メセンの仲間であるコノフィツムは、葉っぱがコロンと丸っこくて可愛らしい多肉植物です。
似たような植物にリトープスと呼ばれるものがありますが、形やカラーバリエーションに違いがあります。
コノフィツムの魅力は個性的な外見だけではなく、成長の仕方にもあります。
なんと、植物なのに脱皮をして大きくなっていくんです。
大きくなると言っても、数センチのサイズまでです。
あまり場所を取らないので、気軽に育てられるでしょう。
ただ管理のポイントが一般的な観葉植物とは違うので、注意が必要です。
ここでは、コノフィツムの人気の種類と栽培のポイントについて紹介していきます。
コノフィツムって、どんな植物なの?
ハマミズナ科コツノフィム属に分類される、多肉植物です。
原産地は南アフリカで、日当たりの良い場所に自生しています。
草丈は2~10cmです。
株のサイズが小さいので、地植えではなく鉢植えにして育てます。
脱皮を繰り返しながら大きくなっていくのが特徴で、やがて可愛らしい花を咲かせます。
花の色は種類によって様々で、色数豊富です。
10月~3月に開花する種類が多く、昼に咲く種類と夜に咲く種類がありますよ。
花言葉は「似た者同士」です。
コノフィツムには、色々な形をした種類が存在しています。
- 足袋型
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このタイプは、てっぺんが2つに分かれているのが特徴です。
- くら型
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頭のてっぺんが平らになっている種類です。
- 丸型
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まん丸の形をしています。
- 有窓型
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透き通った質感で、植物とは思えない不思議な雰囲気を醸し出しています。
それでは、形の分類別に人気の品種を紹介していきます。
足袋型のコノフィツム
フィシフォルメ
香りのする花を咲かせます。
葉には模様が入ります。
花園
昼咲きの種類で、3~4cmの中型です。
オレンジ色のきれいな花を咲かせます。
桜貝
中型で、まるでハートのような形をしています。
花は黄色で、可愛らしいですよ。
オペラローズ
赤紫の花が、色鮮やかで美しい品種です。
白夜
草丈が5cmくらいにまで育ち、白い花を咲かせます。
星姫
日本で作られた品種で、ピンクの花が可愛らしいです。
葉の色が青緑色をしています。
くら型のコノフィツム
雨月
まるで石ころのような外見で、コロンと可愛らしいです。
花は紫や薄いピンク色をしています。
ペアルソニー
ピンク色の花で、こちらも丸っこくて可愛らしいです。
宝殿
大型の品種です。どっしりとしたコノフィツムが欲しい人におすすめ。
花は紫色です。
ウィッテベルゲンセ
独特な紋様が魅力的な品種です。
紋様には個体差があり、はっきりとした模様なほど値段が高くなるようです。
夜に白い花を咲かせます。
丸型のコノフィツム
カルキュルス
翡翠玉とも呼ばれています。
丸くてツルンとした見た目が美しいです。
夜に花を咲かせる種類で、花色は黄色です。
水滴玉
丸くて小さく、名前の通りまるで水滴のようです。
薄紫のキレイな花を咲かせます。
ウィルヘルミー
黄色い花を咲かせます。
有窓型のコノフィツム
ブルゲリ
人気の高い種類で、透き通った質感がまるでゼリーのようです。
栽培難易度はやや高めですが、とても美しい品種です。
マウガニー
褐色をしたコノフィツムです。気温が下がるほどに赤くなっていきます。
コノフィツムの栽培ポイント
気になる種類はあったでしょうか?
次にコノフィツムの栽培のポイントを紹介しますので、実際に育てる際に参考にしてみてくださいね。
管理する場所
冬生育型の植物であるコノフィツムは、涼しい場所が好きです。
8~25℃が生育温度となっているので、霜が降りるような季節には室内で管理しましょう。
高温多湿が苦手なので、夏は半日陰に置きましょう。
梅雨は雨が当たらない場所に移動させてくださいね。
水の与え方
葉っぱがシワシワにならないように、適度に水やりをしましょう。
生育期である冬は、土の表面が乾いたら水を与えます。
天気が良い日の午前中が良いです。
逆に夏は休眠状態になるので控えめにしましょう。
土が乾いてから、更に2~3日待ってから水やりをします。
春と秋は、土の表面が乾いたらタップリ与えます。
夏が近づいてきたら、少しずつ水やりを減らしましょう。
使う土
水はけが良い土を使いましょう。
多肉植物用の培養土が市販されているので、それを使うと楽ですよ。
自分で配合する場合の割合は、赤玉小粒2、鹿沼土小粒2、ピートモス2、川砂2、くん炭2がおすすめです。
肥料はあまり必要としませんが、植え付けや植え替えの時に堆肥を与えましょう。
植え付けや植え替え方法
適している時期は、10~11月です。
基本的に植え替えは必要ないですが、鉢に対して株が大きくなり過ぎた場合は植え替えます。
植え付ける前は、数日間水やりをしないで土を乾かします。
完全に乾いたら、鉢から株を取り出して古い土を落とし、古い根や伸び過ぎている根を切ります。
植え替え用の鉢に、植え付けます。
増やし方
可愛らしいコノフィツムがどんどん増えたら嬉しいですよね。
増やし方には、種から増やす方法と株分けがあります。
どちらも秋が適期です。
種まき用の土は、芝の目土4、鹿沼土小粒4、バーミキュライト1、腐葉土1の割合で配合しましょう。
浅い容器に土を入れ種をまいたら明るい日陰に置きます。
2週間くらいで発芽します。
株分けの場合は、群生している部分を手やナイフで割きましょう。
分けたら、別の鉢に植え付けます。
最後に
コノフィツムの種類と栽培のポイントについて紹介しましたが、いかがでしたか?
コノフィツムは脱皮をしながら大きくなる、ちょっと不思議な植物です。
見た目も個性的なので、ちょっと変わった植物を育ててみたい人におすすめですよ。
また、株のサイズが小さいので場所を取らないのも魅力です。
色んな種類があるので、コレクションしている人も多いです。
種や株分けで増やす事が出来るので、気に入った種類は増やしてみてくださいね。
色鮮やかな花も魅力で、中には芳香がある品種も存在します。
園芸店だけでなく、ホームセンターや雑貨屋さんでも見掛けるので、是非一度実物を見てみてくださいね。
ネット通販なら珍しい種類も手に入りますが、栽培が難しい品種もあるので注意しましょう。
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