小瓶の中で育てる、美しい緑色が魅力の「マリモ」。
最近、マリモに癒しを求める人が増えているそうです。
スマホやPCを見続ける現代人の、疲れた目を休める効果もありそうですね。
マリモと言えば、北海道の阿寒湖が有名ですよね。
冷たい水の下で、ゆっくと丸まり大きくなっていくんです。
とても神秘的なその姿に、魅了される人が後を絶ちません。
実は私も、マリモを8年間育て続けています。
夏は冷蔵庫に入れるなど、ちょっとしたコツで長く育てていくことが出来ますよ。
ここでは、そんなマリモについて詳しくお話をしていきたいと思います。
マリモってどんな生き物?
アオミソウ科マリモ属であるマリモは、淡水生の緑藻が毬のように絡み合ったもののことを指します。
マリモは30cmくらいのものが最大!
かなり大きいですが、これは自然の状態の話です。
普通に瓶などで育てる場合は、そんなに大きくなりません。
原産国はハッキリ分かりません。
ですが、もしかしたら北半球のすべてのマリモは、北海道の阿寒湖が原産かも知れないという説もあります。
日本では阿寒湖の他に、秋田県の獅子ヶ鼻湿原の鳥海マリモ、青森・富山・山梨の湖や琵琶湖にも生息しています。
阿寒湖のマリモは、特に美しい球状になっていて国の天然記念物とされています。
寒い場所が好きなようで、阿寒湖のマリモは真冬には分厚い氷の下で生きています。
逆に暑さには大変弱く、栽培下では夏に枯らしてしまう人が多いようです。
コロコロとしたまん丸な姿で人気のマリモ。
その形を作っているのは細長い「藻」です。
先ほども書いたように藻が絡み合うことで大きな球体を作っているのですが、お土産屋さんで売っているのは人工的に丸くしたものが多いです。
日本のマリモは特別天然記念物ですから、自然の物を取って来てはいけません!
お店で売られているものを購入しましょう。
もし大きなマリモが欲しかったら、セイヨウマリモがおすすめです。
日本のマリモに比べると多少いびつですが、それもまた可愛いものです。
私が育てているのも、セイヨウマリモです。
マリモの種類
マリモには、たくさんの種類があると言われていました。ですが研究が進んで、現在ではたった2つに絞られています。
マリモ
マリモと言えば、これを指します。硬くて、触るとチクチクします。
タテヤママリモ
全国的に見られる種類です。DNA分析をしたところ、マリモとは別の種類ということが分かりました。
マリモの育て方
あなたもマリモを育ててみませんか?
特別な道具は必要ないですし、温度に気をつけていればとても簡単なんですよ。
用意するもと注意点を簡単にまとめてみました。
マリモ
日本のマリモは特別天然記念物に指定されていますので、絶対に自然から採らないようにしましょう。
ネット通販や熱帯魚ショップなどで、大きなセイヨウマリモが手軽に入手出来ますよ。
ハート型のマリモもあるようです。
小さいキーホルダーのような物は、スポンジで作った偽物の可能性もあります。
蓋つきの瓶に入ったものを選びましょう。
容器
マリモが余裕で入るくらいの、大きめのガラス瓶がおすすめです。
気に入った形の瓶を選びましょう。
あまり小さいと水が汚れやすくなりますし、温度変化が激しくなるので管理が難しいかも知れません。
私は100円ショップで買った小瓶に入れています。
水
水道水をそのまま使って大丈夫です。
カルキ抜きは必要ないです。
茶こし
水を交換する時に、誤って排水溝に落としてしまわないようにするためです。
無くても問題ありませんが、うっかり排水口に流してしまったという話を耳にするので、一応用意しておくと良いかも知れません。
お世話
水交換
夏でしたら、2週間に1回は水を交換してください。
冬なら1か月に1回で大丈夫でしょう。
水が汚れているようなら、もっと短いサイクルでも構いません。
ただし毎日交換してしまうと、マリモが水に馴染む事が出来ないので気を付けましょう。
水が汚れていると、マリモが弱っていきます。
微生物が発生することもあり、そうなるとちょっと気持ち悪いですよね。
もし発生してもマリモには害はなく、水を交換すればすぐ居なくなりますよ。
置く場所
暑さにとても弱いです。直射日光は避けましょう。
育て始めてから8経過している我が家のマリモは、夏の間ずっと冷蔵庫に入れてあります。真冬の阿寒湖で生き抜くマリモですから、冷蔵庫のような暗くて寒い場所でも大丈夫です。
たまにコロコロ転がす
水交換のついでで構わないのですが、たまに手の上でコロコロ転がすと良いですよ。
軽く転がしてあげると、きれいな球体になっていきます。
大きなマリモは内部まで水が浸透するように、軽く絞るような感じで汚れを出しましょう。
くれぐれも、軽くです。
バラバラにしてしまわないように気を付けてくださいね。
マリモの楽しみ方
ただ眺めているだけで、とても癒されます。
緑色は、精神的な安定も図る色。
疲れている時やストレスが溜まっている時などに、ぼんやり見ているだけでリラックス効果を得られますよ。
水交換後に明るい場所に置くと、光合成をして泡をたくさんくっつけたまま浮かび上がります。
泡が光ってとても綺麗で、ついつい見惚れてしまいます。
また、瓶の中に小物を入れるのもオススメ。
ビー玉やガラス製の小物など、100均ショップでいろいろ売られています。
自分だけのオリジナリティが生まれて、余計愛着が沸きますよね。
ただ、魚やエビなどの生態を入れるのはやめましょう。
草食の魚やエビは、マリモを食べてしまいます。
草食でなくても、生体を入れる事によって水が汚れやすくなりますし、他の藻が発生しやすくなるのでおすすめ出来ません。
最後に
未だに解明されていない部分の多いマリモは、とても謎めいていて神秘的な存在。
水の中でユラユラ揺れる濃いグリーンは、とても魅力的で見ている人を癒してくれます。
植物ですが、思わず話しかけてしまう可愛らしさがありますよ。
特別な道具は必要ありませんし、育て方も簡単!
たまに水を交換してあげるだけで良いんです。
可愛くて癒しの存在。
そんなマリモを、あなたも育ててみませんか?
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