ペットとして飼育されているフクロモモンガは増えていますが、まだまだ情報量が少ない世の中。
周りにフクロモモンガを飼育している人もいない状態で、病気の早期発見がしにくいことも考えられます。
そこで今回は、フクロモモンガの病気についての知識を増やすために、多く見られる4つの病気についてご紹介していきたいと思います。
下痢
フクロモモンガで見られる病気の1~2割が下痢です。
その原因は様々で、大腸菌やサルモネラなどの細菌であったり、ジアルジア、トリコモナスなどの原虫であったりします。
また、牛乳を与えた時に起こす下痢は、乳糖を分解出来ていないのが原因。
柑橘類をたくさん食べた時にも下痢を起こします。
また、フクロモモンガ与えて良いかどうか、よく分からない物を与える事も、下痢の原因となります。
その他に、ストレスにより自律神経が乱れるのも原因となったりします。
治療法は、まず検便で病原体探ります。
寄生虫なら駆除薬、細菌感染の場合は抗生物質を投与して治療をします。
脱水症状を起こす可能性もありますので、場合によっては補液も必要です。
ペニス脱
こちらも、病気の1~2割程度に見られるものです。
フクロモモンガのペニスは、先端が2つに分かれています。大人のオスは、ペニスを出したりひっこめたりするのですが、出し過ぎているとペニスが乾燥してきて戻らなくなってしまうのです。
早く戻さないと壊死するので、怖い状態です。
治療方法は、乾燥で戻らないようであれば水をつけて湿らせて様子をみましょう。すぐに戻れば大丈夫です。
毛が絡むことで戻らないのなら、動物病院に連れて行きましょう。長時間経過している場合も、壊死の危険があるので動物病院へ!
自傷行為
フクロモモンガに多い病気というより、問題行動と言った方が良さそうですね。
自分の体を傷つける行動で、感染症などに発展するので注意する必要があります。
多発する時期が、生後9か月とも言われています。
これには、身体的な原因と心理的な原因があります。
体に小さな傷があるだけでも、フクロモモンガはとても気にします。そしてその部分だけ齧り続けたりします。
また、ストレスによる原因も多いです。
ケージの置き場所は静かですか?寂しがってはいませんか?
同居の動物との関係を見直す必要もあるでしょう。
代謝性骨疾患
フクロモモンガにとても多い病気で、4~5割を占めると言われるほどです。
骨がうまく作られず、くる病気や骨粗しょう症など、骨に異常が現れてしまう病気です。
骨が弱くなり、すぐに骨折したりします。
遊ばなくなったり動きが鈍くなったり、足が麻痺していたり腫れているといった症状が見られます。
治療法は、カルシウムやビタミンDの薬を投与することと、食生活を改善することです。
最後に
フクロモモンガが掛りやすい病気について、4つご紹介しました。
下痢や自傷行為など、ストレスが関係しているものも多いようです。
フクロモモンガを飼育する時には、生活環境をしっかりチェックする必要がありそうですね。
今回ご紹介した、下痢、ペニス脱、自傷行為、代謝性骨疾患の4つには、特に注意しておきましょう。
もしも気になる症状が見られたら、獣医さんに診察してもらうことをおすすめします。