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いだてん~東京オリムピック噺~ 第17回「いつも二人で」のあらすじとネタバレと感想。

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第16回、祝言の後すぐに東京に戻った四三(中村勘九郎さん)は、オリンピックに向けて練習を再開。

播磨屋の2階に下宿すると、向かいの家には三島家の女中だったシマ(杉咲花さん)が住んでいました。

女中をやめて、東京女子高等師範を目指して勉強中です。

一方の孝蔵(森山未來さん)は、無銭飲食で捕まります。

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牢名主の男(マキタスポーツさん)に指摘され、落語修行のやり直しを決意しました。

そんな中、ヨーロッパの戦争が激化し、ベルリン・オリンピックが中止になってしまいます。

前回の第16回「ベルリンの壁」を見逃した方は、是非こちらをどうぞ。

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それでは、第17回「いつも二人で」のあらすじと感想です。

目次

金メダルの無念

1915年…大正15年6月。ベルリン・オリンピックの開催中止が報じられます。日本体育協会は四三を呼び出し、嘉納(役所広司さん)が「オリンピックは中止だ。欧州戦争の長期化により、無期延期!無念!」と伝えました。四三はショックを受けて呆然とします。

新聞でオリンピック中止を知った幾江(大竹しのぶさん)は、スヤ(綾瀬はるかさん)に「スヤとマラソン、どっちが大事が聞いてみなせい。今ならマラソンに勝てるかもしれんばい」と、四三を熊本に呼び戻すよう命じます。

四三のことを心配して、シマや車屋の清さん(峯田和伸さん)が播磨屋を訪れます。野口源三郎(永山絢斗さん)たちも全国から駆けつけました。皆で励ましますが、四三は無気力に「なーし俺は走っとですか…」とつぶやきます。清さんは怒って「贅沢言ってんじゃねえぞ!」と、四三を階段から突き飛ばしました。

そこにちょうど、スヤがやってきました。「俺はもう走れんです!4年だけ、ベルリン・オリンピックまでちゅう約束で、家族の援助ば受けて走っとです。これ以上迷惑かけられん!」と取り乱す四三に、スヤが水を頭にかけて大人しくさせます。

皆は帰り、スヤは四三に茶を入れました。熊本には帰らないという四三に、金メダルを取って喜ぶが顔が見たいから、遠くから応援していると伝えると、四三は「俺は…さみしか」と、つぶやきました。「きつーか練習ばした夜は、必ずスヤの夢ば見ました」と漏らします。前回スヤを拒否したときは、スヤよりマラソン優先、愛情がないのかと思いましたが、やっぱりスヤのことがとても好きなのですね。

スヤは金メダルに見立てたいきなり団子を渡して励ましますが、四三は笑うことができず、スヤの胸ですすり泣きました。そして立ち直った四三は、再び走り出します。

次なる目標

その晩2人は、布団を並べて寝ました。四三がこれからは時々会いに来ていい、帰れとは言わないと言います。そして引退後のことを語りました。スヤは2人の将来を考えていましたが、四三は「日本マラソン界の未来を第一に考えんといかん」と、マラソンのことしか頭にありません。スヤはあきれながら「金栗四三が50人いたらよかばってんね」と言うと、四三は「は…!50人!」と、何かをひらめいた様子です。

翌日、四三は教職につくことを嘉納に報告します。「もし俺が50人おったら、50倍の距離が走れます」と、1人で10km走れば500km、東京から大阪まで走れると言うと、嘉納も「面白い!」と賛成しました。「そん50人ば育てるために、俺は教員になります!」と、新しい目標を見つけたのです。

そのころ浜松では、田畑政治(子役、山時聡真くん)がやさぐれていました。フラフラとやってきた孝蔵が「何が楽しいんだかよ」と、水練に励む生徒たちを馬鹿にしました。まだ子供の政治が「医者に止められたで…だから見てるだけだ…」と寂しそうにしていると、孝蔵は桟橋から政治を投げ落として「医者の言うこと鵜呑みにするなんざ、愚の骨頂だに!」と、静岡弁を真似てからかいました。

夢の東京大阪間レース

大正5年4月。四三は神奈川師範学校に地理の教員として配属されます。放課後はマラソンの指導をし、練習法やマラソン足袋の改善を模索しました。

そして東京大阪間をリレーする企画を嘉納と進めます。2人が話し合いをしていると、読売新聞の記者が「ちょうど我々も同じようなことを考えておりまして…」と話しかけてきました。そして読売新聞の運動部相談役を紹介されます。その人物は、天狗倶楽部の吉岡信敬(満島真之介さん)でした。意気投合し、世界初のレースだと盛り上がります。皆の勢いに触発された嘉納は「いつの日か東京でオリンピックを開くために、世界に誇れる競技場を造る!」と、新たな目標を宣言しました。

大日本体育協会の理事会が開かれ、四三が東海道を走り次ぐ企画について説明します。始めは否定していた会長の岸(岩松了さん)や永井(杉本哲太さん)も、読売主催ならと賛成。名称について副会長の武田(永島敏行さん)が「駅伝はどうだろう」と提案し、皆が賛成しました。

シマの働くミルクホールで嘉納や吉岡が壮大な計画を語っていると、シマが「女子選手は参加しないのですか?」と質問します。しかし嘉納も吉岡も、女子にスポーツは無理だと否定。競技スポーツ推進派の嘉納治五郎でも、女子スポーツ対する考え方は保守的でした。

シマは二階堂トクヨ(寺島しのぶさん)に女子マラソンについて相談しますが、トクヨは「マラソンなど西洋では時代遅れ!貧乏人の競技です!」とこき下ろし、理解を得ることはできませんでした。

史上初の駅伝開催

大正6年4月27日に日本初の駅伝レース、東海道五十三次駅伝が開催されます。関東軍、関西軍の2チームが走るレースは順調に進み、京都を出て、名古屋から浜松に。浜名湖は船で渡りました。見附で関東軍選手のアキレス腱が切れてリタイヤしますが、次の14区の選手が2区間走ってカバーします。

街道には観衆が詰めかけました。スタートから44時間、いよいよ関東軍の最終走者・金栗四三です。ゴールの日本橋には、10万人の観衆が押し寄せ、「駅伝!駅伝!」と吉岡の音頭に合わせて盛り上がりました。スポーツが人々の心を1つにしたのです。

四三の実家、実次(中村獅童さん)のところに幾江が乗り込んできました。また怒鳴られるかと思いきや、熊本に帰ってきたスヤがご懐妊だと報告し「これで池辺家も安泰じゃ!」と喜びます。

次回の第18回は、「愛の夢」。

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二階堂トクヨがヨーロッパからダンスを持ち込み、女子生徒に指導します。

いくつものリボンをつけた棒を中心に、リボンの先を持ってぐるぐると回る女生徒たち。

しかしシマは女子だって走りたいのだと、袴の裾をからげて町中を走ります。

一方孝蔵は、小梅(橋本愛さん)と美川(勝地涼さん)のトラブルに巻き込まれてしまいます。

「あたしゃ朝太に惚れてんのさ!」とタンカを切る小梅。一体3人の関係はどうなるのでしょうか?

女子スポーツの始まりはどんな様子なのか、次回も楽しみです。

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