花の美しさが自慢の蘭を、いつか育ててみたいと憧れている人も多いことでしょう。
蘭は管理が大変と思っている人が多いようですが、意外と簡単に育てられる種類もあるんです。
丈夫で花もきれいな種類なら、初心者さんもきっと楽しく育てられますよ。
そこでここでは、初心者さんにおすすめの蘭を紹介していきたいと思います。
蘭が簡単に育てられるって、本当?
蘭と聞くと、高級な花とか育てるのが難しい花というイメージを持っていませんか?
確かに、品種によっては管理にとても気を遣うものもあります。
ですが逆に、丈夫で育てやすい品種もあるんですよ。
蘭が難しいとされていたのは昔の話で、今は様々な品種が誕生したりエアコンの普及で温度管理が出来るようになったりして、温室が無くても育てられる品種がたくさんあるんですよ。
蘭の栽培ポイントについて
簡単に育てられると言っても、ある程度のお世話は必要です。
そこで品種の紹介の前に、栽培のポイントを間単にまとめてみます。
栽培環境
明るい場所が良いですが、直射日光が当たらないようにします。
すだれやネットなどを使って、半日陰を作ってあげると良いでしょう。
生長期である夏は、外で管理して自然の風に当て雨も浴びさせるとよく育ちます。
水やり
根が活発に伸びている生長期には、湿らせ気味にしても大丈夫です。
梅雨の雨に当てても構いません。
そして他の時期は乾燥気味にします。乾いてから水やりをするようにしましょう。
冬場には霧吹きを使って、蕾に湿気を与えるのも良いでしょう。
霧吹きの時間帯は、天気が良い日の日中~夕方です。
初心者さんにおすすめの蘭
それではいよいよ、花がよく咲き丈夫で育てやすい蘭の紹介をしていきます。
ブラサボラ・ノドサ
カトレアの近縁種で、ハート型の白い花がたくさん咲きます。
葉っぱは硬く棒のようで、多肉植物っぽくて花が無い時期も楽しめるでしょう。
新芽が出やすく、たくさん増えます。
最低気温は10℃なので冬は室内で管理しますが、20℃を超えるようになったら外の半日陰で管理しましょう。
乾燥に強い方ですが、夜は霧吹きをしてあげると生長しやすいです。
クロウェシア・レベッカノーザン
とても人気のあるクロウェシア属の仲間です。
太い茎が特徴的でタケノコ系とも呼ばれていて、休眠期には葉を落とします。
花は薄ピンク色で、垂れるようにたくさん咲かせます。
生育期にはとても水を欲しがるので、雨が当たる屋外で育てると良いでしょう。
気温が15℃以下になったら、室内にいれてあげましょう。
セロジネ・インターメディア
白い花を咲かせる強健種で、花付きの良さが魅力です。
耐暑性、耐寒性に優れていて、とてもよく増えます。
生育期には屋外で、雨ざらしで管理して大丈夫です。
強い日差しが苦手なので、遮光してあげましょう。
3~5℃までの低温に耐えられるので、地域によっては冬でも屋外管理が可能です。
マキシラリア・バリアビリス
メキシコ原産の蘭で、オレンジや黄色の小さい花をたくさん咲かせます。
全体的にコンパクトで、上に向かって伸びていきます。
とても強健で、日照時間が2~3時間くらいでも育ちます。
室内管理のみでも育てられますが、梅雨には外で雨に当ててあげると良いでしょう。
耐暑性がありますが、35℃以上になると生長しにくくなります。
リンカトリアンセ・ヤンミンオレンジ
カトレアの近縁種が交配される中で出来た、最近の品種です。
オレンジの花色が鮮やかで、花数も多いのでとても明るい雰囲気です。
こんもりとボール状に咲くので、見応え抜群ですよ。
耐寒性があり値段も手頃なので、人気があります。
生育旺盛なので、肥料をたっぷり与えましょう。
液体肥料を月に2~3回、固形肥料も併用します。
デンドロビウム・キンギアナム シルコッキー
デンドロビウムには丈夫な種類が多いですが、その中でも特に育てやすいのがこちらです。
オーストラリアに自生していて、日光が大好きです。
花の派手さはないですが花付きが良いです。可憐な雰囲気が人におすすめです。
耐寒性が強く、霜に当たらなければ枯れません。
デンドロビウム・ファーメリー
こちらのデンドロビウムは、マレー半島やヒマラヤに自生しています。
房状に花を咲かせ、花数も多いのでゴージャスな雰囲気です。
ピンクに黄色が入る花色が、なんとも可愛らしいです。
コンパクトサイズで、場所を取らないのも魅力です。
ファレノプシス・アマビリス
コチョウランの中でも、特に知名度の高い品種です。
純白の花が美しく、花の大きさは4~5cmくらいです。
花付きも花持ちも良いです。
大きなコチョウランは場所を取るのでスペース確保が大変ですが、こちらの品種は中輪タイプなのでそこまで広いスペースは必要としません。
コチョウランと言えば大きな蘭をイメージしますが、実はマビリスの中から大きな花のものを交配し続けて作られたものなんです。
ずっと室内で育てることが出来ますが、なるべく明るい場所に置くようにしましょう。
レース越しの窓辺がおすすめで、日照不足に気を付けます。
5~10月は、出来れば屋外の風通しが良い半日陰で管理しましょう。
ツニア・ブリメリアナ
大型の着生蘭で、花も大きく見応えがあります。
冬は休眠期となり葉が落ちます。その間は水やりを止めて、休眠させてあげましょう。
休眠中は日が当たらない場所に置いてあっても大丈夫です。
生長期には屋外の半日陰で管理し、冬は室内に入れましょう。
バンダコスティリス・チャーム ブルースター
青紫の花がとても鮮やかで目を引きます。
耐寒性が強く、気温が5℃くらいあれば育てられます。
ただし、冷たい風が当たらないようにしてあげましょう。
最後に
初心者さんも育てやすい、丈夫で花の多い蘭を紹介しましたがいかがでしたか?
確かに蘭には難しい品種も多いですが、強健種も結構たくさんあります。
今回紹介したのは、どれも丈夫で育てやすいものばかりです。
その上花もたくさん咲くので、初心者さんも楽しんで栽培出来ると思います。
蘭の栽培ポイントは、直射日光を避けて屋外で自然の風や雨に当てることです。
品種によって若干違いはありますが、基本的に生育期は屋外に出してあげると良いでしょう。
慣れて来たら、徐々に難しい品種に挑戦してみるのも楽しそうですね。
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