小さくて可愛い、ミドリフグという魚をご存知でしょうか?
熱帯魚ショップで見かける事も多く、アクアリストに人気の魚なんです。
その顔はとても愛嬌があり、一目ぼれする人が続出!
今回は、そんなミドリフグの特徴と飼育方法についてまとめてみました。
ミドリフグって、どんな魚なの?
東南アジアに生息しているフグの仲間の、ミドリフグ。
汽水域で生きているのが特徴です。
汽水というのは、海水と淡水が混ざりあった水の事で、川の河口付近などがそれにあたります。
成長すると10~15cmになり、寿命は5~10年です。長く付き合える熱帯魚と言えるでしょう。
フグと聞くと、体を大きく膨らませるイメージがありますよね。
ですが普通の飼育下では、その姿を見る事はないでしょう。
体を膨らませるのは、フグにとっても危険な行為であり、そのせいで死ぬこともあります。
ですからフグが体を膨らませるのは、生命の危険を感じた時だけなのです。
ミドリフグを飼育するポイント
飼育道具
ミドリフグの飼育には、特別な道具は必要ありません。
一般的な熱帯魚の飼育セットで大丈夫でしょう。
ミドリフグのための飼育セットもあるので、そちらを購入するのもおすすめです。
汽水作り
ミドリフグは汽水域に住んでいるので、水槽内の水も汽水にしておきましょう。
汽水の塩分濃度は海水の1/2~1/4です。人工海水の素で、簡単に作れます。
淡水で管理しているショップもありますが、それですと短命となってしまうでしょう。
餌
冷凍赤虫をよく食べますが、それだけでは栄養バランスが悪い野で、人工飼料やシジミ、クリルなども与えましょう。
ミドリフグは大食漢ですので、あげればあげただけ食べます。
餌の与え過ぎは水質悪化につながりますので、1日2回までにしましょう。
魚は空腹には耐えられますが、水質悪化は致命的な問題です。
水温
水温の急激な変化は、白点病の原因になります。年間を通して同じ水温を維持するようにしましょう。
23~28℃が適温です。冬はヒーター必須ですね。
水合わせをしっかりと!
購入したミドリフグを水槽に入れる時には、水合わせを丁寧にしましょう。
まず、袋のまま水槽に15分くらい浮かべておきます。
その後、袋の1/3の量の水を、水槽から袋へ入れます。
これで、水温とPHの変化を最小限にする事が出来ます。
ミドリフグには毒がある?
フグの仲間は、食べた物に含まれている毒を体にため込みます。体のどの部分に毒を溜めているのかは、季節によって違っているようです。
トラフグの食中毒は有名ですが、ミドリフグの場合は食用ではないので体のどこに毒があるのか分からないようです。
ミドリフグには、テトラドトキシンという毒があります。これはトラフグと同じものですが、ミドリフグは15cm程度にしかなりませんので、人間に害のある量ではないでしょう。
最後に
小さな体に愛嬌タップリの顔が魅力の、ミドリフグについて紹介させていただきました。
ミドリフグは汽水域に住む熱帯魚なので、飼育する際には汽水を作る必要があります。
大人に近づくにつれ、塩分濃度を濃くしていくと良いでしょう。
きちんと汽水を作り、水温を一定に保っていれば、特に飼育が難しいことはありません。
大食漢なので、おねだりに負けて餌を上げ過ぎないように気をつけましょう。