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いだてん~東京オリムピック噺~ 第32回「独裁者」のあらすじとネタバレと感想。

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前回の第31回「トップ・オブ・ザ・ワールド」では、ロサンゼルスオリンピックで日本水泳チームは、女子平泳ぎで銀メダル、男子背泳ぎで金銀銅独占、男子平泳ぎで金と銀、など次々にメダルを獲得し、世界に強さを見せつけました。

エキシビションでは日本泳法を実演して喝采を浴び、ロサンゼルスオリンピックは閉幕。リトルトーキョーの日系人はアメリカ人から差別を受けていましたが、日本人の活躍で誇りを取り戻し、帰国する日本選手団に向かって感謝を伝えました。

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前回の第31回「トップ・オブ・ザ・ワールド」を見逃した方は、是非こちらをどうぞ。

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それでは、第32回「独裁者」のあらすじと感想です。

目次

次こそ、金メダル

昭和7年9月8日、ロサンゼルスから帰国した選手たちは、日比谷公園音楽堂で開かれる大市民歓迎会に出席するため、控え室に集まっていました。選手たちがそれぞれの活躍を称え合っていると、東京市長の永田(イッセー尾形さん)が前畑(上白石萌歌さん)に向かって「なぜ金メダルを取ってこなかったんだね」と悪気なく質問し、責任を感じた選手たちは顔を伏せます。そこに政治(阿部サダヲさん)がやってきて「永田さん、だったらアンタが泳いでみればいい」と一喝し、選手たちの努力を訴え「そんなことがよく言えるな!」と怒鳴ります。永田は謝りますが、日本国民全員が悔しがっていたのだと弁明しました。

それを裏付けるように、前畑に全国からたくさんの激励の手紙が届きます。『4年後のベルリンで金メダルを!』という手紙に、前畑は「4年後ってうち22歳よ!?そんな年まで泳ぐなんてアホよ!」と憤りました。その晩、前畑の夢枕に死んだ父と母が立ち、「あと1/10秒やったのにな」「銀メダルはまだ途中!」と言いました。前畑はガバっと起き上がって水着に着替え「1/10秒、1/10秒、1/10秒…ああ悔しい!金メダルー!」と叫びながらプールに飛び込みました。ベルリンに向けて、前畑の戦いが始まりました。

招致活動、開始

昭和7年9月29日、岸会長(岩松了さん)は昭和天皇にオリンピックの成果をご進講申し上げる役目を仰せ使います。

政治と野口(永山絢斗さん)は体協理事室の机で卓球をしていました。政治は再び体協理事に推薦されますが、あっさり断ります。政治は「あーあ、何か違うんだよな~」と言ってラケットを放り投げました。日本国民の熱狂ぶりに違和感を覚える政治。しかし野口は「ぜいたくな悩みだな」と、自分の時代はスポーツの意義そのものが理解されなかったと返しました。そこにご進講を終えた岸が帰ってきます。岸は「生きて陛下のご尊顔を拝し奉った上に、オリンピックについて報告申し上げる日がこようとは…」と感動していました。

ヒトラーは首相になった途端、オリンピックを支持し、1936年はそのままベルリンに。1940年はローマと東京の一騎打ちとなり、勝ち目が薄くなります。そしてオリンピック招致の言い出しっぺだった永田市長が、部下の汚職の責任を取って辞任してしまいました。

政治は東京市庁舎内の「紀元二六〇〇年国際オリムピック競技大会東京開催に関する委員会」という長い名前の会議室に呼ばれます。元国際連盟事務次長で嘉納塾出身、柔道五段の杉村(加藤雅也さん)が、新しく招致委員となりました。さらに元貴族院で英国留学経験のある副島(塚本晋也さん)も加わり、政治は水泳総監督として招致活動をすることになります。

