夏バテとは、Wikipediaによると
夏バテ(なつバテ)とは夏の暑さによる自律神経系の乱れに起因して現れる様々な症状。暑気中り(しょきあたり)、暑さ負け、夏負けと呼ばれることもある。本来は秋口に体調を崩した際、夏に体力が弱った影響で体調を崩したという意味であり、夏の時期で体調の悪さを表すのは誤用である。
を意味するようで、やはり夏の気象条件と因果関係があります。
ここ10年位前から世界中で異常気象の話題が多くなっており、日本でも全国各地で「夏の最高気温」を更新し続けています。
これにより、今まで以上に適切な夏バテ対策が求められるようになりました。
夏バテの症状とは、どんなもの
夏バテの症状は、人によって身体や精神にも影響が現れるなど、実に様々な側面があります。
また、夏バテになりやすい人の典型的な例としては、日頃から胃腸の弱い人、若い頃から虚弱体質の人、自律神経の調整が上手くいきにくい人、環境変化を敏感に感じとってしまう人等々が挙げられるようです。
通常、夏バテする人の多くは、「自律神経の調節機能が低下」するので、人によっては「身体全体の機能」に影響を及ぼす場合があります。中でも特に、「幼児」や「高齢者」は環境変化への適応が上手くいかないことが多いため、十分な注意が必要です。そこで、夏バテにはどのような症状があるのか、以下に一般的なものを挙げて見ます。
- 疲労感
- だるさ
- 熱感
- 立ちくらみ、めまい、ふらつき
- 手足のへ冷え
- 下肢のむくみ
- 食欲低下
- 下痢や便秘
- イライラ感
- 無気力感
夏バテの原因は、これだ!
それでは、夏バテの原因について考えてみましょう。
人の身体は、気温が高くなれば汗をくようになっています。この現象は、汗をかくと「自動的に体温を下げ一定に保とう」とする調節機能が働くからです。
しかし、この動作が頻繁になると「熱エネルギーの放出によって」体力を消耗し、身体に大きな負担を掛けることになります。
この状態が何度も繰り返したり長期間続いたりすると、その対応能力が限界を越えて機能不全に陥ります。
そうなると身体の熱を発散できなくなって、身体に熱がこもり、身体がだるくなり、胃腸の働きが弱り、といった症状が現れます。
このような症状を総称して夏バテと言っています。原因としては、一般的に以下の3つの項目が挙げられます。
自律神経の失調
人の身体は、暑くなると汗をかき、血管を拡張して体温を下げますが、この働きは全て「自律神経が司る自動システム」で作動します。とは、言っても人の身体は機械のように瞬時に反応できないため、例えば、暑い所から急に冷房した部屋に入った時、熱を出す必要がないにも拘わらず暫くは熱を放出してしまいます。
このような環境変化を1日何度も繰り返すと、自動システムに負担が掛かり調子に狂いが生じます。
この状態が続くと、めまい、食欲不振、頭痛、といった症状を惹き起こすことに繋がってしまう訳です。
例えば、気温が同じような地域であっても、湿度が低いと随分違ったことになります。つまり、「湿度が低い」場合は、汗をかいても皮膚の表面から「水分が蒸発しやすい」ので、体温調整の機能が問題なく働くので、自律神経への負担はかなり軽減される訳です。
したがって、夏バテ対策には温度もさることながら、「湿度調節が大きく効果を発揮する」ことになりますので、家庭でもエアコンの「除湿機能を上手に使う」ことが極めて有効となります。
水分の不足
身体から放出する汗の成分の殆どが水です。
汗となって身体の表面を覆った水分が蒸発する際、「蒸発熱(気化熱)によって体温を奪う」のです。
このサイクルが上手く機能しなくなると、体温上昇を抑制できなくなります。
夏の暑い日は、普段通りの生活でも1日平均2~3Lの汗をかいています。つまり、その分を「適時に補給しない」と身体の水分が不足し、頭痛、鼻水、足のむくみなどの症状がでてきます。酷くなると、下痢や嘔吐などの症状がでる場合もあります。
胃腸の不調や障害
夏の暑い時に、体温が高くなってしまうと胃腸への血流量が減ってしまいます。
また、短時間に汗をかき過ぎると「血中の塩分濃度」が低下し、胃酸の量が減ってしまいます。
さらに、渇きに任せて冷たいビール等の飲み物を一気に飲むと、胃腸に負担が掛かり下痢を誘発します。特に「冷たい飲み物は胃腸の温度を下げる」ことになり、消化酵素の働きの抑制にも繋がってしまします。
その上、自律神経の不調が重なると、より一層胃腸の働きに悪影響を及ぼしてしまいます。自律神経が不調に陥ると胃腸の働きを低下させ体力が消耗するといった、いわゆる「負の連鎖状態」に陥ってしまう訳です。
夏バテに負けないためには
夏バテ対策には、何といっても普段の生活を規則正しくすることが最も重要なことです。
つまり、過度な冷房を避け、適度な水分補給を心掛け、暴飲暴食を慎み、栄養バランスのとれた食事をとり、睡眠時間をしっかり確保し…といった具合でしょうか。
なお、夏バテ対策として、必要な栄養素のビタミンB1は、ありきたりですが、うなぎや豚肉からの補給が一番でしょう。また、カロチン、ビタミンB2、ビタミンC、鉄、カルシウム、カリウム等は緑黄色野菜、水分やミネラル類はお茶、スポーツドリンク、牛乳などで補給しましょう。
以下に、夏バテ対策の食べ物として特におすすめの「梅」に含まれるクエン酸の効用を紹介します。
- 胃液の分泌を促進し、胃粘膜を修復し胃潰瘍の予防に有効です。
- 肝臓の働きを活発にし、解毒作用を高めます。
- 腸から血液に取り込まれる際に、酸性からアルカリ性に変わることで血液の循環を促し、筋肉疲労の症状である肩コリや腰痛に和らげます。
- 血液中の乳酸の発生を抑制し、疲労回復を早める効果があります。
- 老廃物の代謝を促し、食欲増進や水分代謝を調節し身体の活力を生みます。
- 含まれる有機酸は、身体の疲労回復や食欲不振を回復する作用があります。
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終わりに
私は、これまで幸いなことに余り夏バテを意識した記憶がありません。しかし、これといって特別な切り札を持っていた訳でもありません。
ただ一つ、これから年々、私自身は年を重ね、気温はどんどん上昇する過程で、いつ夏バテに襲われるか分かりませ。
みなさんも、本記事をご参考に、「自分なりの夏バテ対策」を編み出してみてはいかがでしょうか?
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