食虫植物の仲間に、サラセニアと呼ばれる種類があります。
葉っぱが細長い筒になっており、その中に虫を捕らえるのです。
サラセニアの魅力は、何と言っても独特な花でしょう。
また、美しい網目模様も人気があります。
日本の気候で育てやすいので、食虫植物初心者も安心して育てられますよ。
それでは、サラセニアについて特徴や品種をご紹介していきます。
サラセニアって、どんな食虫植物なの?
サラセニア科ヘイシソウ属(サラセニア属)に分類されており、原産国はカナダです。
草丈は15~80cmで、種類によって随分幅があります。
日本の冬によく適応し、寒い時期には地上部を枯らして過ごしますが、春になればまた新芽が出てきます。
食虫植物なので、捕まえた虫の栄養を吸収することが出来ます。
虫を捕らえる捕虫葉は、春と秋に伸びてきます。その葉っぱは筒状になっており、内部には下向きの毛がびっしり生えています。
入ってしまった虫は、その毛により外に出る事は出来ません。
筒の底には消化酵素液があり、そこで消化吸収します。
食虫植物には虫をあげないといけないの?と疑問に思う人が多いようですが、そんな事はありません。
虫を与えなくても、特に問題はないのです。
むしろ虫を与えない方が、消化にパワーを使わないで済むので、株が弱るのを防げます。
自然に虫が入ったのなら別ですが、わざわざ人間が与える必要はありません。
花の特徴は?
春から夏にかけて、サラセニアは花を咲かせます。
赤・ピンク、黄色など、種類によって色が違っています。
花茎が長く伸びてきて、その先にうつむき加減の花が咲きます。
めしべが5本もあり、先端が5つに分かれています。虫に花粉がつきやすい形状になっているのです。
サラセニアの花言葉は、風変りと憩いです。
サラセニアの代表的な種類
アラタ
黄緑色の筒と、フタの部分の赤色が美しいです。日本で育てやすく人気の種類です。
レウコフィラ
筒の丈夫からフタの部分にかけて、白と赤の美しい網目模様が入ります。
観賞価値が高く、とても人気があります。
エヴァ
黄緑色で明るい印象のサラセニアです。花の色も、葉っぱによく似ています。
最後に
食虫植物であるサラセニアは、細長い筒の中に消化酵素液を溜めて、落ちてきた虫を栄養にします。
ちょっと怖い印象も受けるのですが、植物なのに動物っぽい食虫植物の魅力に、虜になっている人も多くいます。
サラセニアは日本の気候で育てやすいので、食虫植物初心者さんにおすすめですよ。
種類も多く、観賞価値の高いものもあります。
個性的な花の形は、とても存在感があり育て甲斐のある食虫植物だと言えます。