ヒョウモントカゲモドキとも呼ばれている、レオパードゲッコー。
大きな瞳と美しい体色で、とても人気のある爬虫類です。
丈夫で飼育しやすいとのことで注目をされていますが、飼育環境が悪かったりすると途端に体調を崩します。
小動物は、ちょっとした体調の変化が命取りに!
いつもと様子が違う時には、動物病院に行きましょう。
また、病気の予防も大切ですよ。
そこで今回は、レオパードゲッコーがかかる病気について説明をしていきたいと思います。
クル病について
症状
骨が変形する病気です。手足が曲がったりするので、上手く歩けなくなったりします。背骨が曲がったり口が閉じなくなったり、体のアチコチが変形してしまいます。症状の進行が止まっても、曲がってしまった部分を元に戻すのは困難です。
原因
カルシウム不足によって起こります。普段与えている餌に、しっかりとカルシウムが含まれているか確認しましょう。
対策
一度変形したら戻らないので、しっかりカルシウムを摂取させましょう。
普段与えている餌にカルシウム剤をダスティングしたり、小皿に入れておくと良いでしょう。
特にメスは、産卵の時にカルシウムをたくさん必要とします。
過剰摂取による病気もあるので、与えすぎるのも問題です。
嘔吐について
症状
食べたものを吐き出します。体に大きな負担がかかるので、体力の消耗が激しいです。
原因
いくつもの原因があるので、それらを挙げてみます
- 餌が大きかったり、食べる量が多い
- 餌の腐敗
- 冷凍餌の場合、しっかり解凍されていない
- 食後にスキンシップをとった
- 激しい温度変化があった。暑過ぎたり寒すぎたりする
- 何らかの感染症
- 強いストレスによるもの
対策
原因が多過ぎて特定するのが大変だと思いますが、片っ端から心当たりのある原因について対処していくしかありません。嘔吐すると消化器官へのダメージがありますので、2~3日は餌を控えましょう。
クリプトスポリジウムについて
症状
体重が減り、下痢・嘔吐が見られます。食欲はあるのに痩せるのが特徴です。
放置していると、やがて死に至る恐ろしい病気です。
原因
クリプトスポリジウムの寄生が原因です。
これに感染している個体の糞や、飲み水を介して感染します。
対策
ペットショップの衛生環境をよく観察してから購入しましょう。
もし感染しているようでしたら、すぐに動物病院で診てもらいましょう。
致死率が高く恐ろしい病気とされていますが、回復した例もあるからです。
他の個体に感染しないように、隔離する必要があります。
もし感染個体が亡くなった場合は、使っていたお世話道具は破棄することをおすすめします。
マウスロットについて
症状
口が開けっぱなしになっていたり、チーズのような膿が出てきます。
そして食欲が無くなり、体重が減少します。
原因
飼育環境の衛生状態が悪いとかかる病気です。
また、ピンセットで餌を与えた時に、口を傷つけることも原因となります。
対策
動物病院で、抗生物質による治療をしてもらいましょう。
口内炎を甘く見ていると、死亡する場合もあるので危険です。
最後に
レオパードゲッコーがかかる病気には、たくさんのものがあります。
その中からいくつかご紹介しましたが、いかがでしたか?
病気を予防するには、温度と衛生状態、栄養バランス、ストレスのない環境が必要となります。
そして毎日しっかりと観察をすることです。
ちょっとした変化に気付けるかどうかが、早期発見の鍵なのです。