ペットとして人気が高まっているトカゲですが、中にはとても飼育難易度が高い種類があります。
そういった種類は、初めてトカゲを飼う人にはおすすめ出来ません。
初心者さんは、環境に慣れやすく丈夫な種類を選ぶと良いですよ。
でもトカゲの種類は多過ぎて、どれが良いのか迷いますよね。
そこで今回は、人気のトカゲを7種類紹介していきたいと思います。
トカゲは慣れるけど懐かない
トカゲの紹介をする前にお伝えしておきたいのが、トカゲは犬や猫のように懐かないということです。
そのため、飼い主と心を通わせ合ったり、「撫でて欲しい」と催促してくるようなことはありません。
ただ環境や人に慣れて来れば、体を触らせてくれたりするようにもなります。
その状態を懐くと言っている人もいるので、解釈は人それぞれかも知れませんが、犬や猫のようなコミュニケーションは出来ないと思っておいた方が良いでしょう。
それでは、飼育しやすいトカゲを紹介していきます。
フトアゴヒゲトカゲ
大きさ40~50cm、寿命8~11年くらい、値段1~3万円。
オーストラリア東部に生息、昼行性。
エサは、昆虫やピンクマウス、野菜、花、果実、人工飼料
日本で人気の高いトカゲで、喉にはたくさんのアゴヒゲのようなものがあります。
実はこれ、ウロコなんです。
威嚇する時に喉を膨らませるとアゴヒゲ状のウロコが逆立ち、体を大きく見せることが出来ます。
生息しているのは内陸部の草原や岩場、低木林など、色々な場所です。
そのため、生息する地域によって体色が違っていたりします。
地味な色の個体もいれば、派手な色彩の個体も存在します。
エサは昆虫ですが、人工飼料に慣らすことも可能です。
おっとりした性格をしているので、お世話がしやすいでしょう。
ヒョウモントカゲモドキ
大きさ18~25cm、寿命10~15年くらい、値段8000円くらい。
生息地はインド北部~中近東、夜行性で地上で暮らすタイプです。
レオパードゲッコウとも呼ばれています。略してレオパと呼んだりもしています。
レオパは私も大好きで、ペットショップに行くと必ず見てしまうトカゲです。
大きな目がとても可愛らしく、女性にも人気があるトカゲです。
体色のバリエーションが多いのも魅力ですね。
荒地や岩地を好んで暮らし、太い尻尾に栄養を蓄えるという特徴があります。
飼育していて尻尾が細くなって来たら、栄養状態が悪くなっているということです。
エサは、昆虫やピンクマウス、鶏肉などです。
オス同士で飼育すると、繁殖期には死ぬまで喧嘩をすることもあるので注意が必要です。
グリーンイグアナ
大きさ90~200cm、寿命10~15年、値段3000~10000円。
生息地はメキシコ~ブラジル南部、西インド諸島、パラグアイ、昼行性で樹上で暮らすタイプです。
ペットとして人気が高く、世界中で飼育されているトカゲです。
イグアナの仲間は人に慣れにくいのですが、グリーンイグアナは例外でよく慣れてくれます。
丈夫だし性格的にも育てやすいのですが、とても大きく成長するのでスペースの確保という点では難しい種類と言えそうです。
幼体の内は栄養障害を防ぐために、生きた昆虫をたまに与えてミネラル補給をさせましょう。
早めに、栄養バランスの良い人工飼料に慣らすようにします。
ヤモリ
大きさ20cmくらい(種類によって様々)、寿命約10年。
一口にヤモリと言っても、その種類はとてもたくさんあります。
種類によって生息している場所や値段が、随分違っています。
暮らし方も、夜行性、昼行性、半樹上、半地上、樹上タイプと様々です。
臆病な性格をしていますが、気長に慣らせばハンドリングが出来るようになる場合もあります。
ヤモリは基本的に動きが素早いので、ケージの蓋は必ずつけてくださいね。
エサは、ヤモリの頭より小さな虫を食べます。
ペットショップで売っているコオロギやミルワームで良いでしょう。
冬は、冬眠中に死んでしまうケースもあるので、注意が必要です。
無理に冬眠をさせなくても大丈夫です。
エボシカメレオン
大きさ45~65cm、寿命5~8年、値段1~3万円(成体)。
生息地はイエメンです。
カメレオンの中では飼育難易度が低めで、カメレオン初心者さんに人気です。
飼育する場合は、コオロギやバッタなどの昆虫やピンクマウスを主に与え、補助的に果実や葉を与えます。
たくさん食べますし、水もよく飲みます。
ピンクマウスやピンクラットを食べるように慣らすと、楽になるでしょう。
性格は大人しく、ユーモラスな仕草で和ませてくれるエボシカメレオンですが、ある程度爬虫類の飼育に慣れてから挑戦することをおすすめします。
カメレオンの中では飼育が楽な方ですが、他のトカゲと比べると難しいと言えます。
大きく成長しますので、ケージのサイズも大型の物を用意しましょう。
オオアオジタトカゲ
大きさ50~60cm、寿命10~15年、値段5000~30000円。
インドネシアに生息していて、昼行性の地上タイプです。
青い舌をしているところから、この名前がつきました。
おっとりした性格をしていて、人工飼料にも慣らすことが出来るので初心者さんにも飼い易いです。
入手しやすいのも、魅力の一つです。
ハンドリングを楽しむことも出来ますよ。
噛みつくことは殆どないので、安心して飼育出来ます。
ただし、アオジタトカゲにも種類があって、キメラアオジタトカゲは気が荒いので避けた方が良いでしょう。
最後に
初心者さんにも飼育しやすいトカゲについて、6種類紹介いたしましたがいかがでしたか?
性格が穏やかな種類を集めてみましたが、実際に飼育するにはスペースの確保が必要になってきます。
特に体が大きく成長するグリーンイグアナは、将来とても大きなケージや放し飼いをする場所を用意しなくてはいけません。
エボシカメレオンは、ある程度爬虫類の飼育に慣れた人で、カメレオンを飼ってみたいという人におすすめです。
全くの初心者さんだと、管理が大変だと感じてしまうかも知れません。
飼育を始めたら、くれぐれも脱走に気を付けてくださいね。
トカゲはとても素早い動きで逃げて行くので、近所の人に迷惑を掛けてしまう恐れもあります。
爬虫類が苦手な人は結構多いので、気配りを忘れないようにしましょう。
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