アクアリストに人気の熱帯魚に、バルーンモーリーという魚がいます。
この魚は名前の通り、まるで風船のようにまん丸な体つきが特徴。
可愛らしいだけでなくカラーバリエーションも豊富なので、群れで泳いでいると美しいです。
そんなバルーンモーリーは、繁殖力も旺盛。初心者でも増やすことが出来ますよ。
今回は、バルーンモーリーの繁殖方法についてお話をしていきます。
バルーンモーリーのオスとメス。どこで見分けるの?
バルーンモーリーは、生後2か月くらいしないと性別の判断が難しいです。
稚魚で購入した場合は、ある程度大きくなるまで待ちましょう。
見分け方は、肛門付近のヒレの形を見ます。オスは長くて、メスは扇形をしています。
オスでも、稚魚のうちは扇形のヒレをしていますので、メスと勘違いがち。
ですから、生後2カ月程度経ってから判断した方が良いのです。
繁殖させるための環境づくり。水質は弱アルカリ性に!
繁殖に適した水質を作る必要があるのですが、適しているのが「弱アルカリ性」です。
これを維持しつつ、しっかりと餌を与えていきましょう。
水質に敏感なバルーンモーリーですから、弱アルカリ性を維持出来るかどうかが、繁殖出来るかどうかの鍵となっています。水質管理には敏感になりましょう。
逆に言えば、環境さえ整っていれば1回の交尾で50匹生まれる程、繁殖力が旺盛です。
妊娠してるかどうか、どこで判断するの?
普段からお腹が丸いバルーンモーリーですので、妊娠が大変分かりにくいです。
よく観察してみて、お腹がいつもより膨らんでいたり、肛門付近が膨らんでいるようでしたら妊娠かも知れません。
また、上下に泳ぐ仕種をしたり、他の魚に対して神経質であったり、底でゆっくりしている場合も、妊娠の可能性があります。
稚魚の育て方
卵胎生ですので、稚魚の形で生まれてきます。
生まれてきた稚魚をそのままにしておくと、大半は親に食べられてしまいます。
ですから、稚魚を見つけたら隔離してあげましょう。産卵箱を利用しても良いですよ。
餌は、ブラインシュリンプがおすすめですが、親の餌を細かくすり潰したものでもOKです。
生後3か月くらいになれば、親と同じ水槽にいれても大丈夫でしょう。
最後に
風船のような丸い体のバルーンモーリーは、繁殖力旺盛な熱帯魚です。
今回は、その繁殖方法についてご紹介しました。
稚魚のうちは、性別の判断が困難です。見分けるポイントであるヒレの形が同じだからです。ですから、生後2か月を過ぎてから判断しましょう。
そして、水質管理に気を配るようにしましょう。
たくさん繁殖させたいのであれば、単独飼育がおすすめですよ。