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西郷どん 第31回「龍馬との約束」のあらすじとネタバレと感想。

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前回の第30回は、ヤモリと呼ばれる公家・岩倉具視(笑福亭鶴瓶さん)のお話でした。

吉之助(鈴木亮平さん)は、討幕思想をもつ岩倉に協力を求めます。

しかし都から追放された岩倉は、天皇や世の中を恨むばかりで動こうとしません。

そんなとき長州の桂小五郎(玉山鉄二さん)と再会しますが、薩摩を憎んでおり、こちらも同盟を組むことは難しい状態です。

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吉之助は岩倉をその気にさせようと、若い薩摩藩士に岩倉のすごさを教えます。

さらに、岩倉の息子(福山康平さん) の謹慎が解け、天皇からの「岩倉のことは忘れていない」という伝言を聞き、岩倉の心は再び燃えあがります。

前回の第30回「怪人 岩倉具視」を見逃した方は、是非こちらをどうぞ。

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それでは、第31回「龍馬との約束」のあらすじと感想です。

目次

日本の雨漏りを直す男

京の薩摩藩邸に勝海舟と名乗る男が訪ねてきます。男は勝の弟子・坂本龍馬(小栗旬さん)でした。厳しい薩摩の屋敷に入れてもらうには、勝の名を借りる他なかったのだと言い訳して笑います。龍馬は「海軍操練所は取り潰された。脱藩した土佐にも帰れん。どうぜよ西郷さん、買うてくれんかよ、このワシを」と、交渉します。

鹿児島では、島津家初代・忠久が雨の降る中生まれたという伝説があり、雨は幸運の前触れだとされています。そんな島津雨の中、吉之助が坂本龍馬を連れて、薩摩の家に帰ってきました。「今や日本にその名を知らん人がおらん、薩摩の英雄やろ。そんな人がどういて、こんな雨漏りがする家に住みゆうがですがろ」と、龍馬は驚きました。琴(桜庭ななみさん)が「兄さは、周りに雨漏りしている家があるのに、自分だけ立派な家に住むことができんち言うとです」と説明すると、龍馬は「気に入った!」「まっことええ男じゃのう!」と吉之助に惚れ込みます。

吉之助と龍馬の2人で、屋根に藁を足して雨漏りを修理します。吉之助は「日本は今、異国っちゅう雨にさらされちょる」と言うと、龍馬は「ほんで、雨漏りを直すみたいに幕府を潰しちょうとでも思いようが?」と返しました。龍馬には、この国を抜け出して船に乗って異国に行き、世界中の食べ物や鉄砲や軍艦などを手に入れ、商いをしたいという夢があります。吉之助は、龍馬が大手を振って商いができる国を作る、そのために力を貸してほしいと言うと、龍馬は「いくらでも力になるぜよ、薩摩がワシを買うてくれるんやったら」と約束しました。

薩摩に売り込む

薩摩では、2度目の長州征伐に向けた慶喜の動きを掴んでいました。吉之助は国父・久光(青木崇高さん)と藩主(長田成哉さん)に対して「幕府の命に薩摩は従わぬが得策と存じます」と進言。一同に緊張が走る中、久光は「案ずるな、薩摩は兵を出さん」と、幕府を見限ると決断したのです。一蔵(瑛太さん)の説得によるものでした。

久光の変化を喜ぶ吉之助は、坂本龍馬を部屋に入れます。久光は脱藩浪人風情がと怒りますが、海軍に勤め船を操ることができる男だと説明します。龍馬は「ワシは商人ですき、ワシが仕入れたもんをワシから買うてくれたら、幕府に目をつけられることもないですろ。どうですろ、薩摩でワシを買うてもらえんでしょうか」と自分自身を売り込みます。

久光の決断に感動した2人。吉之助は「もう答えは見えちょう。長州と手を組むしかなか」と言いますが、一蔵は「何を言うとじゃ」と反対します。寝転びながら話を聞いていた龍馬は「打つ手はあるぜよ」と起き上がり「ワシが薩摩を長州と結ばせちゃる」と、言い出しました。

