多肉植物の中には、まるでウサギの耳のようにフワフワの毛が生えている「月兎耳(つきとじ)」という植物があります。
触った感じも見た目も、ほっこり和ませてくれるような、癒し系の植物です。
初心者にも育てやすく、大抵の園芸店に並んでいるので入手も簡単です。
お部屋に何がグリーンが欲しい時などに、おすすめの植物ですよ。
今回は、そんな月兎耳の特徴と上手に育てるポイントをご紹介いたします。
月兎耳って、どんな植物?
ベンケイソウ科に分類されている植物で、マダガスカルを原産地としています。
和名は月兎耳ですが、学名はメトントーサと言い、びっしりと細かい綿毛が生えているという意味があります。
この名の通り、葉全体に白い産毛が生えており、全体的に白っぽい印象となっています。
楕円形の葉には厚みがあり、葉の先端のギザギザした部分に茶色の点々が入ります。
小さい鉢植えで売られている事が多いですが、原産地では50cmを超える大きさになります。
月兎耳の、栽培ポイント
日当たり
日当たりの良い場所が大好きです。
ですが夏の直射日光は苦手なので、夏だけは半日陰に置くようにしましょう。
霜に当てない
冬には、室内で管理して霜に当てないようにしましょう。
水やり
季節によって、水の与え方を変える必要があります。
夏は、日中に水やりをしないように!暑くて、水がお湯になってしまいます。
気温が下がって来る夕方に与えるようにしましょう。
土が乾いてから、表面が濡れる程度に水やりをします。
春と秋は生長期ですが、だからと言ってたくさん水を与えるのは禁物!
やはり、土が乾いたのを確認してから与えるのが大切です。
過湿は根腐れの原因なので、気をつけましょう。
冬
冬は休眠期ですので、1カ月に1度のペースで大丈夫です。
肥料の与え方と、用土について
春と秋の生長期には、液体肥料を与えるようにしましょう。
1カ月に1度のペースです。
月兎耳に使用する土は、多肉植物用として市販されている物を選びましょう。
根腐れを起こしにくいようにブレンドされているので、初心者にも扱い易いです。
自分で配合する場合には、赤玉土7:ピートモス3の割合で混ぜましょう。これに緩行性化学肥料を加えます。
最後に
フワフワの産毛に覆われ、まるで兎の耳のような印象の「月兎耳」について、その特徴と栽培のポイントをご紹介いたしました。
とても可愛らしいので、インテリアとして購入する人も多いのですが、ちゃんとお世話をしていたのに枯れてしまったという話も耳にします。
その原因の多くが、水のやり過ぎのようです。可愛いあまり、お世話をし過ぎてしまうのでしょう。
土が乾いてから水を与える、ということを徹底していれば、それほど難しい植物ではありません。
是非、参考にしてみて下さいね。