熱帯魚には、名前にグラミーが付く種類がたくさんいます。
触角のようなヒレが可愛らしく、体色が色鮮やかで水草にも映えるので水槽の主役にもなります。
丈夫で育てやすく、値段も手頃なので初心者さんにもおすすめですよ。
今回は、そんなグラミーの代表的な品種と、グラミー飼育のポイントについてまとめてみました。
グラミーって、どんな魚なの?
スズキ目オスフロネムス科の淡水魚を、まとめてグラミーと呼んでいます。
分布範囲は広くて、南アジアから東南アジアの流れの少ない場所で暮らしています。
体長は4~100cmと、様々なサイズのグラミーが存在しています。
ですが、よく流通している種類なら12cmくらいまでのサイズでしょう。
グラミーは観賞魚として大変人気が高く、品種改良が進んでカラーバリエーションも豊富になりました。
寿命は3~5年くらいで、雑食性です。
それでは、ぐらーみの仲間たちを紹介していきます。
グラミーには、どんな品種があるの?
ドワーフグラミー
体長が6cmくらいの小型のグラミーです。
青い多色のコバルトブルードワーフグラミーや、赤い体色のサンセットドワーフグラミーが有名です。
それほど水質に敏感では無いので、初心者さんにも飼育しいでしょう。
ハニードワーフグラミー
インド原産のグラミーで、体長4cmです。
温和な性格をしているので、混泳水槽に向いています。
丈夫で育てやすいのも魅力です。
黄色の体に赤いヒレがきれいなゴールデンハニーレッドドワーフグラミーや、婚姻色が印象的なハニードワーフグラミー(ワイルド)が有名です。
マーブルグラミー
スリースポット・グラミーを改良した品種で、体色が青っぽいのが特徴です。
体長が12cmにもなるので、大きな水槽が必要です。
青に模様が入るマーブルグラミーや、黄色に模様が入るゴールデングラミーなどがいます。
パールグラミー
分布しているのは、マレー半島からスマトラ島、ボルネオ島です。
体長12cmくらいの、昔から知られているグラミーです。
原種のパールグラミーのほかに、バルーンパールグラミーがいます。
ピグミーグラミー
体長4cmくらいの小型のグラミーで、分布域はカンボジア、タイ、マレーシアです。
グレーの体色で地味な印象ですがメタリックな輝きがあるので、群れで泳がせると水草に映えます。
ジャイアントグラミー
その名の通り、とても大きなグラミーで1mくらいにまで成長します。
グラミーの中では最大サイズです。
大人になるにつれ、唇が厚くなり目立ってきます。
頭にはコブが出て来て、個性的な外見が魅力的です。
ショップでは小さな個体を売っているので、購入の際には注意が必要です。
とても大きな水槽が必要になるので、スペースが確保できるかどうかよく考えましょう。
グラミー飼育のポイントについて
それでは次に、グラミーを飼育する時のポイントについてお話しますね。
水温
グラミーに適する水温は、23~28℃です。
真夏や真冬はこの範囲を超えてしまわないように、エアコンなどを使ってキープしましょう。
水槽用の温度調整機器も売られていますが、故障に備えて常にスペアを用意しておきましょう。
水質
水質には、それほどうるさくありません。
弱酸性~中性(pH6~7.5)にしておけば、元気に育つでしょう。
弱酸性の水にしておくと、発色が良くなります。
水槽
グラミーはサイズに幅があるので、購入した品種に適した水槽サイズを用意しなければいけません。
購入時には、どこまで大きくなるのか店員さんに質問しておくと安心です。
小型のグラミーなら、30cmサイズの水槽でも飼育することが出来るでしょう。
ただ、小型の水槽は水量が少ないので水質管理が難しいです。
初心者さんでしたら、60cmサイズの水槽の方が管理が楽でしょう。
グラミー飼育では、水の汚れはそれほど気にしなくて大丈夫です。
小型水槽なら、スポンジフィルターなどでもOKです。
グラミーは水流が苦手なので、フィルターからの水流に注意しましょう。
フード
先ほども書きましたが、グラミーは何でも食べる雑食性の魚です。
市販の人工飼料でも問題なく食べてくれるので、エサやりは簡単に出来るでしょう。
人工飼料だけでも大丈夫ですが、たまにはブラインシュリンプや冷凍糸ミミズを与えると栄養バランスが良くなります。
グラミーはおちょぼ口なので、サイズには気を付けてくださいね。
口に入る程度の大きさを選びましょう。
一回に与える量は、2~3分で食べきれる量です。
それを1日1~2回与えるようにします。
もし食べ残しがあるようでしたら、水質悪化を防ぐために取り除くようにします。
生餌は特に汚れます。早めに取り除きましょう。
繁殖に挑戦するには
グラミーを産卵させるのは難しくないですが、その後がちょっと大変です。
ここでは泡巣を作る種類について説明します。
まずは、オスとメスをペアで水槽に入れましょう。
オスは婚姻色が鮮やかなので、メスに比べてきれいな印象です。
産卵する時には泡で巣を作るので、浮草を入れてあげると良いでしょう。
産卵すると、下に落ちた卵をオスが泡巣に運んでお世話を始めます。
ヒレで酸素を送ったりして魚が自分で育てるので、人間は見ているだけで良いでしょう。
もし親が卵を食べているようなら、泡巣ごと別の容器に移動させます。
生まれた稚魚は、とても小さいです。
目と口が開いていないし、泳ぎも下手です。
しばらくは泡巣の中にいて、そこで栄養を取り込みながら成長します。
泳ぎまわるようになったら、エサを与え始めましょう。
ブラインシュリンプでも大きいので、もっと小さなプランクトンを与えます。
ゾウリムシやインフゾリアが良いでしょう。
すり潰してパウダー状にした人工飼料でもOKですが、動物性の方が成長が早いです。
ブラインシュリンプを食べられる大きさに成長すれば、あとはお世話が楽になっていきます。
最後に
人気の熱帯魚「グラミー」について、品種の紹介や飼育のポイントについてまとめました。
性格が温和で混泳向き、丈夫で飼い易い、水質にうるさくない、価格が手頃など、人気を集める要素がたくさん揃っている熱帯魚です。
古くから飼われてきたこともあり、品種改良が進んでカラーバリエーションも豊富になっています。
初心者さんにもおすすめなので、何を飼おうか迷ったらグラミーも検討してみてくださいね。
ただ、ジャイアントグラミーには注意が必要!
成長すると1mにもなるので、飼育スペースが無いと飼い切れなくなってしまいます。
購入の際には、店員さんに相談しながら決めてみてもいいですね。
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