あくる日の早朝、龍馬は西郷家を出ます。糸(黒木華さん)が起きてきて、龍馬を引き止めました。龍馬は「タイム・イズ・マネーですよ。善は急げということですら」と言って、他の家族は起こさぬよう頼み、「薩摩の宝は、薩摩芋、桜島、西郷吉之助ぜよ!」と言って薩摩を後にしました。

龍馬の橋渡し

1ヶ月後、一蔵は京に上ります。岩倉具視は、「長州征伐は中止すべき」という書状を、一蔵に託しました。岩倉は「中川宮には気をつけなはれや」と警告しました。一蔵が中川宮(なだぎ武さん)を訪ねると「できる限りのお力添えはさせてもらいます」と、丁寧な対応。しかし、にこやかな笑顔には裏があり…。

薩長同盟の鍵を握る桂小五郎は、藩から呼び戻されて長州にいました。龍馬は桂を訪ねます。幕府は長崎の商人らに、長州には銃や大砲、軍艦を売るなというお触れを出していました。龍馬は「ワシは今、薩摩から船を借りて異国と商いをしようとしちゅう。ワシが買うてきた兵器をそのまま長州に売ることができるじゃが」と取引を提案。しかし桂は「薩摩の手を借りる…薩摩だけは許せん」と、断固拒否します。

吉之助は、またも京に旅立ちます。糸は「今度はいつお戻りになられますか?」と不安な様子。そこに土佐の中岡慎太郎(山口翔悟さん)があらわれ、すぐに長州に来てほしいという龍馬の要望を伝えます。そのとき、一蔵から文が届きます。それは「遂に公方様が上洛された。このままではすぐに長州征伐の命が下る。力を貸して欲しい」という内容でした。京へ行こうと決断した吉之助は、海江田武次(高橋光臣さん)と大山格之助(北村有起哉さん)に、長州の下関に文を届けるようお願いします。海江田は「オイが行く」と了承してくれました。

天は味方せず

京では、天皇から「長州征伐は軽々しくしてはならぬ」という命が通達されます。とりあえずは長州征伐を回避しました。家臣を連れて二条城の廊下を進む慶喜に、吉之助と一蔵が道を譲ります。慶喜は「大久保か、お前の働きはおれのところまでよう聞こえるぞ」と声をかけ、一蔵が中川宮に渡した文書を落としました。慶喜は「お前らの動きは筒抜けだ」「これ以上、徳川の世を荒らすな」と言って、立ち去りました。中川宮は、慶喜に内通していたのです。

薩摩の定宿・鍵屋に戻ると、龍馬が待っていました。吉之助を「ワシはおまんを見誤っとったようじゃの」と睨みます。吉之助の文は届かず、何も知らない坂本と桂は下関でずっと待っていたのです。海江田は始めから文を届ける気はなく、吉之助をだましたのでした。龍馬は「桂さんがどんな気持ちで西郷さんと会うと決めたがか、それが分からんかい」と、激しく非難します。

坂本が去り、吉之助はうなだれます。しかし一蔵は「吉之助さは一度決めたら、どげんしてでんやりとげる」と、ニヤリとします。「仕方なか、天が味方せんときは、オイが味方してやる」と言って吉之助を慰めて「チェストーー!!」と気合を入れると、吉之助に笑顔が戻りました。

次回は、第32回「薩長同盟」です。

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いよいよ長州征伐の勅命が下りますが、勅命に従わない薩摩に、慶喜は「芋侍が」と怒りをにじませます。

薩摩の藩士たちは長州と手を組むことに反対。海江田は「断じて承服できんど」と騒ぎます。

吉之助に頼み込まれて、長州のために新しい武器を手に入れた龍馬。

しかし桂は薩摩への不信感が強く、動こうとしません。

薩摩と長州は、手を組むことができるのでしょうか?

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