田んぼのアイドル、オタマジャクシ。
集団でチョロチョロ泳ぎ回る姿は、見ていて和みますよね。
やがて足が出て上陸し、カエルになります。
その様子は、とても不思議で神秘的でもあります。
ここでは、そんなオタマジャクシの飼育方法についてご紹介いたします。
飼育に必要な道具って何?
オタマジャクシを飼育するには、飼育ケース、底砂、水草、水が必要になります。
ケースについて
プラスチックケースや水槽、タライなどを用意しましょう。
屋外飼育の場合は、外敵に狙われないように蓋をすると安心です。
小さい容器の場合は、フィルターを使うと良いでしょう。
オタマジャクシは肺呼吸に変わる時に、上陸する場所が無いと溺れてしまいます。
小石や砂で陸地を作ってあげましょう。
水について
水道水をそのまま使ってはいけません。
水道水に含まれているカルキ(塩素)は、オタマジャクシにとって害になるものです。
カルキは簡単に抜くことが出来ますよ。
バケツに水を入れて、日当たりの良い場所に1日置いておくだけでOK!
すぐに使いたい場合は、ペットショップでカルキ抜きの薬を買ってくると良いですよ。
水槽のセット方法
カルキを抜いた水を、容器の半分くらいまで入れましょう。
大体、5~10cmの深さになるようにします。
足が生えてきたら、カエルへの変態が始まっています。
エラ呼吸から肺呼吸になるので、陸地を作って溺れないようにしてあげましょう。
陸地の作り方は、砂や小石を斜めに積み、傾斜を付けてあげるのがポイントです。
水交換は、4~5日に1回で良いでしょう。
直射日光は避けて、暖かい場所に置いてあげましょう。
何を食べさせればいいの?
雑食なので、何でも食べます。
田んぼにいる時は、水中の微生物を食べて生きています。
飼育する時には、メダカのエサで大丈夫ですよ。
ご飯粒やパン、にぼし、茹でたほうれん草もよく食べます。
ただこれらのエサは水が汚れやすくなるので、与え過ぎに注意しましょう。
1日2回、少量ずつ与えると良いですよ。
過密状態で飼育していると、共食いする場合もあるので注意しましょう。
60cmの水槽で20匹くらいが目安です。
カエルへの変態が始まったら、次第に肉食になっていきます。
昆虫などを増やしていき、両前足が出手から変態完了まではエサを与えなくても大丈夫です。
最後に
田んぼや池、小川で泳ぐオタマジャクシは、とても可愛らしく子供が持ち帰ってくることもあるでしょう。
そんな時、慌てず一緒に育ててあげられると良いですね。
オタマジャクシは雑食で強い生き物です。
水の汚れに気を付けていれば、ちゃんとカエルになってくれますよ。
カエルの皮膚には弱い毒があるので、カエルを触った手で目をこするのはやめましょう。