ここ数年、メダカの飼育が大ブームになっていますね。
メダカは繁殖しやすく、初心者さんでも間単に増やす事が出来るのが魅力です。
メダカを飼育する時によく使われるのが、グリーンウォーターと呼ばれる緑色の水です。
緑色で濁っているので汚れた水に見えるのですが、実はこれがすごいパワーを持っているんです!
私もグリーンウォーターで育てていますが、親メダカも稚魚も元気に過ごしています。
これからメダカ飼育を始める人にも、是非おすすめしたいグリーンウォーター。
ここでは、グリーンウォーターの魅力と注意点、作り方について紹介いたします。
グリーンウォーターって、何なの?
グリーンウォーターというのは、植物ブランクトンの発生によって緑色に濁った水です。
メダカや金魚を庭で飼っていると水が自然と緑色になったりしますが、それがグリーンウォーターです。
「青水」とも呼ばれていて、メダカや金魚などの淡水魚を安定して育てられる魔法の水なんです。
メダカに良いとされているグリーンウォーターは、珪藻類を中心とした緑色の水です。
これとは別に、微細藻類が大量に発生して水面を覆ってしまっている水は、「アオコ」と呼ばれています。
アオコは水面が覆い尽くされることで、水の中の植物性プランクトンが光合成を出来なくなります。
異臭もしますし、藍藻の毒素で生体が死ぬ可能性もある水です。
グリーンウォーターのメリット
グリーンウォーターには、たくさんのメリットがありますよ。
有害物質が分解される
魚の排泄物によって、飼育水には硝酸塩などの有害物質が増えていきます。
この有害物質は、植物プランクトンにとっては栄養となります。
グリーンウォーターで飼育すると、有害物質を無害化してくれるんです。
酸素を出してくれる
グリーンウォーターの中に大量に含まれる植物プランクトンが、光合成によって酸素を作りだしてくれます。
メダカの食べ物
植物プランクトンは、メダカのエサになります。
これは稚魚を育てる時に、とても頼りになるんですよ。
メダカの稚魚は「針子」と呼ばれていて、とても小さい体をしています。
当然、口も小さいです。
そのためお店では稚魚用のエサが売られていますし、私は大人用のエサをすりつぶして与えていますが、稚魚にとっては植物プランクトンの方が食べやすいかも知れませんね。
針子には少量ずつこまめにエサを与える必要があるのですが、仕事に行っている間はなかなか難しいですよね。
グリーンウォーターで育てていれば、稚魚が餓死するのを防ぐことが出来ます。
グリーンウォーターのデメリットって何?
魅力的なグリーンウォーターですが、デメリットを把握した上で使う必要がありますよ。
水の中が見えにくい
緑色の水は結構濁っているので、水の中の様子が見えにくいです。
メダカの稚魚なんて、下の方にいたら全然見えません。
もし水の中に水生昆虫が入ってしまっていても、気付きにくいかも知れません。
死んだ魚の発見も遅れるので、水質悪化に繋がる可能性があります。
酸素不足になる可能性がある
植物プランクトンが酸素を作りだしてくれるのは、昼間の話です。
光合成を行わない夜間や、天気が悪くて日光が遮られている日などは、植物は光合成をしません。
光合成をしない時は、植物も酸素を取り込み二酸化炭素を出します。
そのためグリーンウォーターが濃すぎると、酸素の量が減ってしまう可能性があるんです。
あまりにも色が濃過ぎて、底が全然見えないような場合は、水換えをしてあげましょう。
私は適度に水を足して、うっすら中が見えるくらいに調整しています。
グリーンウォーターを作ってみよう!
グリーンウォーターの作り方は、とても簡単ですよ。
メダカを飼育している容器を、日なたに置いておけばOKです。
ただ、真夏の炎天下では水が茹ってしまう可能性があるので、そう言う場合は飼育水を少し別容器に取り分け、それを日なたに置いておけば良いでしょう。
数日でグリーンウォーターが出来上がります。
この時のポイントは「飼育水」を日なたに置くことです。
水道水をそのまま日なたに置いておいても、なかなか緑色になりません。
また、ミジンコやタニシや水草を入れた場合も、緑色になりにくいです。
私は、出来上がったグリーンウォーターの容器にヒメタニシを5匹ほど入れた事がありましたが、一晩でピカピカの透明な水になってしまいました。
グリーンウォーターが出来たら、その容器を日当りの良い場所に置いておけばずっと緑色のままです。
ミジンコ飼育をする事も出来る
グリーンウォーターで、ミジンコ飼育をする事も出来ますよ。
ミジンコは栄養価が高くメダカの良いエサになるので、是非増やしてみてください。
田んぼや池に行けば、ミジンコが見つかると思います。
肉眼でも見えるので、スポイトなどで捕まえて来ます。
それを自宅のグリーンウォーターに入れておけば、OKです。
先ほども書きましたが、ミジンコを入れるとグリーンウォーターは緑色では無くなっていきます。
動物プランクトンであるミジンコは植物プランクトンを食べて増えるので、植物プランクトンが無くなるとミジンコも減っていきます。
グリーンウォーターの濃度を一定にするためには、グリーンウォーター用の水槽を用意しておくと良いです。
そして、薄まってきたら継ぎ足していくのです。
これを繰り返していれば、ミジンコの数を維持する事が出来ます。
最後に
メダカや淡水魚の屋外飼育で頼りになる、グリーンウォーター。
今回は、グリーンウォーターの魅力と注意点、作り方について紹介いたしました。
緑色に濁っているので、魚を育てない人から見たら「汚い水」という印象があるでしょう。
ですがグリーンウォーターには、今回紹介したような魅力があります。
私が一番助かっているのが、稚魚のエサになってくれるという事です。
稚魚は餓死することが多いのですが、グリーンウォーターで飼育していればいつでも食べ放題で安心です。
また、グリーンウォーターを使って、ミジンコ飼育をする事も出来ますよ
メダカは動物プランクトンも好んで食べるので、是非ミジンコも育ててみて下さいね。
コメント