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西郷どん 第22回「偉大な兄 地ごろな弟」のあらすじとネタバレと感想。

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第21回では、吉之助(鈴木亮平さん)と愛加那(二階堂ふみさん)の別れが描かれました。

愛加那は無事に男の子を出産。赤ん坊はすくすく成長し、幸せな日々が続きます。

そして島に大久保正助改め一蔵(瑛太さん)が現れ、薩摩帰還の命令を伝えました。

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吉之助は島に残ると言いますが、佐民(柄本明さん)は吉之助の本心を見抜き、薩摩へ帰るよう説得。

愛加那のお腹には新しい命が宿っていましたが、吉之助は愛加那を残し、薩摩へ帰る決断をしました。

前回の第21回「別れの唄」を見逃した方は、是非こちらをどうぞ。

それでは、第22回「偉大な兄 地ごろな弟」のあらすじと感想です。

目次

久光との確執

舞台は薩摩へ。久光(青木崇高さん)の出兵計画は、国中の倒幕派に注目されていました。吉之助は大島に3年いたから「大島三右衛門」だと偽名を名乗り、薩摩で活動を再開します。

一蔵と吉之助は、久光に対面し、呼び戻してもらったお礼をします。久光は威厳ある口調で「薩摩の国父であるこんわしが、いよいよ薩摩の精兵をもって御公儀に迫る」と、挙兵を宣言。しかし吉之助は挙兵に反対、「畏れながら国父様は、一度も薩摩を出たこっがございもはん」と、久光を否定します。久光は「わしを薩摩しか知らん、地ごろち申すか?」と激怒。吉之助に下がるよう命じました。地ごろとは、田舎者という意味。このときから、久光と吉之助の確執が始まってしまうのです。

夜になり、吉祥院に集まった吉之助と仲間たち。大山(北村有起哉さん)や海江田(有村俊斎が改名)(高橋光臣さん)たちと再会を祝い、盃を傾けます。そこに有馬新七(増田修一朗さん)が顔を出し、吉之助に脱藩を勧めます。倒幕に盛り上がる有馬と藩士たちを、吉之助は一喝。しかし有馬は「腐った幕府を倒さんで、こん日本国を変えるこつはできん」と、寺院を去っていきました。

脱藩、攘夷活動へ…

出兵計画は進み、いよいよ3日後に兵が出発します。その夜、有馬は十数名を連れて脱藩してしまいました。

吉之助は、出兵の先駆けとして、村田新八(堀井新太さん)と一緒に下関へ。白石正一郎(花王おさむさん)という豪商の屋敷で準備を進めます。すると白石が、西郷の弟と名乗る人物が、お役目の為に30両を受け取って京に向かったと言うのです。村田に確認すると、弟の信吾は有馬のところに出入りしていたといいます。

そのころ京都で信吾(錦戸亮さん)は、土佐の吉村虎太郎(兼松若人さん)や長州の久坂玄瑞(二神光さん)ら、尊王攘夷派の志士たちと酒を酌み交わしていました。久坂玄瑞に「西郷殿の弟さんが賛同してくれるんじゃけ、これほど心強い事はない」と言われる信吾。兄の知名度を利用しつつ、他藩の志士と交流しているようです。

紫の着物を艶やかに着こなした芸妓・おゆう(内田有紀さん)が登場。信吾に「ほな、小西郷はんどすねやねぇ。お近づきに…」と酒を注ぎます。信吾は彼女に見とれながら、酒をぐいっと飲み干します。

京へ

有馬たちが京に到着しそうだと知ると、吉之助はいても立ってもいられず、京に向かってしまいました。京についた吉之助。幕府にとって死んだはずの男である吉之助は、生きていると分かれば大変なことになります。薩摩藩の定宿・鍵屋にいくと、おかみの虎(近藤春菜さん)が吉之助の顔を見るなり泣いて喜びます。大島と名を変えて潜んでいると伝えたのに、虎は「西郷はんどす!」と大声で連呼…。そして鍵屋の主人から、信吾は繁の家という茶屋に入り浸っているという噂を聞きました。

繁の家で、信吾はおゆうをつかせて、酒を飲んでいました。身請けはいくらだと言い出す信吾を、おゆうは「お座敷でそないな事言わはるんは、不粋どすえ」とあしらいます。そこに吉之助が、スパーンと勢いよく障子を開けて登場。「白石殿の金に手をつけたな?」「この大バカ者が~!」と信吾を投げ飛ばしました。信吾は「今更兄貴面すっとか?もうおいに指図すんな!おいは脱藩するち決めたとじゃ」と言って、繁の家を飛び出してしまいます。

吉之助が「どうも、ご迷惑をおかけしてほんのこてすんもはん」とおゆうに頭を下げます。おゆうははんなりとした京言葉で「うちらみたいな者にそない頭下げはる御方なんか、今まで見た事おへん」と、感心。そして有馬は寺田屋という旅籠にいると教えてくれました。

腹を割って

寺田屋で、吉之助と有馬新七は向かい合い、腹を割って話し合います。「もし亡き殿が出兵されたなら、日本中が沸き立ったじゃろうのう。じゃっどん、国父様がそんまね事をしても日本は変えられん」と、説得。

安政の大獄とその報復である桜田門外の変により、人を殺してでも事を成し遂げようとする殺伐とした雰囲気が、この国を覆いました。そして異国の脅威に対して、何かしなければならないという思いが、脱藩して命をかけて事を起こそうとする若者を大量に生み出したのです。昭和の安保闘争のような、そんな雰囲気だったのではないでしょうか。

有馬は「まずは京都所司代を斬り、都から幕府方を追い出す」「そうすれば事は動く。腐った幕府は倒れ、尊皇攘夷の志を遂げるこっができる!」と、計画を話します。吉之助は「じゃっどん、今じゃなか」と、異国に負けない強い国にしてからだと力説。「どげんしてでんやるち言うなら、ここでおいを斬れ」と、強い眼差しで有馬に刀を差し出します。吉之助の覚悟を悟った有馬は「分かいもした」と納得、お互いを拳でど付き合い、笑顔で和解しました。信吾は初めて見る兄のそんな姿に、感じるところがあった様子…。

その夜、旅籠で川の字で寝る吉之助と信吾。信吾は「兄さぁは命懸けで生きちょっ。立派すぎて…おいにはまぶしか」と、感じたままに伝えました。吉之助は自分が大島で家族をつくって幸せに暮らした3年の間に、世の中は大きく変わった…と、信吾の苦労をいたわります。信吾は照れくさそうに、布団を頭から被りました。

下関に久光が到着、西郷がいないことに怒ります。すると中山という家臣が「国父様は亡き殿、斉彬様の背を追っておるだけで、その器は兄には到底及ばぬ」という、吉之助が漏らした言葉を密告します。久光は激怒し「直ちに西郷をひっ捕らえ腹を切らせ!」と命じたのです。

吉之助と信吾、斉彬と久光。「偉大な兄 地ごろな弟」というタイトルには、2組の兄弟が隠されていました。

次回「寺田屋騒動」。

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吉之助に下った切腹の命令に、理不尽を感じる信吾。信吾は、有馬や他藩の浪士と結託し、寺田屋に集結します。

切腹の命令をきっかけに、寺田屋では刀で切り合う大騒動が勃発…。

吉之助の命はどうなるのでしょうか?次回も目の離せない展開です!

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