多肉植物は育てるのが簡単な種類が多く、小さいサイズで売られていたり値段も手頃なことから、初心者からベテランまで幅広い人たちに人気があります。
ユニークな形のものも多く、コレクション性が高いのも人気の秘密でしょう。
室内のインテリアとして飾られていることも多いですが、実は屋外が好きな植物なんですよ。
ただ、屋外は気候の影響を直接受けやすいので、ちょっとしたポイントを押さえる必要があります。
ここでは、屋外で多肉植物を栽培してみたい人に向けて、屋外栽培のポイントをまとめてみました。
多肉植物って、屋外が好きなの?
多肉植物にとって、屋外は過酷な環境じゃないのかと不安に思う人もいるかも知れません。
確かに、小さくて可愛らしい多肉植物を見ていると、雨や風が当たらず温度管理もされた室内の方が良いような気がしてきます。
でも実は、屋外の方が多肉植物が丈夫に育ちやすいんです。
理由の一つは、光が良く当たるからです
多肉植物は世界各地に分布していますが、特に多いのがメキシコやアフリカのような乾燥地帯を好む品種です。
そのような品種は、あまり光に当たらない状況が続くとヒョロヒョロとした姿になってしまいます。
キュッと締まった可愛らしい姿を維持するには、適度に光が当たる環境が適しています。
屋内ではどうしても日陰になりがちなので、屋外の方が丈夫に育てやすいです。
もう一つの理由は、屋外の方が風通しが良いからです。
多肉植物は、乾燥した環境が好きです。
湿度が高くなると調子を崩し、最悪の場合腐ってしまうので気を付けましょう。
日当りが良いと言っても、直射日光は避けるようにしましょう。
強い日差しは葉焼けを起こしたり、溶けてしまう場合もあるからです。
適度に遮光するか、半日陰の場所に置くようにしましょう。
風通しが良い屋外でも、雨が降れば湿度が上がります。
なるべく雨に塗れない場所に置くのが良いでしょう。
屋外栽培する際の、雨対策について
先ほども書きましたが、屋外で育てていると気候の影響を直接受けます。
特に気を付けたいのが雨です。
多肉植物は、基本的に多湿が嫌いだからです。
雨が上がった後には、葉に付いた雨粒がレンズとなって葉焼けを起こしてしまう可能性もあります。
ですから多肉植物は、雨に当たらない場所で管理することをおすすめします。
または、雨に当たっても大丈夫な、強い品種を選ぶ良いでしょう。
我が家の庭では、雨が当たる場所に植えていますが調子を崩したことがありません。
朧月という品種で、丈夫な上に勝手にどんどん増えていくのでおすすめです。
他にも、火祭り、インディカ、子持ちレンゲ、白牡丹など、色々あります。
屋外栽培する際の、暑さ対策について
年々暑さが厳しくなる、日本の夏。
日光が好きな多肉植物とは言え、強過ぎる日差しは苦手です。
夏には、次のような暑さ対策をしてあげる必要があります。
適度に遮光
真夏の直射日光は、多肉植物にとって強烈過ぎるので避けましょう。
葉焼けや蒸れを引き起こす原因になってしまいます。
鉢ごと日陰に移すか、スダレなどを使って遮光してあげると良いでしょう。
水の与え方に注意
多肉植物は、基本的に乾燥地帯で生きています。
そのため、周りの水分をどんどん溜めこむような仕組みに出来上がっています。
普通の植物と同じ感覚で水を与えていると、水の与え過ぎで枯れてしまうんです。
多肉植物の場合は、土の8割以上が乾いてから水やりをするくらいで充分です。
葉にシワが寄っているようなら、水を欲しがっているので与えましょう。
丈夫な品種を選ぶ
雨対策の時と同じように、最初から日差しに強い品種を選ぶという手もあります。
熱帯地方に分布している品種なら、強い日差しに耐えるものが多いです。
アロエやカランコエ、アボニア、アガペ、パキポディウムなどがそうです。
屋外栽培する際の、寒さ対策について
多肉植物を屋外で育てる場合、冬の寒さにも注意する必要があります。
多肉植物ならではの、冬の管理方法があるので紹介しますね。
冬は水やりを控えめにする
元々多肉植物の水やりは、他の植物に比べて控えめですが、冬場はもっと控えめにします。
多肉植物の葉には、たくさんの水分が溜めこまれています。
その状態で寒さに当たると、葉が凍ってしまう場合があります。
そうならないためには、水やりを控えて水分を溜めこませないようにしましょう。
乾燥気味に育てることで、多肉植物の耐寒性がアップします。
冬の間は、水やりが1カ月に1回くらいでも大丈夫です。
ちなみに私は、基本的に冬場は水やりをしません。
鉢を屋内へ避難
屋外栽培にこだわり過ぎて、多肉植物が枯れてしまっては悲しいですよね。
寒さが厳しくなってきたら、屋内に入れてあげることも考えましょう。
室内でも冷え込むこともあるので段ボールで囲ったり、夜間は窓から離して置くと良いでしょう。
寒さに強い品種を選ぶ
越冬が心配でしたら、寒さに強い品種を選んで育てると良いですよ。
ハルオチア・アブツーサ、十二の巻、白牡丹、パーティドレス、立田、七宝樹、オーロラ、乙女心、虹の玉、乙女心など、これらの品種は最低気温5℃くらいまで大丈夫です。
ただ、寒さに強い品種は夏の暑さに弱いです。
寒さ対策が楽な分、夏にはしっかりと暑さ対策をする必要があります。
最後に
室内のインテリアとして人気の多肉植物を、屋外栽培する際の栽培ポイントをまとめました。
実は屋外は、多肉植物を育てるのに適した環境なんです。
多肉植物は日が当たらない場所だと、ヒョロヒョロした姿になってしまいがち。
屋外ならタップリと光に当てられるので、しっかりした株に育ちます。
ただし強い直射日光は苦手なので、適度に遮光してあげましょう。
また屋外は風通しが良いので蒸れにくく、多湿を嫌う多肉植物に適しています。
屋外が適していると言っても、四季がある日本では季節毎に対策が必要となってきます。
梅雨、夏、冬、それぞれの対策をまとめましたので、是非参考にしてみてくださいね。
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