みなさんは、カブトエビという生き物をご存知でしょうか?
日本の田んぼに住んでいるので、子供の頃捕まえた人もいるのではないでしょうか?
「カブトエビ飼育キット」なるものも売られており、子供達だけでなく大人にも密かに人気です。
カブトエビは、生まれた時はとても小さいですが、次第に目ではっきり見える大きさになっていきます。
食事シーンも可愛らしく、育てて行くうちにきっと虜になってしまうでしょう。
今回はそんなカブトエビの特徴と、飼育方法についてご紹介いたします。
カブトエビって、どんな生き物なの?
カブトエビは「生きた化石」とも呼ばれているように、ジュラ紀から生息していたようです。
長い年月を生き抜いてきた、たくましい生き物なのです。
三葉虫を祖先に持つカブトエビは、甲殻類に分類されています。
同じような外見と名前の「カブトガニ」という生き物もいますが、カブトガニよりもずっと小さな体をしています。
今は日本の田んぼに生息しているカブトエビですが、元々は日本にいませんでした。
いわゆる外来種と呼ばれるもので、北部にいるのがヨーロッパカブトエビ、西日本より西にいるのがアジアカブトエビ、関東より西にいるのがアメリカカブトエビとなっています。
日本で初めて発見されたのは1916年のことです。
カブトエビを育ててみよう
カブトエビを飼育する時に気をつけるポイントは、水とエサです。
水
卵を孵化させる場合は、水温を25℃前後にするようにしましょう。
そして水には、カルキ抜きの薬品を使わないようにしましょう。
カブトエビはデリケートなので、2日くらい日光に当てて自然にカルキを抜くようにしてください。
エサ
田んぼの雑草を食べて生きているカブトエビですが、微生物やオタマジャクシの死骸も食べます。
雑食性なので、金魚の餌や鰹節も食べますよ。田んぼの水を汲んでくれば、微生物も含まれているので餌になります。
卵を採取しよう!
カブトエビは孵化してから一か月で、産卵するようになります。
産卵する時には、両脇に卵巣が見えます。
卵巣が見えたら、産卵用のケースに川砂を5cmくらい敷き、そこに移しましょう。
砂の中に卵を産みつけたあと、カブトエビは死んでしまいます。
その後は、川砂ごと卵を天日で干して乾燥させます。
一ヵ月くらい放置したら、また水に入れれば孵化しますよ。
最後に
生きた化石と言われるカブトエビについて、その特徴や飼育方法をご紹介いたしました。
カブトエビは田んぼで捕まえる事が出来ますが、飼育キットを使えばもっと手軽に育て始める事が出来ます。
卵を水に入れて待つだけで、小さなカブトエビが孵化するんです。
その後は水温とエサに気をつけて飼育していれば、一カ月後に産卵します。
卵はよく乾かし保管しておけば、また育てたくなった時に孵化させることが出来ますよ。
2億年前から地球にいる生物を育てるなんて、わくわくしますね。
10年後でも、水を満たせば孵化することが出来るそうです。