大河ドラマ「おんな城主 直虎」、第47回「決戦は高天神」を観ました。
織田信長(市川海老蔵さん)の策略により、嫡男・信康(平埜生成さん)と妻・瀬名(菜々緒さん)が死に追い込まれた家康(阿部サダオさん)。
自暴自棄に陥りますが、万千代に説得され、この先の徳川家のために次の戦は負けまいと誓います。
今回のサブタイトルは「決戦は高天神」。これはドリームズ・カム・トゥルーの1992年リリースのシングル「決戦は金曜日」が元ネタでしょう。ドリカム初のミリオンヒット・シングル曲でした。
前回の第46回「悪女について」を見逃した方は、是非こちらをどうぞ。
それでは、第47回「決戦は高天神」のあらすじと感想です。
徳川の団結
石川数正(中村織央さん)は、瀬名が誅殺されたことを知り、山中で自刃しようとします。そこに本多忠勝(高嶋政宏さん)があらわれ、岡崎城に連れ帰ります。城を離れる者や、信康を思って自刃するものが増え始め、事態を収拾すべく家康自らが岡崎城を訪れました。
家康は「信康はわしにはもったいない息子じゃった。瀬名がおらねばわしは岡崎に戻ることもできなんだ」と2人を惜しみ「瀬名の願いは駿河を取ることであった。故にわしは、なんとしても駿河を取りたい」「皆の力を貸して欲しい」と、庭に降りて家臣に語りかけます。岡崎衆も口々に「やりましょう」と賛同。
万千代(菅田将暉さん)は、井伊の先代が自分の力不足を認め、力を貸してほしいと百姓を味方につけたことを家康に伝えました。それを聞いた家康は、腹を割って家臣に歩み寄ったのです。徳川家は信長の策略に負けず、「エイエイオー」と団結しました。
六左、之の字の活躍
一方、井伊谷。おとわ(柴咲コウさん)は『虎松(万千代)を使い、徳川に戦の無い世を目指していただくよう持っていく』と決意したものの、何をすればいいのか悩みます。
そんな中、かつての井伊谷家臣、奥山六左衛門(田中美央さん)と中野直之(矢本悠馬さん)が、高天神攻めに駆り出されました。おとわは親しみを込めて彼らを「六左」「之の字」と呼びます。砦を築くために材木が必要、材木と言えば井伊谷ということで声がかかったのです。
おとわは和尚(小林薫さん)に、天下布武間近と言われる織田について「何の罪もない者の首を、卑劣な手段で落とさせる男でございましょう」と、皆がついていくのだろうかと疑問をぶつけます。史実でも織田信長は、各地で寺を焼き討ち、敵の一族郎党まで皆殺しなど、非道な人物です。本能寺の変のような裏切りを、おとわも予感しているのでしょう。
奥山と中野は高天神攻めの陣地に到着すると、竜宮小僧を川三郎と呼ぶ2人と雑談します。夜になって「川三郎」が万千代の姉・高瀬の故郷である、武田領の言葉だと思い出しました。武田の間者だったその2人を捕らえ、万千代に引き渡します。
万千代はその2人から井戸の場所を聞き出して、高天神城の水の手を切り城攻めに貢献。その功績により二万石を加増されました。さらに間者を捕らえた奥山と中野を万千代が召し抱え、徳川の家来になるよう家康直々に誘われます。
戦無き世を、家康に託す
おとわは、浜松に万千代を訪ねます。すると本多忠勝がおとわを気に入った様子で、恋のBGMが…。ここにきておとわに恋の予感とは、意外な展開です。
高天神城の籠城戦はまだ続きます。家康はさらに砦を作って追い込み、降伏を狙います。死者を出さずに戦いを終わらせたい家康の作戦なのです。万千代がそのことを話すと、おとわは「日ノ本一、戦が嫌いなお方が強うなれば、戦の無い世というものが見られるやもしれぬ」と言います。万千代は「しますよ、おれが。徳川を日ノ本一の殿にします」と、力強く答えました。
そして高天神城から降伏の矢文が放たれますが、同時に「降伏は許すな」という信長の命が。家康は信長に逆らえません。雨の夜、追い詰められ武田の兵が城から飛び出します。徳川軍は皆暗い顔で、出陣しました。
駿河を我が手に
近藤は、万千代が井伊谷の安堵を望まぬことを条件に、奥山と中野の徳川への仕官を認めます。しかし中野は仕官を拒み、龍潭寺の井戸端で「おれまでここを去るわけにはいかぬよのう、但馬」と、亡き政次に話しかけました。
おとわは中野に、徳川を日ノ本一にして、戦の無い世を作って欲しいと伝えます。不本意ながら女城主に仕えるが、井伊家が没落。心に折り合いを付け、井伊谷の番人になると決めた中野。しかし戦の無い世の為に奮闘するおとわを、誰よりも長く見守る彼は「殿の頼みを断れるわけがない!」と、徳川への仕官を承知しました。
壮絶な戦いの末に高天神城を落とした徳川軍。武田は坂を転げ落ちるように勢いを落とし、1年後に滅亡しました。武田領は信長の命で分割、駿河は徳川に拝領されました。家康は、信康と瀬名の分まで盃に酒を注ぎ、天に向って報告しました。
次回、第48話は「信長、浜松来たいってよ」。
最終回を間近にやたらと軽いタイトルですが、大魔王・信長をもてなすために万千代が奔走します。
大魔王がただの観光で浜松までくるのでしょうか?真意が怖いです…。
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