアの中には、タイサンボクなどの常緑樹もあります。
この仲間は花に芳香があるのが特徴で、花は葉が出るよりも先に咲きます。
存在感のあるピンクや紫の花が美しく、春の訪れを知らせてくれます。
花は木の高い位置に咲くため、花に芳香があるのを知っている人は少ないかも知れませんね。
生長が早く、数年で5mくらいまで伸びて横にも枝が広がります。
エゴノキ
エゴノキ科エゴノキ属に分類される、落葉高木です。
日本の雑木林などに自生していて、樹高が15mくらいにまでなる高木です。
初夏に咲く、ピンクや白の花が可愛らしくて人気の庭木です。
鈴型の花からは甘い香りがして、散る時にはそのままポトンと落ちます。
樹形が放っておいても整いやすく、手入れが楽なのも魅力です。
最後に
シンボルツリーとして人気の木を7種類紹介しましたが、いかがでしたか?
シンボルツリーとは長い付き合いになるので、どういう目的で植えるのかよく考えながら種類を決めると良いでしょう。
10m以上の大木になる種類も多いので、そういう木を選んだ場合は定期的な剪定が必要です。
管理が楽な方が良いのなら、鉢植えで育てられる種類を探すと良いでしょう。
通りからの目隠しには、冬でも葉が散らない常緑樹がおすすめです。
今回紹介した木はどれも人気の庭木なので、入手も簡単に出来ますよ。
シンボルツリーによく使われる木は他にもたくさんあるので、実際にお店で選んでみるのも良いですね。
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