政治と菊枝の結婚

ロサンゼルスオリンピックから新聞社の仕事に戻った政治は、オリンピックの回顧録の記事に取り掛かります。政治は夜な夜な記事を書き、そこに菊枝(麻生久美子さん)が夜食を差し入れました。2人はお互い、ほのかな好意があるように見えます。しかしマリー(薬師丸ひろ子さん)が占うと、見合いの相手とも菊枝とも、どちらとも結ばれないと出てしまいました。

次の日、政治は上司の緒方(リリー・フランキーさん)に、見合いの話を断りました。緒方は仕方がないと、横で聞いていた菊枝にその話を伝えます。政治はようやく見合い相手が菊枝本人だと気づき、「待ってくださ~い!」と緒方を止め、菊枝に「結婚しよう!」といきなりプロポーズしました。

マリーの占いはまたしても外れ、昭和8年4月に2人は結婚式をあげます。式には水泳チームや、かつての同僚で衆議院議員となった河野(桐谷健太さん)たちが駆けつけました。紙吹雪が舞う中、2人はタキシードと白いウェディングドレスで着飾り、祝福を受けます。そこに余興として呼ばれたのが、古今亭志ん馬こと孝蔵(森山未來さん)でした。政治が「何が志ん馬だよ、おい。勝鬨亭の朝太じゃねえか!」と声をかけると、孝蔵も驚いて「おめえ、誰かと思ったら、浜松のカッパだ!」とびっくりします。

この頃の孝蔵は、少しずつ売れ始めてお座敷や結婚式の余興に呼ばれるようになっていました。そして師匠や売れっ子がやりたがらないラジオに出演して、金を稼げるようになったのです。

ローマVS東京

岸は喘息の発作で入院しました。政治と野口、杉村が見舞いに来ます。杉村は「朗報です。40年の候補地がローマ、ヘルシンキ東京に絞られました」と報告。岸は「また一歩近づいた」と笑顔を見せました。しかし10月29日に岸は急逝、東京オリンピックをその目で見ることは叶いませんでした。嘉納(役所広司さん)は「岸君、君がその目で見たかった光景を、我々は必ず現実にしてみせるぞ!この東京で!」と、岸の遺影に誓います。

翌年、アテネで開かれたIOC総会から帰国した嘉納は、いつになく悲観的でした。ローマ支持を表明する委員も多く、勝ち目が薄い状況なのです。副島が意見を求めると、政治は「誰のためのオリンピックかって話じゃんね~ムッソリーニもヒトラーもいないんだから、日本には。嘉納治五郎はいるけどね~」と言います。「ローマには勝てない。じゃあどうしますかね?逆らわずして勝つの嘉納さん。じゃあ諦めますか?それとも4年後を取りに行きますか?」といつもように早口でまくしたてました。

嘉納は真剣な顔で「これは極論だがね…譲ってもらうってのはどうだ。ムッソリーニに、オリンピックを」と言い出しました。さらに杉村が10月からイタリア大使に就任することが決まっており、ムッソリーニとの対面が可能な状況になります。副島は反対しますが、嘉納と杉村は聞き入れずに盛り上がりました。

政治は日本の魅力を伝える写真集を作れと命令されます。新婚なのに連日部下を家に呼んで作業し、ついに写真集が出来上がりました。表紙は漢字で「日本」、明治神宮スタジアムや神宮プールはもちろん、京都や富士山など景勝地の写真が盛り込んであります。白黒写真でしたが、日本の素晴らしさが伝わる写真集です。嘉納は「これさえあれば鬼に金棒!まずローマに赴きムッソリーニを説得し…」と立ち上がった途端「うう!」と呻き、頭を押さえて苦しみだします。

次回は、第33回「仁義なき戦い」。

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オリンピック招致、決戦の地はオスロ。東京かローマか、国家の威信を賭けた戦いが始まります。

嘉納は倒れ、頭の手術をすることになりました。果たして無事に復帰できるのでしょうか?

そして、コメディ担当美川が「満州だよ、これからは!」と、久々に登場します。

次回も楽しみです!

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