ため池などでひしめき合って咲いている、小さな白い花が「ガガブタ」です。
ガガブタなんて、ちょっと面白い名前ですよね。
面白いのは名前だけでなく、よく見ると花もちょっと変わっているんですよ。
真夏に咲く白いガガブタの花は涼し気で、自分で育てている人も多いようです。
ここでは、そんなガガブタの特徴と育て方を紹介いたします。
ガガブタって、どんなな植物なの?
ミツガシワ科アサザ属に分類される、多年生の水草です。
東南アジアやアフリカに分布しており、日本では本州以西に生息しています。
浅い池や沼など、水が溜まっている所に群生しています。
葉っぱは水面に浮いており、大きさは5~20cm。
7~9月の一番暑い時期に、1.5cmほどの小さな白い花を咲かせます。
モシャモシャと毛のような物がビッシリくっついており、見た目が独特です。
増え方が独特で、たった一枚の葉っぱからでも増えます。
水面に浮かべた葉っぱから、まるでバナナのような殖芽を伸ばして増えます。
間単にどんどん増えていくので、初心者でも安心して育てられます。
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ガガブタの育て方
水だけでも育ちますが、ここでは鉢植えにして水に沈める方法を紹介いたします。
まず、4号以上の鉢を用意して赤玉土を入れます。
そこにガガブタの苗を植えたら、肥料(水生植物用の純正IB化成や発酵油かすなど)を入れます。
その鉢ごと睡蓮鉢などに溜めた水に沈め、葉が水面に浮くように水位を調整してください。
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上手に育てるポイントは?
ガガブタを元気に育てるためのポイントは、次の通りです。
- お日様が好きな植物なので、半日は日が当たる場所に置きましょう。
- 夏場は水の蒸発が速いので、水が減ったら継ぎ足してください。葉っぱがいつも水面に浮いているようにします。
- 肥料を与え過ぎないように。根腐れを起こす場合があります。
冬越しの方法
ガガブタは寒くなると休眠します。
寒さに強いので、寒冷地以外では屋外でも越冬出来ます。
冬には、枯れたように見える状態になりますが、水を絶やさないようにしましょう。
肥料は与えずに、そっと春を待ちましょう。
春になって生長が盛んになると、根が込み入ってきます。
その場合は株分けをしましょう。
子株をガラス容器などに入れると、お洒落なインテリアにもなりますよ。
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最後に
とても丈夫で増えやすく、池や沼に群生するガガブタですが、近年は水質の悪化により生息場所が減っているようです。
もし庭に池を再現したいと思ったら、ガガブタを育ててみるといいかも知れません。
私も以前育てていましたが、増え過ぎて知人に分けたりするほどでした。
こんなに丈夫なガガブタが生息出来ないって、ちょっと怖い気もしますね。
水草初心者の人も簡単に育てられるので、興味があったら是非挑戦してみて下さいね。
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