多肉植物にはクラッスラという仲間が存在しています。
「金のなる木」や「火祭り」など有名なものから、あまり知られていない品種まで合わせると、とてもたくさんの品種が流通しています。
形のバリエーションが豊富なことや、育てやすく増やしやすいことなど、魅力いっぱいのクラッスラは初心者さんにもおすすめですよ。
色んなクラッスラを集めてみるのも楽しいことでしょう。
今回はクラッスラの特徴や栽培のポイント、代表的な品種について紹介していきます。
クラッスラって、どんな多肉植物なの?
ベンケイソウ科クラッスラ属に分類されています。
南アフリカ原産で、基本的に寒さに弱いです。
クラッスラには、とてもたくさんの品種があります。
それぞれ形が違うため、色々な品種を集めて楽しむ人も多いです。
品種によって違いますが、白やピンク、オレンジなどの花も咲きますよ。
開花時期は品種によって違いますが、基本的にとても小さな花です。
ちゃんと花言葉もあるんです。
品種ごとに違っているようですが、「富」や「不老長寿」など縁起の良い花言葉が多いので贈り物にも良いですね。
小さな花も可愛らしいですが、花よりも葉を楽しむ人が多いかも知れません。
葉の色は、赤っぽかったりピンクっぽかったり、きれいな品種が多いです。
乾燥にとても強い性質があるので、少しくらい水やりを忘れても大丈夫です。
むしろ、水のやり過ぎで根腐れさせてしまう人が多いようです。
多湿を嫌うので、水やりの方法には気を付ける必要があります。
クラッスラの仲間は大きさも様々で、3cmくらいの小さいサイズから数メートルの大型種まで存在しています。
昔から親しまれている「金のなる木」も、クラッスラの仲間です。
秋に紅葉する「火祭り」や、小さな星のように見える「星の王子」は私も育てていて、とてもお気に入りです。
クラッスラの仲間の栽培ポイント
丈夫で育てやすいですが、ポイントを押さえないと枯れてしまうこともあります。
ちょっとしたコツがあるので、まとめてみますね。
栽培環境
鉢を置く場所は、日当たりと風通しの良い場所にします。
日当りの良い場所に置いた方が、しっかりした株に育ちます。
特に紅葉する品種は、日に当てた方が綺麗に紅葉します。
ただ真夏の直射日光は葉焼けの原因になるので、遮光するか半日陰に移動させましょう。
冬には霜に当てないように、室内に移動させるようにします。
土、肥料
市販されている、多肉植物用の土を使うと良いでしょう。
自分でブレンドする場合は、赤玉土に鹿沼土や軽石などを混ぜて水はけの良い土にします。
土の粒が大きい程通気性が良くなるので、育てるクラッスラのサイズに合わせて土の粒の大きさも変えましょう。
鉢に入れる前には、微塵を取り除いておきましょう。
肥料は、液体肥料を薄めて与えましょう。
与える時期は生育期です。
品種によって違うので、自分が選んだクラッスラがどの季節に生長するのか把握しておきましょう。
春や秋に活発になる場合は3~5月に与え、夏に生長する場合は7~8月に与えます。
植え替えをした場合も肥料を与えますが、その時は緩効性肥料を与えましょう。
水やり
クラッスラは乾燥に強いので、水やりを忘れても滅多に枯れません。
逆に、水を与え過ぎて枯らしてしまうケースが多いです。
生育期の水やりは、週に1回のペースでたっぷり与えましょう。
もっと早く乾燥してしまう場合は、様子を見て間隔を短くします。
土がずっと濡れていると根腐れを起こすので、乾いてから水やりをしましょう。
休眠期には、水やりを控えめにするのがポイントです。
月に1~2回で大丈夫です。
水やりの時間帯は、季節によって変えます。
夏は涼しい時間帯、冬は暖かい時間帯です。
クラッスラの代表的な品種を紹介
クラッスラにはどんな種類があるのか、先ほども少し書きましたが、もう少し詳しく紹介していきたいと思います。
金のなる木(花月)
昔から親しまれてきた多肉植物で、花月とも呼ばれています。
花月の中にもたくさんの種類があり、斑が入るタイプもあります。
葉の形も色々あり、バリエーションが楽しいです。
日当りの良い場所で育てないと、ヒョロヒョロになってしまいます。
火祭り
私も育てていて、大好きなクラッスラです。
魅力は、何と言っても秋の紅葉でしょう。
似たような品種に「紅葉祭」がありますが、どちらも真っ赤に色づきます。
寄せ植えのアクセントとして活躍してくれますよ。
綺麗に紅葉させるコツは、しっかり日に当てることです。
星の王子
こちらも、とても気に入っている品種です。
小さな葉が重なり合い、上から見るとまるでお星さまみたいです。
小米星や南十字星といった品種もあり、集めると楽しそうですね。
レモータ
小さい葉が密集していくので、蒸れには気を付けましょう。
紅葉するタイプで、細かな毛が生えているのが特徴です。
クラッスラの増やし方について
クラッスラは、葉挿しや挿し木で増やせます。
品種によって根が出やすい方法が違っていますので、どちらも試して合う方を探ってみましょう。
葉挿しは3~5月、9~11月に行います。
元気な葉を土の上に置いておく方法です。
根が出て来たら、水やりをしましょう。
挿し木は、9~11月に行います。
茎の部分をカットして切り口を乾かし土に挿します。
根が伸びてきてから、水やりをします。
どちらも簡単なので、是非チャレンジしてみてくださいね。
最後に
多肉植物のクラッスラについて、特徴や栽培ポイント、品種を紹介しました。
クラッスラの仲間は、サイズや形が品種によって様々なのでコレクションする楽しみもあります。
個性的な形も多く、寄せ植えでは良いアクセントとなってくれますよ。
乾燥に強く多湿を嫌うので、水のやり過ぎには注意しましょう。
常に土が湿った状態にしておくと、根腐れを起こしてしまいます。
しっかりした株に育てるためには、日当たりの良い場所に置く必要があります。
ただし真夏の直射日光は避け、半日陰に移動させてあげましょう。
クラッスラは、ポイントさえ押さえれば丈夫で育てやすい植物です。
もし興味が出たら、今回の記事を是非参考にしてみてくださいね。
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