今ではエコという言葉は、小さい子供が知っているくらい浸透しています。
地球環境に配慮した、様々な取り組みが行われています。
そんな中、夏の暑い時期に、植物の力を借りて室温の上昇を抑える方法が人気を集めています。
グリーンカーテンと呼ばれているもので、窓辺に植物の葉を茂らせることで日光を遮るのです。
今回はそんなグリーンカーテンの、長所と短所についてご紹介いたします。
グリーンカーテンの良い所
まず、グリーンカーテンにはどのような効果が期待出来るのか、ご紹介していきます。
遮光効果
夏の厳しい日差しを、葉で遮る事が出来ます。
太陽の光が当たると物体の温度は上昇しますので、熱の原因を反射することが出来れば、それだけで室温上昇をかなり抑えられます。
日本で昔から使われていた「スダレ」と同じ効果ですね。
蒸散作用
スダレと違うところは、蒸散という働きがあるという点です。
スダレですと、時間が経つほどにスダレも熱くなり、その熱が室温に影響を与えます。
ですが、グリーンカーテンは植物の力を借りているため、その心配がありません。
植物は、根から水を吸い上げ茎に溜め、葉の気孔から水分を蒸発させるという仕組みになっています。
葉の表面から水分を蒸発させる働きを、蒸散作用と呼んでいます。
水が蒸発する時には、周りの熱を奪うという性質がありますので、葉の温度が上昇するのを抑制出来るのです。
グリーンカーテンは蒸散をすることで、周囲の温度より低くなります。
そのため、窓ガラスやその周辺の温度の上昇を抑える事が出来るのです。
その他
この他にも、以下のようなメリットが考えられます。
- 電気代の節約
- 収穫が出来たり、花を楽しんだり出来る
- 緑色は目に優しく、気持ちが和らぐ
- CO2削減に繋がり、新鮮な酸素も作ってくれる
- 木漏れ日や風の音など、自然の良さを味わうことが出来る
グリーンカーテンの気になる所
良いことづくめに思われるグリーンカーテンですが、ちょっと気になる点もあります。
- 部屋の中が薄暗く感じる
- 植物の世話が大変。枯葉が落ちるのが嫌だ
- 外が見えにくい。防犯面で不安がある
- 虫が来る
- 用意する道具に、費用が掛かる
最後に
ここ数年で人気が高まり、挑戦する人も増えているグリーンカーテンについて、長所を短所をご紹介いたしました。
社交や蒸散により、室内の温度の上昇を抑える効果があるので、電気代の節約にもなりますね。
木漏れ日が気持ち良く、グリーンに癒されることも期待出来ます。
ですがその反面、防犯上の不安があったり、虫が寄ってきたりなど、気になる点もあります。
グリーンカーテンに挑戦する場合は、長所と短所を把握した上で考えてみると良いでしょう。