「ささくれ」(「さかむけ」とも呼ぶ)が出来た時、「親不孝者」と言われたことはりませんか?
本当に親不孝をするとささくれが出来るのでしょうか?
昔、ささくれは不摂生な生活をしていると出来ると考えられていました。不規則な生活、不健康な食事をしていると皮膚が弱くなるのも当然です。
つまり「ささくれが出来るような不摂生な生活をして親に心配をかけるなんて親不孝者だ」という言い伝えから、そのようにいうようになったという一説があります。
ささくれとは
ささくれとは、手の爪の周りの表皮が、切ったり引っ張ったりといった物理的な要因がないのに自然に剥けてしまった状態のことをいいます。
ささくれが出来ても気にしない人が多いかもしれませんが、このささくれ、甘く見てはいけないようです。
ささくれが出来るには、それなりの原因があるようです。ではその原因、そして対処法にはどのようなものがあるのでしょうか?
ささくれの原因と対処法
原因(1) 単なる手肌の乾燥
ささくれの原因が単なる手肌の乾燥であれば、乾燥を防ぎ保湿をすれば治ります。
乾燥した空気、洗剤を使う水仕事、手洗いなど、手肌の潤いが奪われる原因はたくさんあります。
しかし、仕事でも生活でも避けて通れないことも事実です。
水仕事の時はゴム手袋を使う、ハンドクリームをこまめに塗るなどして、手肌を乾燥から守るように心掛けることが大切です。
原因(2) マニキュアやジェルネイル
マニキュアやジェルネイルなどのリムーバーや、ネイルケア時の甘皮除去がささくれの原因となることもあります。
リムーバーの成分アセトンには油分を奪う作用があるため、皮膚に負担をかけてしまいます。
甘皮には爪の乾燥を防ぎ、外部の刺激から爪を守る役割があります。
リムーバーを皮膚に付けないようにし、過度な甘皮除去は気を付けるようにしましょう。
原因(3) 栄養不足
爪や爪の周りの皮膚は、タンパク質で出来ています。
タンパク質やビタミンC、ビタミンA、カルシウムなどの栄養が不足すると、潤いのある皮膚が作られなくなり、ささくれが出来やすくなってしまいます。
また栄養不足になると血流状態が悪くなり、保湿成分などの栄養素が体の末端まで届きにくくなります。すると指先から乾燥した状態になっていくため、ささくれの原因になるのです。
偏りのないバランスの良い食事をすることも大切なことです。
原因(4) パソコンなどのデスクワーク
えっ?と思われるでしょうが、パソコンがささくれの原因になっていることもあるようです。
長時間タイピングをすることで指先に負担が掛かり、指先が乾燥しやすくなり、ささくれが出来やすくなるそうです。
ささくれの出来る指と弱っている部位
そしてこのささくれ、出来る場所によって、体のどの場所が弱っているのかわかるのだそうです。
各指の体の部位は次の通りです。
- 【親指】リンパ系・肺・呼吸器系
- 【人差し指】大腸・自律神経系
- 【中指】毛細血管・静脈系・アレルギー反応
- 【薬指】新陳代謝・ホルモンバランス
- 【小指】小腸・消化吸収器
ささくれの出来る指と手相
ささくれは、まだまだ色々教えてくれます。
なんと手相では、ささくれが出来る指によってそれぞれ異なる意味があるそうです。
基本的には左右の指の意味は同じですが、左手は過去と現在を、右手は未来を表します。
各指の意味は次の通りです。
- 【親指】生命力・バイタリティを表す指(肉体的・精神的に弱っている)
- 【人差し指】向上心・プライド・援助運を表す指(自信を無くし物事がうまくいかず孤立しがち)
- 【中指】知性・仕事運を表す指(知性がくもり仕事がうまくいかない)
- 【薬指】人気・成功・名声を表す指(本来の才能が発揮出来ず人気運も金運もダウン)
- 【小指】コミュニケーション力を表す指(大事な人と喧嘩したり誤解が生じたりしがち)
ささくれと手相が関係しているなんてビックリです。
最後に
ともあれ、このささくれ、引っ張ったり剥いたりしたくなりますが、絶対にやめましょう。
血が出たり、水がしみたりして痛い思いをするのは間違いありません。
仮にうまく?引っ張れたとしても細菌が入り化膿してしまうこともあります。
眉毛カット用のハサミなどで根元から切ることをお勧めします。
ただのささくれと思わず、心も体もささくれもしっかりケアしてあげましょう。
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